見出し画像

【大人のピアノ】ピアノ教師の指導法:⑫ 楽器初心者が「幻想即興曲」を1年でらくらく弾けるようになった勝因(その3)


前回の記事はこれですが: 


この記事シリーズで紹介している、
独学で「幻想即興曲」を弾く二人の動画をご覧になって、インスパイアされた方もたくさんいらっしゃったのではないかと思います。


👇今日も、その一人で、全くの楽器初心者から1年で「幻想即興曲」のAパートを弾くようになった、この人の勝因の、主要な2つ目についてです👇

①この人👇

👆の人が「1年で幻想即興曲を弾くようになったピアノ練習方法」を説明する動画👇

👆この楽器初心者さんの話は、ピアノこれから始めたいと思っている人にとっても、ピアノ再開者にとっても、非常に参考になると私は思いました。

この人の勝因の最大の要因は👇

①良い意味で、事前の音楽知識も楽器演奏知識も、何も無い、まっさらの状態で始めた

②Synthesia(シンセシア)を使ったチュートリアル動画を活用した。
     
 この人が練習に使ったShynthesia動画👇


👆この人の勝因を一言でいうと、
   「ピアノレッスンによる呪い」から無縁だった。

ことに尽きると私は思います。

この楽器初心者さんは、ピアノのレッスンに一度も通うことなく、Synthesiaの演奏動画を視てマネしながら、1年足らずで「幻想即興曲」を弾く気になり、弾き始めました。

👆これが、ピアノ初心者にとっても、再開者にとっても、最強の方法であると、私も思います。

👆なぜなら、シンセシア(Synthesia)は、
 「学ぶよりマネろ」「芸は盗め」「習うより慣れろ」
 という芸道の神髄を可能にしてくれる
からです。

👆ピアノはおろか、あらゆる芸道で最も重要なことは、
 「良いお手本を無心でマネしつづける」
 です。

👆これは、言語でもそうですね。
 同じ英語でも、
 イギリス英語とアメリカ英語では発音がぜんぜん違いますし、
 同じイギリス英語でも
  王室の人たちがしゃべる英語
  ロンドンの下町の人たちがしゃべる英語
  イングランド北部の人たちの英語
  スコットランド人の英語
 それぞれ全然違います。
人は、自分の周りにいる人をお手本に、彼らをマネすることでスキルを獲得していくからです。

👆ピアノ演奏も同じで、
 あなたの演奏は、あなたがマネするお手本に似ます。
 だから、あなたが「この人の演奏をマネしたい!」と思うお手本を見つけることが肝心だと思います。

👆上の動画の人なんですが、
 最初ぎこちなかった手の動きが、たった1年で見違えるように本格的な動きになったのが見て取れます。

👆これは、この人がSynthesiaの動画に映り込む、演奏者の手や指の動きをマネ続けたからです。

👆それほどまでに、非言語メッセージは、強力です。

Synthesiaではありませんが、
私は、この人と同じように、良いお手本の演奏動作をマネ続けた時期がありました。
3か月ほどマネ続けたころに、あるピアノ会に参加して、お仲間の一人から「腕の動きがきれい」と誉められました。
私はぜんぜん意識していなかったのですが、それほどまでに、良いお手本の動きをマネ続けることは、最も強力な上達メソッドだと、私は確信しました。

私が演奏動作をマネしていた人は、この人です。
当時私は、この人の演奏動作をずーっと見続けて、机の上を指で叩きながらマネして、脳に転写しようとしていました。👇

👆この人の他の動画は、この記事の最後に貼り付けます。

👆この人の演奏姿勢と演奏動作を視て「これだ!」と思ったので、さっそく動画を視ながら、机の上を叩いて弾くマネをし始めました。エアーピアノですね。

👆この人の演奏動作がとても良いと思ったので、この人の有料動画見放題のサブスクも3か月ですが加入しました(当時の日本円で¥5,000円/月ほどでした。今は円安なのでもっと高いと思います)。

👆有料動画では、全くのピアノ初心者向けの動画シリーズを見て、マネしつづけました。

👆マネ続けて3か月後に、ピアノ会で演奏したら、お仲間さんに「腕の動きがキレイ」と言われたのでした!

👆褒めてもらえたことが、とっても自信になりました。

というのは、
私がこの人の動画を視始めた理由は、同じ時期に習っていた、子どもの頃に教わったピアノの先生のレッスンによって、しおれた青菜のようにうちひしがれてしまっていたからです。

ピアノを再開した後に受けた、先生の初回のレッスンで、
 「まずは、弾いてみせてちょうだい」
と、ピアノの横に仁王立ちで言われたので、
ピアノの椅子に座った私は、ありったけの勇気と自信をかき集めて、
先生のグランドピアノを一生懸命弾きました。
がんばった!弾けた!と思いました。
ところが、
私の演奏を聴いた先生は、開口一番:
「弾いている間、さぞ気持ちが良かったでしょうね。 
 だけど、聴いている人はどうかしら?」

と説教口調で言われました。

👆僅かな自信を振り絞って必死に弾いた直後に、
 こう言われたら、
 あなたは一体どう感じますか?

ピアノ教師のこの一言で、私が書き集めた自信はコナゴナになってしまいました。

ピアノ教師は、ピアノを習いに来た人のわずかな勇気や自信を、
たった一言で粉砕する話術に、実に長けています。

それからのレッスンの内容は、
 「その曲を弾きたいですって?あなたには無理!」と差し出した楽譜の上で、手を払われた。
 「小指が短いわね」
 「親指が硬い」
 「音が悪い
 「こうやって弾いてはダメなのよ!」といって、何度も何度も鍵盤を乱暴に叩いて悪い見本を見せる。
 「指の腹をつかって!できないの?
 「手首の下側に力を入れて、できないのなら仕方がないけど
などの
 「あなたは、出来ないのよ、ダメなのよ!」
という、否定的な非言語メッセージを浴びせられつづけました。

それでも私がレッスンを辞めなかったのは、
その先生がピアノ教育で偉くなっていたので、
よい作曲家の先生を紹介してもらおうと思っていたからです。
ところが、年末のお歳暮(1万円相当)が足りなかったのか、
紹介してくれたのは、音大を卒業したしないかの生徒さんでした。
「1時間で1万円はとるわよ!」
とも言われました。
大卒の身分で時給1万円は、いくらなんでも一般社会の経済原則に反している(つまりカタギの世界ではない!)と私は感じたので、
自力でネットで探して、
その生徒さんの音大の大先輩で、音楽産業でも実績を上げている当時50代の作曲家さんが、もっとお安い値段でレッスンを提供していることを知って、
その作曲家さんのレッスンを受け始めました。
そのことを、ピアノの先生に伝えたら、
彼女は自分のメンツを潰されたと思ったのでしょうか、
やり場のない怒りを、「作曲家」の職業を罵倒する形で放出しました。
こういう負け惜しみは、子どもがやることです。
私はその時、ピアノ教師の次元の程度を、しみじみ感じました。
ところが、彼女は今度は、音楽産業で実績を上げている一流のピアニストさんのレッスンを紹介してくれました。
どうしてだと思います? 彼女は、私のためにしたんじゃないと思うよ。
潰された自分のメンツを回復するためだと思うよ。
まあ終わりよければで、これは有難かったです。ピアニストさんへの謝礼は目が飛び出るほど高額でしたが。

その一流ピアニストさんによるレッスンの初回で、
「弾いてみてください」
と言われたので、
私はおずおずしながら弾きました。
私が弾き終わってから、ピアニストさんが言った言葉を、私は忘れることができません:

「どうしてそんなに自信無く弾くんですか?
 そんなに自信無さそうに弾いたら、上手く聴こえるものも、上手く聴こえませんよ。
 もっと自信を持って、自分はピアノが一番うまいんだ!と思って、堂々と弾きましょうよ!」

ってさぁ…。
ピアノ教師にしょっぱなから自信を打ち砕かれて、その後はダメ出し指導ばかり受けてきて、「自分はピアノが一番うまい」なんて思えるわけがないじゃありませんか!
だから、私は正直に蚊の鳴くような声で言いました:
「今までピアノのレッスンで、一度も褒められたことがありませんから」
ピアニストさんは一瞬黙った後に、
「もう一度、自信を持って弾きましょうよ!」
と言ってくれて、
私が演奏している間、ピアノから少し離れた、私から見える位置で、
腕を大きく動かしたり、全身で踊るような仕草をして、
私の気持ちをノセることだけをし続けてくれました。
つまり、ピアノ教師を教える立場である一流ピアニストが私にしてくれたのは、指導ではなくて、激励だったんですよ。
演奏している間に、私は情けなくてしかたがありませんでした。
このピアニストさんに対してではありませんよ。
このピアニストさんに言われなかったら、
自分は一体、どこまでヒドいことになっていたんだろうか?
私は、ピアノが下手になるために、ピアノ教師によるピアノレッスンに通ったのか?
だって、そうでしょう?
ピアノのレッスンで、ピアノ教師から僅かな自信すら奪われてしまった結果、
一流のプロピアニストに「どうしてそんなに自信無く弾くんですか?上手いものも上手く聴こえませんよ」って言われて。

そのとき、私の中で、ピアノ教師に対する何かが、完全に終わってしまいました。
もう、何もかも、やんなっちゃったんですよ。

実は、子どもの頃に習ったピアノ教師のレッスンを受けている間に、
私はすでに、上記の方の無料動画を必死でマネ始めていました。
つまりですね、
ピアノ教師によるレッスンは、何にもならなかったのです。
何にもならなかったどころか、
レッスン謝礼と、お中元お歳暮の贈答品代として私のお金が無くなって、そのうえに、自信まで奪われてしまった!

そして、
無料動画をマネし続けたら、
ピアノ会で「腕の動きがキレイ」って褒められて、私の小さな自信になった。

タダでやったほうが、ずっと効果があったんだよ!

だから、私は、
冒頭の楽器初心者さんが、シンセシアの無料動画をマネし続けたことが、芸道の王道であることを、自分の体験から知っています。

 「学ぶよりマネろ」
 「芸は盗め」
    「習うより慣れろ」
  そして Just do it.(つべこべ言わずに、やれ!) 
       Keep doing it. (やり続けろ!)
👆これが、あらゆる芸道の神髄です。

 
それから、
この楽器初心者さんは、
「当初は、音楽理論や演奏技術のことも学ばなければと思っていたが、それをするのはやめて、Synthesia動画を視ながら自分のやりたい曲を1曲弾けるようになることだけに専念した」
という内容を話していますが、
これも、この人の勝因の一つだと思います。

ピアノ初心者も再開者も、
ピアノの素人は、1曲を間違えずに鍵盤を押すことだけで精一杯です。
(👆ピアノ教師だって、そうだと思うよ)
なのに、
世の中のピアノのレッスンでは、
 「三和音は」とか
 「ペダリングは」とか
 「ピアニッシモは」とか
 「歌うように」とか、
 「指くぐりは」とか
毎回毎回、細かい指導を浴びせかけ、
楽譜に書き込ませて、楽譜を書き込みで真っ黒にさせてしまう。
指導や注意書きで真っ黒な楽譜は、
習う人の脳内を表しています。

つまり、脳内が指導や注意書きで混乱して麻痺してしまっているんですよ。

そうしておきながら、
「家ではちゃんと弾けたのに、レッスンではどうして弾けなくなるの?」
って弾けなくなるに決まってるじゃありませんか!

「レッスンで弾けなくなるのは、理由がある。」
おっしゃるとおりですよ!
ピアノ教師の「指導」のせいで、弾けなくなるんだよ!

それを、習う方に非があるようにしか、ピアノ教師たちは書かない!

「レッスンで弾けなくなるのは、理由がある。」
その理由は、
ピアノ教師が、威圧して脅すような非言語メッセージを、
レッスン室という密室の中で浴びせかけているからだよ。

ピアノ教師が、高圧的に気圧すからだよ!
だから、蛇に睨まれた蛙みたいになっちゃって、
家では弾けたものが、弾けなくなっちゃうって当たり前じゃないか!

高圧的な指導をマシンガンのように浴びせかけて、
習う人の脳内を完全にマヒさせてしまう。
脳がマヒした人は、いとも簡単に指導者に操縦されてしまう。
つまり、マインドコントロールです。
悪徳カルト宗教の常套手段です。

それから、
一流のプロ演奏家に限って、
「音楽理論は、演奏の後追いでいい」という内容を言っています。
黄色い楽典の本を1ページ目から勉強するような次元では、
やらないほうがマシなんです。
理由は、
あなたは赤ん坊の時に国語の文法の本の勉強からしましたか?
ということです。
実践が先です。理論づけや技術論は、その後だ。

今日も長くなったので、このへんで終わりにしますが、

私が当時、藁をもすがる思いで必死にマネしていた人の動画を貼り付ける前に、男性の方が女性の演奏動作をマネ続けると手元の動きが女っぽくなってしまうと思うので、井上鑑氏の手元をマネるとよいのでないかと思います。私も、井上氏の「動かない動き」のほうが好きです。マネの奥さんの演奏動作もそうだったろうと想像します。👇


というわけで、
私が藁をもつかむ思いでマネていた、この人の無料動画です。

この人の言っていることよりも、
この人の動きをマネ続しけることに尽きるというのが、
私の経験からの実感です。
だから、
「動作をマネし続けて自分のものにしていく」という芸道の神髄においては、語学力は、かえって邪魔になるだけです。

■ピアノを弾く姿勢について👇


■ピアノの打鍵について👇


■ペダルの使い方👇


■クロマティックスケール『クマンバチは飛ぶ』で👇


👆ヴァーティクさんはスリム体型ですが、背中の上部の筋肉が異常に発達しているようですね。プロの女性ピアニストの演奏レベルを判断するヒントになるかもね。  


👇弘法筆を選ばず。

■リラックスして、ゆっくり練習することの良さ👇



■左手をバッハの曲で👇


ショパンの幻想即興曲のチュートリアル動画をアップライトピアノで。アップライトピアノの皆さんに希望を与えるね👇


👆ヴァーティクさんは片手で10度に届かないとどれかの動画で言っていましたが、小指が十分に長くて、姿勢が素晴らしく、背中の筋肉が発達していて、
👇しかも体が柔らかいし、よく動く👇

👆このようなフィジカルあっての演奏なんだなと、本当に痛感します。

👆私がヴァーティクさんの動画を何枚か貼り付けたのは、私が視るためでもあります。2010年代に視ていた時には、下劣な広告が表示されることはありませんでしたが、今回久しぶりに視たら、動画枠外の右上の広告欄に、ビキニの水着などを着た白人女性のエロい写真が表示されることが多く、イヤなので、この記事で視ようと思います。この人、美人だから、ピアノじゃない目的でこの人の動画を視る男性たちがいるのかもしれないね。美しいピアニストやピアノ教師って大変だね。

 
Synthesia(シンセシア)を使った独学で1年足らずで「幻想即興曲」を弾き始めた全くの楽器初心者さんの動画です。視ていてとてもためになったよ!👇

そして、メタル人さんの「幻想即興曲」のフル演奏の動画。こちらも示唆に富んでいる👇

🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷


以下は、前回の記事の内容をそのまま残して、それに書き足していきます👇


この人には、

①良い意味で、事前の音楽知識も楽器演奏知識も、何も無い、まっさらの状態で始めた
 
 実は、「ピアノに関する事前情報に全く毒されていない」ことが、大人になってからピアノを始めようとする人の最大のアドバンテージだと、私は確信しています。
 というのは、子どもの頃から一般的なピアノ教育を受けてしまうと、ある意味、「心の音楽の目」に「うろこのようなもの」が被せられてしまうと、私は自分の体験から強く思うからです。それはまるで、後天的な音楽的発達障害を発症してしまうかのようです。

幼少期からのピアノ教育による後天的な音楽的発達障害の例は👇

絶対音感の獲得と引き換えに、相対音感を潰されてしまう
  絶対音感を獲得しても、50歳以降にズレ始める人が多い。
  つまり、中高年になると絶対音感は使い物にならない。
  疑う向きは、中高年のピアノの先生に、スマホからあなたの好きな曲を何でも流して、その場で聴音させてみてください。あなたのピアノの先生の音感の程度を簡単に明らかにすることが出来ます。
  シニアになっても音楽業界の第一線で活躍しているプロ演奏家は、おそらく、長年の演奏仕事を通じて相対音感を獲得済みなのでは?と想像します。

 ⚡和音は「3度堆積の3和音」しか存在しない!という先入観
  「ドミソ」和音とその転回形が和音の全てだと思って、それ以上の探求を怠った弊害が、クラシックピアノ出身者のほぼすべてがジャズやポピュラー和声の壁にぶつかって挫折する現実だと思います。
  たとえば、ジャズでは、Ⅰ度のコード(和音)を弾く場合に「ド ミ ソ」を同時に鳴らすことは滅多に無い。どうしてか?って?ジャズピアノの先生だったらすぐ教えてくれますよ。

 ⚡「楽譜が無いとまったく弾けなくなる」いう不可思議な現象
  大人の日本人だったら、新聞はスラスラ読めるのに、新聞をとりあげられたら一言もしゃべれなくなる人なんて、いないでしょう?
  それなのに、クラシックピアノでは、楽譜をとりあげられると何にも演奏できなくなる人がほとんどなのは、一体どうしてなんでしょうか?
  ピアノのレッスンで、楽譜を見てその通りに弾くことばかり訓練されるので、ひとたび楽譜が無いと、どうしていいかわからなくなってしまうのでは? 
  私は子どもの頃から楽譜が無くても自分の音楽ボキャブラリーをつかって「適当弾き」していたので、楽譜が無いと弾けなくなる人たちの気持ちがわかりませんが、そうなのではないか?と想像します。
  そして、これは、「英語の教科書を朗読することはできても、実際の場面で英語を全く話すことが出来ない人」を育成する方法と同じことが、ピアノ教育で続けられているのでは?ということだと思います。

 ⚡芸能が「芸術」という学問になってしまった弊害
  洋の東西を問わず、楽器演奏は、人間の自発的で自由な感情表現でした。
  また、多くの人が劣等感を抱く西洋クラシック音楽の大作曲家たちは、もともと身分が低い音楽芸人でした。
  ところが、彼らが糊口をしのぐために貴族や富豪の子女にピアノを教える「お出入りのピアノ教師」をせざるを得なかった時代から、いつのまにか「楽譜どおりに弾けばピアノを教えられる」という大きな勘違いが生まれて、現在に至っているのではないかと思います。
  実際、フランツ・リストがパリを駆けずり回って、お屋敷に住むお嬢様たちにピアノを教えて差し上げた、本来の「出入り稼業のピアノ教師」が、いつのまにか、お屋敷のお嬢様が、自分より身分の低い「生徒」を自宅に呼びつけて高飛車にピアノごっこを教えてお金を取る、というピアノ教育に、どこかの時点ですり変わってしまったのだと、私は想像します。


 ところが!
 上記の動画の人は、幸いにも、幼少期から楽器を習う機会が無かったことが奏功して、ネットで動画が見放題になった現代に、基本的にエレピの購入費用だけで、無料チュートリアル動画を利用して、1年で「幻想即興曲」のAパートを演奏するようになってしまった。
  つまり、動画のピアノ初心者さんは、ピアノ教育から植えつけられる「グランドピアノを買ってもらえず」「富裕層の子女のピアノ教師から下に見られて指導される」ことによって植えつけられる無用な劣等感から無縁でいられたことが、大きく奏功したと思います。
      
 

 ⚡誰かに採点されなければ自信が持てない、他人軸の演奏
  ピアノ教師は、いつまでたっても、お金を運んで来てくださるお客様を、「生徒」と見下して自分が「採点」できると思っているようです。
  この初心者さんは、コストを節約したネットの無料動画による独学を選んだことによって、自分の軸を他人に明け渡すという人生最悪の不幸を免れたといえます。
  実は、当のピアノ教師たちに実際に演奏させてみると、ピアノ教師の演奏が、プロでちゃんと食べていけているプロ演奏家の演奏と雲泥の差であることがよくわかります。 「ピアノ教師は、敗北感を持っている。ピアノ教育には「恐怖のモチベーション」がはびこっている」と、あるアレキサンダーテクニックのトレーナーがインタビューで語っていました。 ピアノ教師の多くが、自分がピアノ演奏の負け組(だからピアノ教師をしている)ことを知っていて劣等感にさいなまれていると、私も傍から見ていて思います。 私が子ども時代に習った、今のピアノ教師さんたちの先生の先生の年代に当たるピアノ教師は、生徒にダメ出しばかりで、生徒の希望を打ち砕くような指導ばかりをして、生徒を褒めることを一切しませんでした。
 このピアノ初心者さんは、独学したことによって、私が受けたような「負け組ピアノ教師」から自信を強奪される被害を免れたといえます。

ほかにも、ピアノ教育の弊害は👇

 ⚡大人からピアノを始めた人を小馬鹿にする性格の悪さの獲得

 ⚡ジャズなど20世紀の和声による音楽ジャンルのセンスが全く育たない

などです。
 

動画の最初の方で、この人は、
 「自分は、他の沢山の人たちのように、
  楽器は、子どもの頃から訓練しないと非常に難しい
  しかも、特別な才能のある子どもしか、楽器を演奏できない

  思っていた。
  ところが、独学でピアノをはじめたら、
  これらの考えが全くの間違いであることを知った。」

👆つまり、この人も、ごたぶんに漏れず、
 ピアノ教育による脅し(intimidation)によって、ピアノに対して萎縮してしまっていたことが、よくわかります👇

👆だからこそ、この人の勝因は、「脅し(intimidation)」にまみれたピアノ教師によるレッスンを受けずに、電子ピアノだけのコストで、「高額なレッスン代を払う必要無く(←この人の談 in動画)」、1年足らずで「幻想即興曲」を弾き始める気持ちになったのです。

👆一方、昭和の時代ですが、子どもの頃に10年ピアノを習わせてもらった私は、「幻想即興曲」まで到底辿り着きませんでしたし、ピアノの発表会で「幻想即興曲」を弾く人は、音大生以上でしたよ。

👆この天と地ほど差は、いったい何が原因なのか?

👆2020年代、ネット動画が普及済で、今後はAIによる動画生成も進んで、近い将来、「幻想即興曲」演奏のお手本動画まで生成できるようになって見放題になるかもしれない、そんな現代において、

👆全くの楽器初心者が1年で「幻想即興曲」を弾くようになる事実に直面して、自分の脳内をどのように軌道修正すればいいのか?

👆この人だけじゃないんですよ。2010年代に、すでに「1年で「幻想即興曲」」の演奏動画を世界中の若者たちが上げていた動画を、私は視ていました。

そして、この人の勝因の、おそらく最大の要因が、これだと思いました👇

②Synthesia(シンセシア)を使ったチュートリアル動画を活用した。

もういちど貼り付けますが、この動画の中で、この人は👇

https://www.youtube.com/watch?v=ACg9wSEqUGg

👆Synthesia(シンセシア)を使ったチュートリアル動画を視ながら、鍵盤の点滅に合わせて、マネして弾いて曲を覚えていった

👆ピアノ初心者にとっても、再開者にとっても、この方法が最強の方法であると、私も思います。

👆なぜなら、シンセシアは、「学ぶよりマネろ」「芸は盗め」という芸道の神髄を可能にしてくれるからです。

👆もうひとつ、この人も動画で言っていますが、シンセシアは鍵盤楽器と非常に相性が良いということです。 なぜなら、鍵盤楽器は、ヴァイオリンなどとちがって、低音から高音まで鍵盤が一列に並んでいて、単にその鍵盤を押せばその音が出るからです。

👆さらに、この人は、
 「[シンセシア] makes the piano a much less intimidating instrument」
 と言っています。
 ほら!ここでも、ピアノという楽器が「脅し intimidation」を連想させていることがわかりますよ!

👆つまり、ピアノという楽器は、
 ピアノ未経験者にとって、
 The piano is an intimidating instrument.
 ピアノという楽器は、怖い楽器である。
 という印象を持たせるような雰囲気が有るということです。

👆そのピアノの脅し(intimidation)とは:
 ピアノという楽器は、裕福な家の子が、アコースティックピアノを買い与えてもらって、
 幼いころからピアノ専門の教師による高額なレッスンをつけてもらえて、
 一日何時間も、10年以上も練習して、
 楽譜を正確に読んで、演奏技術を磨き続けなければ、マスターできない楽器なのであーる!
 え?なんですって!?
 ピアノ未経験者のあなたが、「幻想即興曲」を弾きたいですって????
 御冗談でしょう!
 あなた、自分が一体何を言っているか、わかっていらして!?
 ピアノ初心者が「幻想即興曲」が弾けるわけがないでしょ!
 まずは基礎を! バイエルを!ツェルニーを!何年間も!
 「幻想即興曲」が弾けるようになるには、10年はかかるわよ!
 音大のピアノ科を卒業した私だって、先生から「幻想即興曲」を教えてもらえたのは、3歳からピアノを始めて10年以上かかったんだから!
 そんなに、お金をかけて(もらって)ようやく教えてもらえた「幻想即興曲」を、ピアノ初心者のあなたに教えるわけがないでしょーが!!!!!
 ああ、それから、ショパンなど「上級曲」を弾くためには、アコースティックグランドピアノを買ってもらわなければ、教えられないわ!
 あなた、アコースティックグランドピアノを買(ってもら)える身分なの?
 アコースティックグランドピアノを置けて、一日何時間も弾ける防音室を作(ってもらえ)る身分なの?
 そもそも、子どもの頃にピアノのレッスンにも通(わせてもらえ)なかったご家庭でお育ちになったんでしょう?
 そんなあなたが「幻想即興曲」ですって?
 お門違いよ! 身分をわきまえるとよろしくてよ!

👆と、私が2010年代にピアノ会でご一緒した、「幻想即興曲」を弾きたくてピアノを習い始めて5年の女性が習っていたピアノ教師は、内心そう思っていたはずだ。
 だから、最初の2年間、彼女をバイエル漬けにして、3年目もそのままやらせようとしたら、彼女の気持ちが萎えてしまって(←当たり前だ!)ピアノ教室を辞めようと思い始めたところ、それを察知したピアノ教師は、内心憮然として、それからは投げやりで「幻想即興曲」を教え始めたに違いない。 
 だから、彼女の演奏は、リズムがグダグダだった。 それは、ピアノ教師のレッスンに誠意が無かったからだよ。
 もちろん、初心者なんだから、いきなり速く弾けるはずがない。上級者だって、さいしょはゆっくり練習するんだからさ! 
 だから、ゆっくり、4-3ポリリズムのキープから始めて、レッスンごとに、たとえ1小節でもいいから、彼女に弾いてもらって進めていく方法があったのではないのですか!?

もうひとつ。ピアノ教師が使う脅しの常套手段は、👇
「幻想即興曲」はシャープが4つもつくし、真ん中のパートはフラットが5つもつく、とても難しい調なのよ! 初心者がそんな難しい調の楽譜を読めるわけがないでしょ! 

と、ピアノの先生方は思うかもしれませんが、

だからこそ、Synthesia(シンセシア)なんですよ!

ピアノの先生方、おわかりになりますか?

シンセシアで、光るケンバンを見よう見まねで押しながら曲を覚える過程において、
 C# と D♭ ってエンハーモニックでしょ?
楽譜上だから、ややこしくなるだけで、
鍵盤上では、全然ややこしくないんだよ!

ピアノを始めようと思う人たちが脅される要素の一つが、
 「楽譜が読めない者はヒトにあらず。そして楽譜どおりに弾けなければ死ね!」
といわんばかりのピアノ教育の呪い
だと思いますが、

シンセシアは、楽譜をすっ飛ばして、
実際のキーと脳の記憶を直接紐づけできちゃう
んだよ。

この人が、
「[シンセシア] makes the piano a much less intimidating instrument」
と語るのが、もう象徴的じゃありませんか。
シンセシアを使ってピアノを練習すると、ピアノという楽器が怖く無くなるんですよ。

つまり、
ピアノを怖くしている大きな要素の一つが、「楽譜を読めなければ弾けない」という、誤った脅しです。

そう書くと、ピアノ教師たちは、
楽譜が読めないのにピアノを自由自在に弾ける人のことを「holy savage(聖なる土人)」みたいに内心見下しているでしょうが、

ネイティブ日本語話者のあなたは、
日本語をマスターするのに、
赤ん坊の時に「ひらがなカタカナ漢字」を覚えることから始めましたか?っていうことです。
ちがうでしょ?
最初は、お母さんやお父さんや周りの人たちが話すのを、わけもわからず聞いてるだけだったでしょ?
「ひらがなカタカナ漢字」の読み書きは、
あなたが日本語を、幼児言葉であっても、そこそこ聞いて話せるようになってから覚えていったでしょ?

ピアノ教育では、この順番が逆になっているから、
楽譜が無いと何も弾けないピアノ教師たちばかりじゃないですか?
だから、
ピアノ教師は楽譜にしがみつく。
楽譜が無いと何もできないからじゃないんですか?
教材の工夫に勤しんでいる?
そんなことばかりしてたら、パワポやパソコンのテクニックばかりが上達するだけじゃないですか?
コーヒーやお茶を出す?
あなたのピアノ教室は、ドトールですか?
ドドールの方が美味しいしメニューも豊富だよ!
なんせ、ドドールは、喫茶のプロだから。
あなた、一体、何のプロなんですか?
さらに、
 「大人初心者は〇〇ができない
 「大人初心者は△△ができない
と、
「できない」ことを前提に教えようとする。
「あなたは〇〇ができない」
という、恐ろしい魔女の呪いの言葉ですよ。


動画の楽器初心者さんは、
シンセシアをマネて独学したからこそ、
この魔女の呪いから、完全にフリーだった。

だから、1年たらずで「幻想即興曲」をやってみようかな~、
と、思うことが出来たんですよ。

これを読んでいる、ピアノの初心者さんも、ピアノ再開者さんも、
だれの呪いにかけられているんですか?
バカバカしい呪いなんて近所の神社でお祓いしてもらって、
この初心者さんと同じことをやってみて、自分で確かめてみるとよいかもしれないよ。

話をもどして、

このピアノ初心者さんは、シンセシアの動画をマネし続けて、弾き方を覚えてしまったから、さいしょっから「暗譜」モードなんですよ。
これがまた効果絶大です。
鍵盤と脳内記憶が直接紐づけられるからです。だから、
この人は「♭が5つもついている変ニ長調」なんて全然怖くないんですよ。だって楽譜を見てないから!
怖いなんて思うことすら無かったと思いますよ。

それなのに、
世のピアノ教師たちは、
「ロ長調は難しい」by私が子どもの頃に習ったピアノ教師
「ねこふんじゃったの調は#(♭)がこーんなに沢山あって難しいんですよ!」byネットにそう書いていたどこかのピアノ教師
って、脅してばっかりじゃないか!

それじゃあ
ピアノを習ったことも無い人が、
ちょっと教わって1分間ぐらい練習しただけで、
ピアノ教師自らが「最も難しい」と恐れ、そして生徒を脅す
嬰ヘ長調(変ト長調)の「ねこふんじゃった」を、いとも簡単に弾けるようになるのは、
いったいどういうわけなんですか!?

今日も長々と書いたので、ここまでにします。

次回以降は、この楽器初心者さんのその他の勝因:
 ③自分が弾いてみたい曲を、弾いていった
 ④音楽理論の習得や技術的な練習を、あえてしなかった
 ⑤モチベーションを保ちながら、独学で続けた
について、書いていければと思いますが、

それまでは、2010年代以降
「ねこふんじゃった」にまつわる、この不思議を、私が解明しようと試みた結果、独自に「移動ド・クロマティックソルフェージュ」を構築した一連の記事をお読みください👇


 🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷

この人の独学法についても今後深堀りしていきたい👇

②👇ギター経験が有り、ヤマハのMXピアノシンセを持っている、楽器経験者で、風貌や服装から、おそらくメタル人でしょう👇


二人とも、動画の中で同じようなことを言っています:

「自分が「幻想即興曲」の演奏動画をアップする理由は、自分が今まで続けてきたことのアチーブメント(達成)を記録するためです。 世の中には、自分よりも素晴らしく「幻想即興曲」を弾く人たちが星の数ほどいることを、自分は知っています。 それはそうとして、これが自分が今まで熱中して続けてきた「幻想即興曲」の、自分のアチーブメント(達成)なんだ。」
 👆だから、彼らは成功者なんだよ。
  自分のアチーブメント(達成)を自分で祝福することができる、ポジティブな気持ちを持っていることが、成功者の絶対必要条件なんだよ!


🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷


~ピアノ方丈記~



いいなと思ったら応援しよう!