異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第27話「死んだ人が蝶々として現れる説」【7割リアル連載小説】
ショックを受けた真由美は、徐々に落ち着きを取り戻しながら静かに話し始めた。
「そういうことなのですね……なるほど。少し驚きました。ただ、生まれ変わりというより、“誰かの遣い”についての話がとても興味深いと思うんです。亡くなった人が、自分の代わりに蝶々を遣わすとか、蝶々になって姿を現すっていう話、聞いたことありませんか?最初は嘘だと思いましたが、案外、本当にあることなのかもしれないと思うようになりました。2014年から2年半シンガポールに住んでいたとき、シンガポール人女性でリコネクションという施術を始めたばかりの方から、こんな話を聞いたことがあります。『自分でも驚いたけれど、亡くなった母が蝶々となって突然現れたの。神様も粋な計らいをしてくれて、それで落ち込んでいた気持ちを立て直すことができたわ』と。語った彼女は熱心なクリスチャンでもありました。また、欧米のテレビドラマでも象徴的な蝶々が登場する場面を何度か見た記憶があります。とても比喩的な描写ですよね。人間の輪廻転生があるとしても、それは極めて稀なケースであり、人間は人間にしか生まれ変わらないという宇宙の法則が存在すると言われましたが……。それでも、短い間だけ蝶々の姿をとり、遺族や友人たちの前に現れることもあり得るのではないですか?これは創造主や八百万の神々の采配というより、先祖や関係者たちの想いが蝶々の姿を借りて現れたのかもしれないと思えるのです」
◇
第28話へ続く
