【言葉の力】心の地図は、書き換えてもいい
旅に出る前、
私は地図を眺めるのが好きです。
どの道を歩こう。
どこで休もう。
少し遠回りをして、
景色のきれいな道を選ぶのもいい。
地図の上を指でたどりながら、
まだ見たことのない町を、
心の中で歩いてみます。
旅は、
出発する前から、
もう始まっているのかもしれません。

ある日、
そんなふうに地図を眺めながら、
ふと思いました。
私たちはみんな、
心の中にも、一枚の地図を
持っているのではないか、と。
目には見えないけれど、
🍀どちらへ進めばいいのか。
🍀どこで立ち止まってはいけないのか。
🍀どんな道を選ぶべきなのか。
いつの間にか、
自分だけの地図を頼りに、
人生を歩いているのかもしれません。
昔の私の地図には、
いくつもの決まりごとが、
太い線で描かれていました。
「人に迷惑をかけない道」
「嫌われないように頑張る道」
「自分のことは後回しにする道」
「期待には必ず応える道」
私はその地図を、
疑うことなく信じていました。
きっと、
これが正しい道なのだと。
道から外れないように。
誰かを困らせないように。
間違えないように。
私は、
足元ばかりを見ながら、
一生懸命歩いてきました。
道に迷うことは、
あまりありませんでした。
けれど、
なぜかいつも、
息が切れていました。
寄り道をする余裕もなく、
立ち止まることさえ、
いけないことのように思えました。
道端に花が咲いていても、
空がきれいに晴れていても、
私は先を急ぎました。
「本当に、この道でいいのかな?」
そう思う日もありました。
けれど、
地図を開いても、
そこには同じ道しか、
描かれていなかったのです。
ある日、
旅先で道に迷いました。
以前にも歩いたことのある町でした。
確か、
この角を曲がればよかったはず。
そう思って進んだのに、
道の先には、
見覚えのない景色が広がっていました。
私は足を止め、
スマートフォンの地図を開きました。

すると、
昔はなかった新しい道が、
画面の中に描かれていました。
「あれ?前に来たときとは違う。」
調べてみると、
新しい道路ができ、
町の道順そのものが、
変わっていたのです。
以前の地図が、
間違っていたわけではありません。
その頃には、
その道が正しかった。
ただ、
町が変わり、
新しい道が生まれたのです。
そのとき、
心の中で、
小さな声がしました。
「人生の地図も、
書き換えていいのかもしれない。」
昔の自分を守るために、
必要だった道があります。
我慢することで、
うまくいった日もありました。
一人で頑張ることで、
乗り越えられたこともありました。
自分より人を優先したからこそ、
守れたものもあったと思います。
けれど、
昔の自分に必要だった道が、
今の自分にも必要とは限りません。
歩く人が変われば、
選ぶ道も変わります。
持っている荷物も、
目指す場所も、
大切にしたいものも、
少しずつ変わっていくからです。
私は、
心の地図に、
新しい道を描き始めました。
🌸「疲れたら、休んでもいい道」
🌸「一人で抱えず、助けてもらってもいい道」
🌸「人を大切にしながら、自分も大切にする道」
これまでの地図にはなかった、
細くて頼りない道でした。
本当にこちらへ進んでいいのか、
何度も立ち止まりました。
それでも、
少しずつ歩いてみました。
「嫌われないように生きる道」から、
「大切な人を、大切にして生きる道」へ。
「失敗しない道」から、
「失敗しても、また歩き直せる道」へ。
「みんなに好かれる道」から、
「自分らしく笑える道」へ。
一本ずつ、
線を引き直していきました。
すると、
人生そのものは、
何も変わっていないはずなのに、
見える景色が変わりました。
歩く速さは同じでも、
空を見上げる余裕ができました。

以前なら、
遠回りだと思っていた道にも、
小さな花が咲いていることに、
気づけるようになりました。
誰かと違う道を歩いていることも、
以前ほど、怖くなくなりました。
近道が、
その人にとっての正解とは限りません。
早く着くことだけが、
旅の目的でもありません。
立ち止まったから見える景色があり、
遠回りしたから出会える人がいて、
道に迷ったからこそ、
見つけられる場所もあります。
人生は、
一度描いた地図を、
一生使い続ける旅ではないのでしょう。
経験を重ねるたびに、
新しい道が見つかります。
行き止まりだと思っていた場所にも、
よく見ると、
小さな抜け道が
できていることがあります。
以前は渡れなかった川に、
橋が架かっていることもあります。
そして、
もう歩かなくてもいい道に、
そっと線を引く日があってもいい。
地図を書き換えることは、
過去の自分を
否定することではありません。
あの頃の地図があったからこそ、
ここまで歩いてこられたのです。
ただ、
今の自分には、
今の自分に合う道がある。
そう認めてあげることなのだと思います。

もし今、
古い地図の上で、
立ち止まっているのなら、
無理に先へ進まなくても大丈夫です。
一度、
地図を広げてみてください。
そして、
今の自分に尋ねてみてください。
「私は、これから、
どんな道を歩きたいのだろう?」
すぐに答えが出なくても、
かまいません。
新しい道は、
最初から太く、
はっきり描かれている
ものではありません。
小さな一歩を進むたびに、
少しずつ線になっていくものです。
心の地図は、
何度でも、書き換えていい。
昔の地図を持ったままでもいい。
迷ったら、
また立ち止まればいい。
そして、
今のあなたが歩きたいと思える方向へ、
新しい一本の線を、
そっと描き加えてみてください。
その道の先には、
昔の地図には載っていなかった景色が、
静かに待っているかもしれません。
🎁 今日の小さな問い 🎁
あなたの心の地図には、
今も昔のまま残っている道はありませんか。
「我慢し続ける道。」
「一人で頑張る道。」
「自分より、
誰かを優先する道。」
もし今日、
新しい道を一本だけ、
描き加えるとしたら、
どんな道を描きたいですか。
詳しく書かなくても大丈夫です。
「これからは、
この道を歩いてみます。」
そんな一言だけでも、
コメントで教えていただけたら嬉しいです。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
初めて読んでくださった方へ。
私は、
「言葉で心を整える」をテーマに、
毎日noteを書いています。
何気ない毎日の中にある小さな出来事を、
人生の見方が少し変わる言葉へ。
ありのままの今日を受け止めて、
明日へつなげる。
そんな想いで、
日々の出来事を綴っています。
よろしければ、
プロフィールも
のぞいていただけたら嬉しいです。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
♡ ののかって、どんな人? 🌸
♡ こちらの記事も、どうぞ 🌸
