これからつくる模型たち!【第3話】深く静かに制作せよ
【潜水艦キットにハズレはない(はず)】
潜水艦映画にハズレはないという。
筆者も、「海底2万マイル」(1954)、「眼下の敵」(1957)、「深く静かに潜航せよ」(1958)、「海底軍艦」(1963)、「U・ボート」(1981)「レッドオクトーバーを追え!」(1990)、「クリムゾン・タイド」(1995)、「U-571」(2000)、「K-19」(2002)などなど、また観たい潜水艦映画をいくつも挙げることができる(DVDやBlu-rayを持ってる作品もあるしね)。
じゃあ、潜水艦のキットにハズレはあるんだろうか。
ということで、今回は、これからつくる潜水艦だ。
「サブマリン707」タスクフォース ノンスケール
その昔、イマイが出していた潜水艦キットの復刻版だ。
自動浮沈装置により、モーター航行しながら潜航と浮上を繰り返すというギミックがウリだ(ただ、イマイ時代からの防水機構の不備や、当時の子どもたちの工作技術の限界もあり、ネット上では、あちこちの池や小川、それこそ全国津々浦々で707の未帰還が報告されている)。
ギミックはそれだけでなく、前部のライナー(対艦ミサイル)と後部のホーク(対空ミサイル)のミサイルハッチや、潜航艇ジュニアの格納庫も開閉でき、なんとも男の子の心をくすぐるキットに仕上がっている。
まぁ、モーター航行については遊べそうな場所がないのでオミットするつもりでいるのだが、そのかわりに各種ハッチの開閉を電動化したいと思っている。
スイッチをONにすると、ライナーのハッチが開き、発射機がウーンと上昇して旋回するというボックスアートのシーンを再現できたら、どれほど楽しいだろう。

ちなみにタスクフォースのキットのボックスアートは、原作のマンガを再現したものだが、オリジナルのイマイのボックスアート(バンダイ版も同じ)は、707が実在でもするかのようにリアルな描写になっていて、プロポーションは実艦そのもので、えらくかっこいい。
このキット(というかボックスアート)も手に入れたいのだが、オークションではえらく高値がついてしまい、なかなか落札できないでいる。
じつは、タスクフォースのキットをニコイチにして全長を伸ばし、イマイのボックスアートのようにリアルな707をつくるのもいいかなと妄想しているのだが、筆者の技量ではムリかなぁ。
「SSB(N)598 GEORGE WASHINGTON」RENWAL 1/200
冷戦時代まっただなかの1961年の米議会の委員会で、「このキットは街のおもちゃ屋で買えるが、原子力潜水艦の内部構造が分かってしまい、軍事機密の漏洩になるのでは」という質疑が真剣に行われたという有名なエピソードを持つキットだ。
と思っていたのだが……
どうやら議場のテーブルに置かれていたのは、このキットではなくて、レベルの「USS George Washington」1/253 のようだ。
まぁ、いいさ。こっちのほうが大きいし(大艦巨砲主義!)。

ボックスアートを見れば分かるように、内部構造が再現されたカットモデルなので、もう電飾しまくるしかないだろう。
「U-47 with interior」Revell 1/125
WWIIにおけるドイツ海軍の伝説のUボート艦長ギュンター・プリーンが指揮した潜水艦であり、英国戦艦ロイヤル・オークを撃沈した。
レンウォールの「ジョージ・ワシントン」1/200 と同じように内部構造を再現したカットモデルになっている。
もちろん電飾するつもりだが、このキットの内部構造のままでは、(スカスカとは言わないが)映画「U・ボート」で表現された艦内の狭苦しさがあまり伝わってこないように思えるので、そこをどうするべきか思案中。ごちゃごちゃした感じにできればいいなぁ。

「伊-400 スペシャルエディション」タミヤ 1/350
ご存知、日本海軍期待の潜水空母。
特殊攻撃機「青嵐」3機を搭載して、敵の拠点に忍び寄って撃破するという、秘密兵器をそのまま絵にしたような夢の潜水艦だ。
まぁ、史実では実戦には間に合わなかったし、完成時期がもう少し早かったとしても活躍できたかどうか疑わしいが、とにかく秘密兵器らしい秘密兵器ではある。

手持ちのスペシャルエディションは、エッチングパーツつきで、青嵐の格納庫まわりも透明化され、格納状況が外から見えるというというなかなかのキットだ。
そこで思いついた電動機ギミックが、スイッチをONにすると、
格納庫の扉が開き、中から出てきた青嵐が主翼などを伸展しつつ、カタパルトの射出位置まで前進するというシークエンスの再現だ。
筆者の技量では、ハードルが高すぎる気がしないでもないでもないが、なんとか精進して、実現したいものだ。
【第4話】宇宙へ につづく
【第2話】模型だって多様性だろう にもどる
【第1話】模型づくりに詰んだときには にもどる
