民間の 面接終えて 思い出す あの着信は 何だったのか┃特別養子縁組┃1本の着信①
3時間近くの面接を終え精神的に疲弊した私達。今まで何だったのだろう…この努力は無駄になるのだろうか…と、もう落ちる自信しかなかった。
何事も気持ちが大事だと、今まで色々なことがありながら、どんな時も前向きに考えていた私達。けど今回は「 これ…絶対落ちるな…」「すごい厳しかったよね…」「 人前では泣きたくないのに涙出てたわ…」と、ため息混じりにそのようなことを色々と言い合いながら、駅に向かってゆっくりと歩いていた。
前回の手厳しかった面接の話です。
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努力は必ず報われる
もし報われない努力があるのならば
それはまだ努力と呼べない
不妊治療の時によく浮かんできた王貞治さんの言葉が、また久しぶりに頭の中をよぎった。
自分が努力したと思っていても、もっと努力できたことが何かあったのかも知れないと言っては、心の中で大きな溜め息をついたが、「 もう終わったから、あとは天に委ねるしかない…」と、そのようなことを言われ、色々な気持ちを抱えながら歩いていた。
「ま、とりあえず頑張ったよね…」と言いお互いを労い合っては、院長の奥様の「 大丈夫よ!何とかなるわよ、2次面接で会いましょうね!」と励ましてくださった優しい言葉を思い出していた。今まで沢山大事なことを教えてくださったのに、落ちるとしか思えない面接。申し訳なさでいっぱいだったが、とりあえず前に進むしかなかった。
「 終わったことは終わったこと、とりあえず気持ちを切り替えよう!」「 お腹空いたな…和風ツナマヨおにぎり売ってるかなー!」と、そんなことを色々言いながら、少し笑って気を取り直していたら、主人がひとこと言ってきた。
「 そういえば、児相から電話入っていたよね…」
京都駅で新幹線に乗る時に、ホームで気付いた児童相談所(児相)からの着信に対し、面接が終わったら電話しようかと言っていたのをすっかり忘れていたのだ。
そんな話がほんのちょっとだけ載っている
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着信が入っていたことを思い出し、駅に向かう途中だったが一旦立ち止まり、児相に電話をかけ直すことにしたが、何回か電話するもなかなかすぐには繋がらない。
少し前に届いた登録証のことの確認?何の電話か気になるも、連絡手段は児相の固定電話のみ。もう夕方5時を過ぎていたので、職員の皆さんはきっと定時で帰ってしまったのではないかと思ったが、少ししてから電話がかかってきた。
「 はい〇〇です!」
「 〇〇さんですか?〇〇支援センターの〇〇です」
「 お世話になっております。お電話何度もいただいていたようで申し訳ございません。どうなさいましたか?」
「 実は…先週の金曜日に生まれたばかりの新生児の子がいるのですが…〇〇さん、性別の希望は特になかったですよね?…」
「 ええーーっ!本当ですか?」
「 全然!どちらでも!授かれるものなら!」
「 男の子ですが、いいですか?」
「 嬉しいっ!もうどっちでもいいですー!」
「 本当にいいですか?男の子なのですが…」
「 来てくれるならどっちでもー!」
児相の方の言葉を聞きながら、頭の中では何を買おうか準備しようかと、次々ベビーグッズが浮かんでくる。こんなに浮かれていいのだろうか。人生の最後かと思うくらい、今までで1番辛かったあの時間のすぐ後に、こんなことがあるなんて。
かなり興奮している私の横で、電話口から薄く漏れる児相の方の声と、それに対する私の反応を聞きながら、まだ決定してないんだから落ち着きなよ…と小さな声で言い、何度も落ち着け…落ち着け…と主人に肩を擦られるも、興奮状態で全然落ち着けない私だった。
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次は【1本の着信② 】
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