“やればできるのに”が、一番苦しかった
「やればできるのに、なんでやらないの?」
息子にそう思いながら、
私は何度もイライラしてきた。
ワークを渡しても、なかなか始めない。
着替えも、声をかけても止まったまま。
でも、図書館で借りた本は夢中で読む。
一緒に見たドラマのセリフも驚くほど覚えていて、
ごっこ遊びでは細かい言い回しまで再現する。
できないわけじゃない。
むしろ、できる方だと思っていた。
だからこそ、
“やらない”ことが、私には一番理解できなかった。
私は共働きで、
息子は保育園時代、ほとんど延長保育だった。
朝の少しの時間と、
帰宅後、寝るまでの数時間。
あとは土日。
いわゆる「丁寧な育児」ができていたタイプではない。
疲れて適当に済ませる日も普通にあったし、
余裕がなくてイライラする日もあった。
そんな中でも、
絵本だけはよく一緒に読んでいた。
ただ、一般的な読み聞かせというより、
一緒に遊んでいた感覚に近い。
セリフを分担して読んだり、
登場人物になりきったり、
絵本の続きをごっこ遊びにしたり。
小説も、最初は一人では難しそうだったので、
セリフ部分を役割分担して読んでいた。
だから息子にとって、
読書は「勉強」というより、
物語に参加する遊びに近かったのかもしれない。
ただ、その一方で、
私はずっと困っていた。
本は読む。
興味のあることには集中する。
でも、“やった方がいいこと”になると急に止まる。
私は長い間、
それを「やる気の問題」だと思っていた。
怠けているのでは。
面倒なことから逃げているのでは。
そう考えて、
怒ったこともある。
でも、見ているうちに、
少し違うのかもしれない、と思い始めた。
息子は、
できないことが嫌なのではなく、
“始める”こと自体にエネルギーが必要そうだった。
考えすぎて止まる。
頭の中で考えて、そこで終わってしまう。
場を読みすぎて動けなくなる。
習い事や集団行動では、
「間違えたくない」が先に来るのか、
周りを見すぎて止まってしまうこともあった。
そういう場面が、少しずつ見えてきた。
もちろん、まだ正解はわからない。
今も試行錯誤している。
声掛けも、その時によって変えているし、
うまくいかない日も普通にある。
でも、
「やればできるのに」
だけで見ていた頃よりは、
少しだけ息子を理解できるようになった気がしている。
このnoteでは、
育児の正解を書くというより、
実際に困ったこと
試したこと
うまくいかなかったこと
少し見え方が変わったこと
を、自分の整理も兼ねて残していきたいと思っています。
もし、
「うちの子も少し似ているかもしれない」
と思う方がいたら、
少しでも気持ちが軽くなれば嬉しいです。
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