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運慶仏をつくる【第11話】玉眼との戦いは終わらない 後編

玉眼にふさわしい素材を選ぶ


伊豆・願成就院で拝観した毘沙門天のご加護もあって、海洋堂「四天王像 持国天」の玉眼をデカールでつくることを思いつき、使えそうなデカールを買い集めたというのは、前回書いたとおり。

入手したデカールあれこれ。

集めた素材・ツールについて簡単に説明しておこう。

① ハセガワ 1/48「メッサーシュミット Bf109E-7」のデカール
オークションでデカールのみを落札した。
このデカールである必然性はなかったのだが、黒目と赤目にするためのに赤と黒のデカールを探していて、たまたま見つけた。鉄十字と日の丸をそれぞれポンチで抜こうというわけだ。
ドイツ戦闘機なのに日の丸が入っているのは、日本陸軍が技術研究用にドイツから輸入した機体用だ。余った部隊マークやコーションマークは、積んであるニチモの1/48「メッサーシュミットMe109E」をつくるときに使おうかな。

② ハイキューパーツ「円形メタリックシール ゴールド S」
デカールというか、正確にはシールと呼ぶべきだろう。Φ1.0〜2.8までの円形シールが切り抜き済みで、ポンチで抜くよりはきれいな円になるだろうと考えた。ミラー調で、キラっと光るのもポイントだ。
説明書によると「メカモデルのセンサーやアイパーツのグレードアップ」に使うものらしい。「仏像モデルの玉眼のグレードアップ」にもぴったりだ。
なお、写真は「メタリックゴールド」のみだが、あとから「メタリックレッド」も手に入れた。

③ ハイキューパーツの「家庭用インクジェットプリンターデカール用紙 白ベース」にPowerPointで作画
PowerPointはΦ0.1mmまでの円を描画できるということなので、デカールを自作することを思いついた。3重の円を個々にポンチで切り抜くより、最初から3重円のデカールをつくたほうが正確だし、手間もかからないと考えた。
実際に印刷してみると、インクジョットプリンタの性能もあるのだろうが、Φ1mm前後の同心円をきれいに印刷するのは難しい。中心が若干ずれてしまうし、小さい円はつぶれかかっている。
あとから思いついたのだが、赤や黒の大きな矩形を描いて印刷し、それをポンチで抜くのであれば、①のデカールを入手する必要はなかった。

④ GSIクレオスの「ガンダムマーカー スミ入れ用〈ブラック〉」
写真には写っていない。
手持ちのポンチで抜けるのはΦ0.8mmまでなので、それより小さな円を描くために購入した。このペンの芯は太さ0.3mmだから、筆で描くのが難しい小さな円(もはや点だろう)もきれいに描けそうだ。

こうした素材をあれこれ組み合わせて、サイズ(Φ1.5✕1.2✕1.0mmとΦ1.2✕1.0✕0.8mmの2タイプ)や色(中円の色が赤/金の2タイプ)も変えていくつかのパターンでつくってみたのだが、デカールは扱いが難しいこともあり、最終的に次の組み合わせでいくことにした。
■外円:Φ1.2mm、黒、塗装したプラペーパーをポンチで抜く。
■中円:Φ1.0mm、赤、メタリックシール。
■内円:Φ0.5〜0.8mm程度の黒円(点)をガンダムマーカーで描く。

新たに量産した玉眼の黒目。上側がΦ1.5mm、下側がΦ1.2mm。右端にある3つの黒目は前回作成したもの。写真ではりわかりにくいが、新作のほうがだいぶ精度が上がっていると思う。厚みもない。

持国天の模型に貼る際には、接着剤では白く曇ったり、塗料がにじんだりするといったトラブルが怖かったので、アクリジョンのクリアを塗って接着した。
その結果が、こんな感じ。
左側が消灯状態で、右側が点灯状態だ。
今回は消灯中でもそれらしい表情になるように頑張ってみたのだが、なかなかうまくいかないもので、点灯中は逆にギョロ目が目立ってしまっているような。

これにていったん完成、真の玉眼成就としたい(また、手をいれたくなると思うけど)。
次回からは、今度こそ復元彩色だ。


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【第1話】まずは「持国天古色彩色」の修復を に戻る


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