もりおか絵巻 御菓子司山善 盛岡市 和菓子なスクチャイ188 2025.12.03
和菓子なスクチャイ188 岩手県 > 盛岡市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
もりおか絵巻 御菓子司山善 盛岡市




1.当時の天皇皇后両陛下がご購入された
かつての皇太子殿下と美智子妃殿下ご夫妻がお買い上げになったお菓子とのこと、そう言われれば買って賞味してみたくなるのが人情だろう。
御多分に洩れず吾輩も購入して食べてみたのだ。
2.食べた




とろ〜りとした羽二重餅が印象的で、その中にクルミの存在を感じ、香ばしい胡麻の風味のあるあんこが上品な甘さを醸し出していた。
これはこれは本当に美味しい餅菓子だ、と思った。
小さなひと口サイズに包まれているのも食べやすくて良い。
見た感じ渦巻きのロールがまた可愛らしくて良い。
これまで山善のお菓子をいろいろ賞味してきてどれもが美味しく気に入ったが、吾輩はこの「もりおか絵巻」が最も気に入った。
山善の多岐にわたる製菓技術の本領発揮の集大成といった態の和菓子で、これを食べれば山善がどれだけ優れた製菓技術を持っているかがわかるというものだ。
3.上皇后陛下が気に入られた「もりおか絵巻」
山善の看板商品の一つ「もりおか絵巻」は、美智子さま(上皇后陛下)にまつわるお話は、盛岡の和菓子ファンや地元の人々の間では語り草となっている。
昭和から平成にかけて、当時の天皇皇后陛下が岩手県をご訪問(行幸啓)された際のことで、1990年代(平成初期)から2000年代にかけてのご訪問の際、盛岡での御宿泊先や行事の際にお召し上がりになった、あるいは手土産として選ばれたという記録が山善に残っているとのことだ。
美智子さまが盛岡を訪れた際、山善の「もりおか絵巻」のその繊細な味わいと、盛岡らしい上品さを大変気に入られ、自らお買い求めになった(あるいは御用命があった)とされている。
これがきっかけで「もりおか絵巻」は「皇室献上菓子」や「皇后陛下ゆかりのお菓子」として全国的にもその名が知られるようになった。
4.「もりおか絵巻」について
「もりおか絵巻」は盛岡の情緒豊かな風景をイメージして作られた非常に上品で繊細な創作和菓子だ。
非常に柔らかくきめ細やかな「羽二重餅」で、風味豊かなくるみと黒砂糖を練り込んだ餡(または生地)を包んだり、あるいは層にしたりしたものだ。
特に岩手県の名産であるくるみの香ばしさがアクセントになっている。
「絵巻」という名の通り盛岡の歴史や四季が織りなす絵巻物のような形状と、口の中でとろけるような儚い食感が共存している。
箱入りのものは趣のある図柄で、贈答用として非常に格の高いお菓子として見られている。
5.山善の誇りとしての「もりおか絵巻」
山善の店頭や公式な案内でも天皇皇后両陛下がご購入されたというエピソードは大切に紹介されている。
単に「有名な方が買った」というだけでなく「盛岡の文化の高さが認められた」という地元職人の誇りが今も変わらぬ品質を守り続ける原動力になっているのだ。
6.「もりおか絵巻」を美味しくいただくには
「もりおか絵巻」は非常に柔らかいお菓子なので、以下の点に気をつけるとより美味しくいただける。
山善の代名詞である「朝作り」の精神が活きているため、なるべく早くいただくのが一番だ。
羽二重餅の優しさとくるみのコクがあるため、上質な煎茶(玉露など)と一緒にゆっくりと時間をかけて味わうのが、美智子さまも感じられたであろう「盛岡の優雅な時間」を再現するコツなのだそうだ。
繰り返すようだが、吾輩がこれまでに食べて紹介してきた「豆銀糖」や「からめ餅」や「すあま」や「利久饅頭」や「かぼちゃ饅頭」とはまた一線を画し、「もりおか絵巻」は山善の技術の粋を集めた「最高峰の味」と言えるように思うのだ。
(おわり)
