【第410回】 Marketing Cloud Next : Markerting Cloud Engagement+ 接続
2025 年 11 月以降、新規・既存を問わず Marketing Cloud Engagement に「+(Plus)」ライセンスを購入することで、Marketing Cloud Next を利用できるようになりました。今回の記事では、Marketing Cloud Engagement が Marketing Cloud Next に連携される手順を分かりやすく解説します。
ここでいう「Marketing Cloud Next の利用」とは、以下のツールへアクセスできる状態を指します。
Data Cloud
Agentforce(マーケティング関連)
Salesforce CRM(Enterprise エディション以上)
Marketing Cloud Growth または Advanced エディション
※ Salesforce CRM を利用しない環境であっても、Marketing Cloud のセットアップには Salesforce CRM の「システム管理者」権限 が必須です。
アクセスと権限設定
1. Marketing Cloud Engagement にアクセスして、「API ユーザー」のような名目で接続ユーザーを作成して、以下のロールを付与します。この API ユーザーは Data Cloud との接続時に利用される ユーザーになります。
管理者
Marketing Cloud 管理者
※ 接続ユーザーは API ユーザーとして有効化されている必要があります。
※ 接続ユーザーは 「ビジネスユニットの管理」でエンタープライズレベルのビジネスユニットがデフォルトとして設定されている必要があります。
※ Marketing Cloud 管理者 に対して、Marketing Cloud Next にアクセスできる権限が付与されています。
※ コーポレートエディションの場合、45 名までユーザーを作成できますので、そのうちの一人を API ユーザーとしてください。
2. 次に、上で作成した「API ユーザー」で Marketing Cloud Engagement にログインを行い、右上にある自分の名前からメニューを開くと、Marketing Cloud Next セットアップ が表示されるので、クリックします。

3. Salesforce CRM へ システム管理者ユーザーでログインを行います。

4. すると Marketing Cloud Next のアシスタントホームの画面に遷移します。

5. このログイン後、最初に行うべきことは、そのシステム管理者ユーザーに対して、以下の権限セットを付与することです。
Data Cloud アーキテクト
⇒ Data Cloud のセットアップやアクセスが可能になります。Marketing Cloud 管理者
⇒ Marketing Cloud G/A のセットアップやアクセスが可能になります。Tableau Next 付属アプリケーションビジネスユーザー
⇒ マーケティングパフォーマンスへのアクセスが可能になります。
6. 設定から権限セットを選択して、ユーザーへ割り当てを行ってください。最初から持っている権限セットについては、そのままで大丈夫です。

Maketing Cloud Next の設定
1. 次に行うのは、Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition の設定です。設定の Marketing Cloud の「基本設定」に移動します。

TIPS:Marketing Cloud Engagement との連携から始めても良いのですが、後に行うことになるマーケティングパフォーマンスをインストールを正しく完了するには、マーケティングデータキットのインストールが前提となっているので、そちらから進めます。
2. 「Add Data Protection Details to Records」の設定が完了していない環境の場合は、設定ページに移動して、「編集」をクリックして、チェックを入れて「保存」します。

3. 「基本設定」に戻って、データスペースを選択します。データスペースを追加購入していない場合は「デフォルト」を選択します。
ここでデータスペースを選択できない場合は、前述の権限セットの付与がされていません。

4. データスペースが選択されると自動的に Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition アプリのインストールが開始されます。(2 分程度)

稀にエラーが発生してインストールが完了しない場合がありますが、再びインストールを実行してください。
5. 完了すると、マーケティングデータキットがインストールできるようになりますので、インストールをクリックします。

6. インストールが完了したら、統合個人用の ID 解決のセットアップを行います。ルールセットの生成をクリックして、完了させてください。

以前は、この画面からボタン一つで ID 解決を実行できましたが、アカウントによっては、この画面からでは実行できない場合があります。この場合、Data Cloud の ID 解決の画面から手動で作業を行う必要があります。
以下に、手動版の手順を記載します。
ID 解決の手動設定について
1. 以下のリンクをクリックします。

2. ID 解決の画面で、新規をクリックします。

3. ルールセットの作成をクリックして、次へ進みます。

4. プライマリーデータモデルオブジェクトで「Individual」を選択して、ルールセット ID を 4 桁で決めます。但し、一つしか ID 解決を作成しない予定の場合は、「ブランク(空欄)」にすることがオススメです。

5. ルールセット名 は「Individual Identity Resolution」のような分かりやすい名前を決めて、自動化を停止して、保存します。

※ 一致ルールなどは、ご自身の環境に合わせて設定行ってください。

これで Marketing Cloud Next 側の基本設定が完了します。
Marketing Cloud Engagement との連携設定
1. 続いて、CRM の「設定」で Marketing Cloud > Marketing Cloud Engagement に移動します。この画面の手順で設定を進めていきます。

2. まず、Marketing Cloud Engagement 組織と Marketing Cloud Next の接続を行いますので、「Data Cloud 設定へ移動」をクリックします。

3. Marketing Cloud Engagement との接続の画面に遷移しますので、「新規」のボタンをクリックします。

4. コネクタ名を決めて、保存します。名前は任意です。

5. 「管理」をクリックします。

6 .すると、Marketing Cloud Engagement のログイン画面に遷移するので、先ほど作成した API ユーザーでログインします。

7. Marketing Cloud Engagement でログインが完了すると、先ほどの接続の画面にリダイレクトされ、接続が完了したことが確認できます。

Marketing Cloud Engagement の接続時に内部エラーメッセージが表示された場合は、以下の 3 点をご確認ください。
① ブラウザのキャッシュと Cookie をクリアした後、ページを再読み込みしてください。
② MCE の統合ユーザーに 「管理者」および「Marketing Cloud 管理者」ロール が付与されていることを確認してください。
③ MCE の統合ユーザーの 「ビジネスユニットの管理」設定で、エンタープライズレベルのビジネスユニットがデフォルトとして設定されていること を確認してください。
8. 続いて、後ほどデータバンドルのインストールが必要になるので、② の データソースの「管理」をクリックします。

9. 次の画面は、バンドルの紹介画面に過ぎませんので、スタートをクリックします。インストールはこの画面ではありません。

10. 次にどのビジネスユニットからデータを選択するかを決めますが、ビジネスユニットが 1 つだとしても、この設定も行わないとデータバンドルは利用できません。

11. ビジネスユニットを選択して保存します。

12. 続いて、④ の有効化対象(データエクステンションを吐き出す先)としてのビジネスユニットを決めますので、「管理」をクリックします。

13. ビジネスユニットを選択して保存します。

14. これで接続設定は完了です。

データバンドルのインストール
1. 続いて、Data Cloud にアクセスして、データストリームを開き、「新規」をクリックします。

2. 先ほどの ② のデータソース設定が完了していることで、Marketing Cloud Engagement がデータソースとして選択できるようになっていますので、選択します。

3. ビジネスユニットとデータスペースを接続します。

3. データバンドルを選択しますが、複数選択ができないので、まずはメールチャネルのデータバンドルからインストールします。
現在の Marketing Cloud Engagement で利用するチャネルに応じて、他のチャネルのデータバンドルもインストールしてください。

4. 下にスクロールすると、WInter '26 の新機能である「Journey Activity Run」だけ選択されていないので、選択してから次へをクリックします。

5. 次の画面は、そのまま次へ進みます。

6. データバンドルをリリースします。(5 分程度)

マーケティングパフォーマンスのインストール
1. データバンドルのリリースが完全に完了したら、設定の Marketing Cloud > マーケティングパフォーマンス に移動します。

2. すでに「前提条件」がクリアされている状態になっているので、マーケティングパフォーマンス の「インストール」をクリックして完了させます。(5 分程度)

設定の確認
1. アシスタントホームに戻ると、Marketing Cloud Engagement と Marketing Cloud Next 両方の設定が完了していることが確認できると思います。
ID 解決の部分が完全に完了していませんが、アカウント側の ID 解決(統合取引先)は ニーズ合わせて行うものであり、無理に完了させる必要はありません。※ Advanced エディションのみ利用できます。

また、Marketing Cloud の Journey Builder で、仮のジャーニーを作成して、キャンペーンへ接続ボタンをクリックした場合に、キャンペーンに遷移することを確認します。

Marketing Cloud Next 側でキャンペーンに、ジャーニーを追加できることを確認して疎通を確認します。(※現時点では、キャンペーンに追加したジャーニーを外すことはできません。)

以上です。
いかがでしたでしょうか。
今後、Marketing Cloud Engagement の販売は、Engagement+ として販売されていくことが予想されます。よって、Marketing Cloud Next の知識は必須となっていきますので、しっかりキャッチアップして行きましょう。
最後に初期セットアップに関連する私の記事をいくつか紹介します。
Marketing Cloud Next に関連するリストの完全版は、以下の記事を参考にしてください。
今回は以上です。
