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これからつくる模型たち!【第1話】模型づくりに詰んだときには

【やっぱり他の模型をつくるしかないだろう】

noteでは「科特隊基地をつくる」と「ガレー船をつくる」という記事を連載しているのだが、ガレー船についてはギミックの工作に行き詰まってしまい、作業がほとんど進んでいない。
まるでアクティウム沖の暗礁に乗り上げてしまったかのようなひどい気分だ。

そうなると、いつもの悪いクセで他の模型が作りたくなってしまう。
「西部戦線が膠着したから、東部戦線だ。いやアフリカ戦線だ!」なんて言っていると、とんでもない結末が待っていそうだが、「作れ! 作り続けるんだ!」と模型が語りかけてくるのだから仕方がない。
戦線拡大だ。

作りたい模型はたくさんある。
新しく買わなくたって、いわゆるビンテージキットを中心に、気が向くままに集めてきたキットが屋根裏部屋に積み上がっている。
その中から次の制作候補となるキットを思いつくまま挙げてみよう。

■「GRUMAN NAVY FIGHTER F3F-3」Monogram 1/32

米国海軍の大戦間の複葉艦上戦闘機だ。
プロペラを手で回すと連動して主脚が胴体に引き込まれるというモノグラムならではの魅力的なギミックを搭載している。
このギミックに敬意を表して、そのまま素直につくってみたい。

1962年初版の歴史的名キット。ボックスアートの右下には引込脚のギミックが誇らしげに描かれている。

■「Wildcat Grumman F4F-4」Revell 1/32

米国海軍が太平洋戦争の初期に運用した艦上戦闘機ワイルドキャットだ。
レベルの1/32シリーズは、1960年代末から70年はじめにかけて意欲的に発売されたが、このキットはごく初期のものということになる。
この頃になると、プラモはリアルな造形を重視するようになり、可動部を盛り込まないキットが増えていたが、このキットの主翼は実機同様に後方に折り畳めるのが魅力だ。
ただ、残念なことに脚は引き込まない。
そこで、前述のモノグラムのF3F-3の引込脚を利用してなんとか可動にできないかと妄想している(そのために前述のF3F-3は2個所有している)。

キットの初版は1969年だが、手元にあるのは70年以降に発売されたグンゼレベルの国内版。

■映画「トラ・トラ・トラ!」の赤城(「U.S.S. TICONDEROGA」Atlantis Models 1/500)

映画「トラ・トラ・トラ!」(1970年公開)はDVDで何度も見たが、ハワイ沖で、航空母艦赤城から夜明けの空へ発艦していく零戦や九九式艦爆の姿は、実写ならではの美しさだ。
撮影には、エセックス級航空母艦のヨークタウンが使われた。そこで、同級のタイコンデロガのキットを使って、このシーンを再現したいと思っている(厳密に言うと、両艦は全長などが異なっているようだが、あまり厳密に考えずに楽しむつもり)。

2019年に発売されたこのキットは、1950年代のRENEWALの復刻版だ。ボックスアートも同じものが使われている。

それから、よく知られているように、「トラ・トラ・トラ!」に登場した零戦などの日本海軍機は、ノースアメリカンT-6テキサンや、ヴァルティー BT-13 ヴァリアントという米軍の練習機を改造し、実際にヨークタウンから発艦させて撮影したものである。

「トラ・トラ・トラ!」撮影当時のヨークタウン。拡大すると、飛行甲板には7機の改造艦載機が翼を休めている。(写真:パブリック・ドメイン

これらの機体をフルスクラッチするのは大変そうなので、「航空母艦 赤城」(ニチモ、1/500)も入手済みで、その搭載機を改造するつもりだ。
じつは、このキットよりも先に「U.S.S. ORISCANY」Revell 1/540を手に入れていたのだが、このスケールでつくろうとすると改造艦載機をすべてスクラッチしなければならないため、タイコンデロガをあらためて入手した次第だ。

艦載機を流用することになるニチモの赤城(1/500)と、レベルのオリスカニー(1/540)も入手済みなのだが、つくるのはいつになることやら。

作りたいキットはまだまだある。

というか、今回はほんのわずかしか紹介できなかったので、こちらも連載になりそうだ(もちろん科特隊基地もガレー船の制作も続けるつもり)。


【第2話】模型だって多様性だろう……  につづく


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