人前で 泣くは嫌だと 堪えるも 容赦なき問い 止まらぬ涙丨特別養子縁組┃やっと漕ぎ着けた1次面接①
事前に送っていた書類と、後日送付で大丈夫と言われていた検診結果、そして待ちに待った里親登録証のコピーと、送るべき書類は全部送り、もう揃っているはずなので、あとは連絡を待つばかり。
やっと届いてはコピーして送った里親登録証は、裏返しておいて何も知らない方が見たら、ただの紙切れ1枚だ。けれどこれがないと先には進めない、私達の人生を左右する特別な紙で、クリニックからの連絡を待ちながら、これが届くまでの色々なことをふと思い返していた。
まだかまだかとドキドキしながら日が過ぎる中、遂に社会福祉士の方から連絡が入った。1次面接の日時が5月27日水曜日の14時とのことで、その日時が決まった時には、あと1週間と2日しかなかった。
色々なことがありながらも、やっとのことで漕ぎ着けた1次面接なので、絶対に落ちるわけにはいかない。以前に教えていただいていた色々な本を読み返したり、先に提出していた書類のコピーを見返してみて、自分達の考え方や思いにブレが出てないか確認し合ったりと、面接に向けて良い意味での緊張が高まってきていた。
里親登録証が届いたことで、やっと本格的に動き出せ、何とか先が少しずつ見えてきたが、それは長く暗かったトンネルの先に、うっすら小さな光が見えてきたような感じだった。
里親登録証がやっと届いた時の話です。
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本当にタイムリミットだった。もう年齢制限いっぱいで、1次面接から主人の46歳の誕生日まで1か月もなかった。
この短期間に2次面接まですべてが終わるのだろうか…と、ここまで頑張ってきたあと少しという時に、こんな弱音を吐いてはならないと思いつつも、そのような思いがふとよぎることが多かった。けど邪念は全て振り払い、色々な養子縁組についての本を読み漁り過ごしては、あっという間にその日が来た。
面接の日、早くに家を出ては電車、特急、新幹線…そしてまた電車、と色々乗り継ぎながら現地に向かった。緊張して焦っても何も良いことはないから、落ち着いていつも通り行こうと2人でそう決めては電車に乗っては、見慣れた街から離れて行くにつれ見えてきた、鮮やかな緑色の田園風景を車窓からずっと眺めていた。
5駅ほどのところで特急に乗り換え、朝ごはんにと持ってきていた菓子パンを食べていたが、特急の車窓から見える変わらぬ景色もまた、新緑の山々が連なり美しかった。久しぶりの特急で2時間弱揺られては京都に着いたが、田舎者は人酔いしそうなくらいの人混みの中で、今度は新幹線に乗り換えるため新幹線のホームに向かう。
新幹線が来るのを待っている間、児童相談所の方から電話が入っていたことに気付いたが、携帯の電池がなくなったら困るので、面接が終わってからかけ直そうと言いながら、またカバンに携帯をしまった。
乗車しては車窓からの景色をゆったりと楽しんでいたが、関東に入り降りる時間が近づくにつれ、段々と緊張が増してきた。ドキドキする試験の前のような感じで、沢山予習はしたはずなのに。
とりあえず食べ物を少し口にして落ち着くも、やはり緊張は高まるばかり。新幹線から電車へ乗り継ぎ、あと少しで最寄り駅に着くことをお伝えしようとすると、クリニックの送迎車が、いつもの時刻ではないが駅に停まっているとのことでラインが入っていた。
最寄り駅に着き改札を抜けて階段を降りると、車が1台だけ停まっていては扉を開けていたので、これだと思い近づいては、挨拶をして乗せていただいた。
運転手の方が「 どちらからいらっしゃったのですか?」と聞かれたので、舞鶴から来たことを伝えると、運転手の方は昔、青春18きっぷで舞鶴に遊びに行ったことがあるとのことで話は盛り上がり、緊張も解れては、あっという間にクリニックに着き運転手の方とはここで別れた。
少し待っていると院長の奥様が私達を温かく迎えてくださり、面接の部屋までクリニック内を案内してくださったが、予期せぬ妊娠をされた方のセーフティネットもしっかりされていて、そのような方の泊まる部屋の前を通りすぎては、色々案内してくださった。
私達のように、特別養子縁組にて子どもを迎えたいと思っている夫婦の裏には、育てたくても育てられないという現実を抱えて生きている方がいることを忘れてはならない。
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そしてずっと奥までついて行き、面接の部屋を前にして、落ちる自信がある…と苦笑しながら話すと、「 大丈夫よ!本当に大丈夫だから!2次面接で待ってるわ!」と、そんなことを言ってくださり、また肩を押されながら、沢山の部屋を通り過ぎては、遂に私達が入る部屋に案内される。
緊張が止まらない。けど入らなければならない。
扉を開けられ私たちも続いて入室し、挨拶を交わしては席に着いた。
担当してくださる面接官の方は、社会福祉士の男性方と看護師の女性の方との2人だったが、最初は色々な屈託のない話をしながらも、本題に入っていくと厳し目の口調に。
なぜ特別養子縁組で子どもを授かりたいと思ったのか、真実告知はどうするのか、子どもへの関わり方や夫婦での考え方など、他にも細かいことをどのようにするのか…ひとつひとつ聞かれては、時に否定されるような厳しい答えを淡々と言われるときもあった。
看護師の方があまりに厳しく言うので、私も心が折れそうになり、涙が出てきて止まらなかったがこんなところでやめられない。
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