これからつくる模型たち!【第2話】模型だって多様性だろう
【錦絵や仏像、城郭のキットだってつくるつもりだ】
これからつくる模型の多くは、軍用機や軍艦だったりするが、もちろんそれだけではなく、ジャンルはさまざまだ。
で、今回は、錦絵や仏像、城郭といった芸術系(?)の模型の中から、つくるつもりの模型を選んでみた。
■「葛飾北斎 しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ」(島根県立美術館(永田コレクション)所蔵、福永紙工)
いきなり奇をてらったわけではないが、芸術系といえばこのキット(と言っていいのだろうか?)は外せないだろう。ただ、プラモではなく、ペーパークラフトだ。しかも北斎!
オリジナルは葛飾北斎の「しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ」という5枚組の大判錦絵だ。
エニグマ暗号か?というようなわけの分からないタイトルだが、現代語訳は「新板 組上灯篭 湯屋新店の図」となるようだ。
「組上灯篭」というのは、紙に描かれたパーツを切り抜いて組み立てる玩具絵のことで(作品の奥にろうそくを仕込んで盆灯篭のように鑑賞したらしい)、この作品は当時の湯屋(銭湯)を再現できる。
この大判錦絵の現物は、森アーツセンターギャラリーで2019年に開催された「新・北斎展」で鑑賞したというか、存在を初めて知ったのだが、ミュージアムショップで複製のペーパークラフトを売っていたので、迷わず購入した。

ちなみに、オリジナルの大判錦絵は島根県立美術館の所蔵品であり、ペーパークラフトは同館のオンラインショップでいまでも買えるようだ。
■「四天王像 持国天」海洋堂 ノンスケール
このキットは、現在、興福寺中金堂に安置されている四天王の「持国天」をモデルにしたと思われる。

学生時代に美術史を専攻していたこともあり、以前から古美術や古建築に関心があったので、このキットの制作記をnoteで公開したのだが、この記事が筆者にとってのnoteデビュー作となった(ちょっと力が入りすぎたかな、と反省している)。
いわゆる古色彩色(ときを経て色が褪せた状態の彩色)で仕上げたのだが、もうひとつ同じキットを持っているので、こちらは復元彩色(建立当時のぴかぴかの極彩色)でつくりたい。
というか、途中まで作って放置したままになっている。
モデルとなった持国天は、2025年秋に東京国立博物館で開催される特別展『運慶 祈りの空間―興福寺北円堂』に出展されるということなので、それに間に合うように完成させたいものだ。
■「大阪城」童友社 1/350
子どもの頃にあこがれていたキットといえば、まずはイマイの「サンダーバード秘密基地」だが、城郭や寺社、刀剣のキットにもけっこう興味があって、なかでも「陽明門」フジミ 1/80 はつくりたいキットのひとつだった。
ただ、ほかにもつくりたいキットはいろいろとあったし、ついに買わなかったというか、買えなかった。高価だったしね。
結局、子どもにも買える値段の「姫路城」や「名古屋城」(スケールやメーカーは忘れてしまった)をつくったのだが、いまは「大阪城」童友社 1/350 が未組立のまま屋根裏部屋に積まれている。

当時、バンダイの「The特撮Collection」シリーズという怪獣キットも集めていて、その中に「ゴモラ」1/350 があったのが大阪城を買った理由だ。
そう。そのとおり。勘のいい読者にはお分かりだろう。このふたつを組み合わせて「ウルトラマン」第27話「怪獣殿下(後編)」を再現しようと考えたわけだ。
■「バルタン星人(二代目)」バンダイ 1/350
ということで、芸術系(?)のキットとはいえないかもしれないが(いや、成田亨の造形物と考えれば、そんなことはないな)、「The特撮Collection」からもひとつ挙げておこう。
先に述べたように、このシリーズの「ゴモラ」と「大阪城」を組み合わせを楽しむつもりでいたのだが、屋根裏部屋に積んでおいたはずのゴモラがどうしても見つからない。
仕方がないので、「バルタン星人(二代目)」を急遽登板させることにした。さすがに大阪城と組み合わせるつもりはないが、つくりたいキットであることは間違いない。

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