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これからつくる模型たち!【第4話】宇宙へ

【さぁ、みんな。クールに行こうぜ】

人類を初めて月に送ったアポロ計画において、最もよく知られている言葉は"That's one small step for a man, one giant leap for mankind."「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」というアポロ11号のアームストロング船長の言葉だろう。

筆者のイチ推しは、"Let's every body keep cool. Let's try to solve problem. "「さぁ、みんな。クールに行こう。問題を解決しよう」だ。
アポロ13号に事故が発生し、そのとき飛行主任(フライト・ディレクター)のジーン・クランツが、管制センターのスタッフ向けて発したのがこの言葉である。

日々の模型づくりでも「左右のパーツを間違えて接着した!」とか「切り取ったパーツが行方不明だ!」「完成させたキットを床に取り落とした!」とかとか、さまざまな危機が発生する。
そんなときにも、心の中の小さなスタッフたちに「さぁ、みんな。クールに行こうぜ」と言えるリーダーでありたいものだ。

ということで、今回は「これからつくる宇宙ロケット」だ。

「APOLO COLOMBIA & EAGLE」 Revell 1/96

アポロ11号の司令船と月着陸船をセットにしたキットだ。

手元にあるキットは、米Revell社がタカラと提携していたころの国産版。

このキットは、レベルの「APOLLO11 SATUN Ⅴ ROKET」1/96の撮影中に起こった悲劇を回復するために、ぜひとも必要だった。

何年か前の快晴微風の日のことだ。青空に向けて屹立するロケットを撮りたいと考え、自宅2階のベランダを撮影台にして、完成したサターンⅤ型をセットした。
そのとき一陣の風が吹いて、ロケットは宇宙に向けて飛び立つかわりに階下に墜落し、庭でばらばらになり、司令船の行方もわからなくなってしまった。撮影は中止になった。
壊れた第1段ロケットと第2段ロケットはなんとか修復したが、司令船なしで飾るしかなかった。

自宅階段の踊り場で寂しげに佇む「サターンV」。見てのとおり司令船が失われている。

そこで、「サターンⅤ」と同一メーカー、同一スケールのこのキットを入手したのである。予想通り同じ金型のようなので、新たな司令船を搭載したサターンⅤが、再び月を目指すときがくるはずだ。

「アポロ サターンロケット + 月着陸船」 アオシマ ノンスケール

アポロ11号の月着陸船とサターンⅤの詰め合わせたキット。
巨大に輝く月を背景に、重々しく上昇していくサターンⅤのボックスアートがとにかくかっこいい。

大迫力のボックスアートは、左下のサインで梶田達二の作品であることがわかる。それに比べて、キットそのものは、小スケールということもってやや拍子抜けかな。とはいえ発射台を模型化してくれたアオシマには感謝しかない。

なお、このキットの初版ボックスにはサターンロケットは1/400、月着陸船は1/96というスケール表記があったようだが、筆者の手持ちの版に記載がなく、それでノンスケールとした。

ボックスアートの参考になった思われる写真があって、こちらもかっこいい。

発射台の右上に満月がのぼり、静かに打ち上げを待つアポロ17号。(写真:NASA、パブリックドメイン

月の大きさや位置が異なるが、ボックスアートはこの写真にインスパイアされたと思っている。
個人的には下の写真が好みで、こんなふうに抑えた感じに電飾したいものだ。

月を背景に、静かに打ち上げを待つアポロ4号。(写真:NASA、パブリックドメイン


「Thor and Jupiter IRMB」 Revell 1/110

Thorは米国空軍が、Jupiterは米国陸軍が、それぞれ冷戦時代に運用していたIRBM(Intermediate Range Ballistic Missile:中距離弾道ミサイル)だ。

HISORY MAKESシリーズとして、Revell自身が再販したキット。

このキットの主役はもちろん2基のIRBMなのだが、欲しかったのは付属の燃料車やトレーラーだ。

というのは、作りたいジオラマがあるからだ。
すでに何回か紹介しているように、同じレベルから出ている同一スケールの「ジュピターC」をつくったことがあり、このとき本格的な電飾にも初めて挑戦した。

ジュピターCのキットには作業員のフィギアが付属し、もともとジオラマ仕立てになっている。

ジュピターCのキットには7名のフィギアがついているが、予備のキットから増員して14名体制とした。他の作業員たちも発射台のあちこちで忙しくしている。

このベース部分を広げて、その周りに、このキットの燃料車やトレーラーを配し、ケープ・カナベラルの発射施設を再現できれば楽しいに違いない(できれば発射台を電動化して、レールの上を動くようにしたいものだ)。


【第5話】 につづく
【第3話】深く静かに制作せよ にもどる
【第1話】模型づくりに詰んだときには にもどる


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