見出し画像

イタリア古建築をつくる【第10話】 ポポロ3兄弟の記念撮影

【ポポロ門とサンタ・マリア・デル・ポポロ教会②】

引き続きサンタ・マリア・デル・ポポロ教会をつくっていく。

教会の会堂部分がほぼできあがったので、周りの建物を(心の中のカラヴァッジョにどやされられない程度に)簡略化してつくるつもりでいたのだが…。

あれこれ調べてみると、周辺の建物というのはどうやら筆者の勘違いのようで、教会の一部ということがわかってきた。
例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館は、教会に隣接した別施設とはいうものの、メインの展示室は教会の地下にあり、上階は基本的に教会の施設らしい。博物館の上に見えるクーポラも、サイボ礼拝堂の採光に使われているようだ。

ポポロ教会として紹介されている写真だが、手前側はレオナルド・ダ・ヴィンチ博物館として使われている。画像を拡大すると、右側の壁面に"MUSEO LEONARDO DA VINCI"という看板が見えるんだが…。(写真:BeshevI, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

周りの建物もすべてがポポロ教会ということであれば、適当に簡略化してつくるというわけにはいくまい。
「全体をきちんと作り込んだほうがいいのかな…」と考えはじめた。

この「筆者の回心」が功を奏したのだろうか。
心の中に天使が舞い降りてくると、筆者の前髪をひっぱりながら正しい模型づくりにいざなっていった。心なしか天使も笑っているようだ。

筆者の前髪をひっぱって、ポポロ教会全体をきちんと作り込ませようとする天使。じゃなくて、ベルニーニ《ハバククと天使》キージ礼拝堂(サンタ・マリア・デル・ポポロ教会)。(筆者家族撮影)

そんな経緯もあって、せっせと教会全体を作り込んでいった。
色もざっと塗った。
せっかく調べたのだから、各建物の名称・役割も記しておこう。

教会全体をざっと下塗りした。ちなみに、「チェラージ礼拝堂」にはカラヴァッジョの《聖パウロの改宗》《聖ペテロの磔》が、「キージ礼拝堂」にはベルニーニの《ハバククと天使》《ダニエルとライオン》が飾られている。

奥にある旧修道院はいまは民間団体が入居しているようだから、周辺建物とすべきもしれないが、Googleマップの航空写真を拡大すると、教会とほぼ一体化しているように見える。しかも、入居している民間団体のひとつはAssociazione Apurimac ETSというNGO(非政府組織)であり、ポポロ教会を運営してきた聖アウグスチノ修道会との関係が深いようだ。

たとえいまは周辺建物だとしても、例えば、ジェラート屋さんやメガネ屋さんが入っている双子教会とは明らかに性格が異なる。これはもう、教会施設とみなしていいんじゃなかろうか。

ということで会堂並に作り込んでいった記念として、双子と一緒に撮影してみた。
ポポロ3兄弟だ。思わず「だんご3兄弟」を口ずさんでしまう。

双子と一緒に記念撮影してみた。右がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会(双子の右)、中央がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会(双子の左)、そして左がサンタ・マリア・デル・ポポロ教会だ。

次回は、ポポロ教会をきちんと塗って、それからポポロ門もつくっていく。


【第11話】ベルニーニが気色ばんだ につづく
【第9話】カラヴァッジョにどやされた にもどる
【第1話】『サン・ピエトロが立つかぎり』があるかぎり にもどる


いいなと思ったら応援しよう!