【第389回】 Agentforce : サービスエージェントを CloudPages に設置する
今回の記事では、Agentforce サービスエージェントを外部 Web サイトに設置する方法 を実際に試してみます。最近の Salesforce における AI エージェントブームを受け、設定の仕組みがどうなっているのかに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
これまでの記事では、Marketing Cloud Engagement の CloudPages を活用し、外部 Web サイトへの Marketing Cloud Next サインアップフォームの埋め込み や フォームハンドラーのテスト など、さまざまな活用例を紹介してきました。今回はこの CloudPages 上に Agentforce を設置して、実際の動作を確認してみます。

この試行を行う前に、まず以下の Trailhead を試してください。これを実行するだけで、作業の 約 90 % は完了します。
Trailhead の例では、外部 Web サイトではなく Experience Cloud のページ に表示させる方法が紹介されていますが、原理は同じです。
つまり、内部 Web サイトだけでなく外部 Web サイトでも理解できるので、一度学べば二度美味しい、というわけです。
以下、作業の流れを簡単にまとめました。すでに作成されている部分に関しては、どのように設定されているかをご自身で確認してみてください。
基本設定
Agentforce Service Agent の作成と有効化
⇒ Trailhead の指示通り設定作業を進めてください。オムニチャネル設定で Omni-Channel の有効化の確認
⇒ Playground ではすでに有効化されています。デジタルエクスペリエンス設定で Digital Experiences の有効化の確認
⇒ Playground ではすでに有効化されています。サービスチャネルの設定
⇒ Playground ではすでに作成されています。ルーティングの設定
⇒ Playground ではすでに作成されています。キューの設定
⇒ Playground ではすでに作成されています。オムニチャネルフローの設定
⇒ Trailhead の指示通り編集作業を進めてください。メッセージング設定
⇒ Playground ではすでに作成されています。組み込みサービスリリースの設定
⇒ Playground ではすでに作成されています。
※ ここで、内部サイト向けと外部サイト向けで設定が分かれます。
内部サイト向けを実装してみたい場合は、Trailhead の通り進めてください。
以下は 外部サイト向け の手順です。
外部サイト向け設定
10. CloudPages へのスクリプト貼り付け
a. 組み込みサービスリリース を開いて、コードスニペット を選択します

b. チャットのコードスニペット をコピーします。

c. CloudPages の コードビュー を開いて、</body> タグの直前にスクリプトを配置して、「保存」して「公開」します。

11. CORS 設定
a. 「設定」で「CORS」を検索して、新規ボタンをクリックします。

b. CloudPages URL(オリジン)を入力します。最後の「/」は不要です。
例:https://mcxkknz3m0zj3jqsxn4hm3dp3q-4.pub.sfmc-content.com

※ 8 のメッセージング設定において、同じ URL をドメインとして入力している場合は、こちらにも同様の URL が登録済みの場合があります。その場合は作業を無視することができます。
12. 信頼済み URL 設定
a. 「設定」で「信頼済み URL」を検索して、「新規信頼済みドメイン」のボタンをクリックします。

b. API 名と URL を入力します。URL は先ほどと同じものを入力します。ポイントは「frame-src(iframe コンテンツ)」にチェックを入れます。
例:https://mcxkknz3m0zj3jqsxn4hm3dp3q-4.pub.sfmc-content.com

13. サイト設定(ユーザーインターフェース配下)
a. 「設定」で「サイト」を検索して、「私の Salesforce サイトドメインの登録」をクリックします。

b . 続いて、サイトのエンドポイントが表示されるので「ESW(Experience Site Workspace)」始まりのものを選択します。

c. 「Trusted Domains for Inline Frames」の「ドメインを追加」をクリックします。

d. Domain に URL を追加します。URL はこちらも先ほどと同じものを入力します。
例:https://mcxkknz3m0zj3jqsxn4hm3dp3q-4.pub.sfmc-content.com

14. CloudPages の表示を確認する
設定は以上です。これで CloudPages に表示されるようになります。

Tips:手順 11 ~ 13 は、似たような作業が続きますが、どれも実施する必要があります。最後の 13 の設定を行った後は、CloudPages に反映されるまで 1 ~ 2 分程度待つ必要があるので注意してください。その後、ページを更新しながら表示されるまで待ちましょう。
おまけ:SDO のログイン IP 制限の削除
なお、これを SDO(パートナー専用のデモ)で実行している場合は、ログイン IP 制限の削除を行う必要があります。その手順は、以下の通りです。
1. 設定で「すべてのサイト」を検索し、今回使用しているサイトの「ビルダー」を選択します。今回のサイトとは、13 で選択したものです。

2. 歯車マークをクリックして、ゲストユーザープロファイルのリンクをクリックします。

3. 「システム」セクションから、「ログイン IP 範囲」を選択します。

4. 設定されているログイン IP の範囲を削除します。

いかがでしたでしょうか。
内部サイト向けと外部サイト向けでも、そこまで設定作業が変わらないことがお分かり頂けたかと思います。Playground で既に設定済みだった ルーティング、キュー、フロー、メッセージング設定、組み込みサービスリリースなどもすべて、Playground の設定を真似して作ることが可能ですので試してみてください。これを一から作成したい場合は、誰でも使える Agentforce の開発環境がありますので、以下のサイトから申請して利用してください。
なお、一から作成する流れの記事も作成しましたので、以下の記事から作成してみてください。
今回は以上です。
