【第360回】 Marketing Cloud Next : ランディングページのドメイン設定
Salesforce では、組織ごとに自動的に割り当てられるデフォルトのドメイン(例:https://data-drive-1574.my.salesforce.com)を、自社のブランドに合わせてカスタマイズできます。これにより、ランディングページの URL で使用されるドメインも変更可能です。
ランディングページの URL をカスタマイズするには、次の 2 つの方法があります。必要に応じていずれか、または両方を設定できます。
私のドメイン(簡易変更版):my.site.com を残したまま、サブドメイン部分を変更する(例:https://xxxxx.my.site.com)
カスタムドメイン(完全変更版):自社所有しているドメインに変更する(例:xxxxx.mail.example.com)
両方を設定した場合は、次のように 2 種類のランディングページ URL から選択できるようになります。

私のドメイン(簡易変更版)
私の環境のデフォルトは、https://data-drive-1574.my.salesforce.com が割り当てられていましたが、「nac-plus」というサブドメインを設定し、現在は https://nac-plus.my.salesforce.com でアクセスできるようにしています。
この変更により、デフォルトの URL をクリックした場合は、新しい URL へ自動的にリダイレクトされますし、過去に作成したランディングページの URL もすべて新しいサブドメインに自動で切り替わります。
設定手順
設定から 「私のドメイン」 を開きます。
① 希望するドメイン名を入力して、利用できる状況か確認します。
② ドメインをプロビジョニング(準備し、提供できる状態に)します。
③ 画面上で ①② のチェックが入っていれば、リリース可能な状態です。リリースを開始してください。

リリース後はログインページの URL も新しいドメインに変更されます。

注意:ログインページの URL も変わるため、リリース後の 10 分間程度は、ログイン時に不具合が発生する場合があります。
カスタムドメイン(完全変更版)
自社所有しているドメインで Marketing Landing Pages(Experience Cloud サイト)を提供するには、ドメインを追加して有効化します。その後、「カスタム URL」を追加します。
注意:自社所有しているドメインでサイトを提供するには、DNS プロバイダが、ANAME レコード、ALIAS レコード、CNAME Flattening がサポートしていることを確認してください。サポートされていない場合は、利用できません。その他、利用の前に、必ず 前提条件 を確認してください。
1. 設定 >「ドメイン」を選択し、「ドメインの追加」をクリックします。

2. 「ドメイン名」(サブドメイン含む)を入力します。
例:pages.mail.nac-care.com など

3. Marketing Cloud Next においては、「Salesforce コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を使用してドメインを提供します」のオプションを選択することが推奨されています。

このオプションでは 共有 SSL 証明書(Salesforce 管理の SSL 証明書)が使用されるため、無料で SSL 証明書 が利用できます。有効期限は 3 か月で自動更新されます。
4. 続いて、「Commerce LWR サイト、または Experience Delivery でホストされているサイトで Salesforce CDN を使用」にチェックを入れます。
このチェックで、利用される Salesforce CDN パートナーが変わります。
チェックありの場合 → Cloudflare
チェックなしの場合 → Akamai

DNS への CNAME レコードの追加
DNS への設定手順については、この記事に書きませんが、以下のヘルプに基本的な設定方法がありますので、IT チームと内容をよく確認してください。
通常、以下の 2 つの CNAME レコードを DNS に登録する形になると思います。「00d000000000000xxx」の部分の API 識別子に関しては、ページの上部の説明欄に掲載されています。

NAME TTL CLASS TYPE VALUE
----------------------------------------------------------------------------------------
[Sub domain].example.com 3600 IN CNAME [Sub domain].example.com.00d000000000000xxx.live.siteforce.comNAME TTL CLASS TYPE VALUE
----------------------------------------------------------------------------------------
_acme-challenge.[Sub domain].example.com 3600 IN CNAME _acme-challenge.[Sub domain].example.com.00d000000000000xxx.live.siteforce.com注意:この CNAME レコードの DNS への登録は、下図の「保存」を押す前に完了しておく必要 があります。処理が完了していない場合は、「保存」した際にエラーとなります。
5. すべての設定が完了したら、「保存」をクリックします。

6. すると、Salesforce CDN パートナーである Cloudflare により、プロビジョニング(準備し、提供できる状態にすること)が開始されます。

このプロビジョニングが終わるまでは、次の作業には移れませんので、最大 24 時間待ちます。(私の環境では 4 時間ほど待ちました。)完了後にお知らせメールが飛んできますので、そちらを確認してください。
7. プロビジョニングが完了したのを確認したら、「アクティベーション待ち」となるので、「アクティブ化」をクリックします。

※ 新しく作成されたカスタム ドメインは、ドメインをアクティブ化することで、HTTP → HTTPS に変更されます。
8. 有効化したら、ドメインの追加の設定は完了です。続いて、「新しいカスタム URL」を選択します。

9. 登録したドメインと Marketing Landing Pages を選択したら、パスの部分に「/lp」を追加して、設定を「保存」します。

10. すると、自動的に以下の 2 行が登録されます。

11. この後、作成済みのランディングページの URL を確認しに行くと、先ほど登録した pages.mail.nac-care.com のランディングページのリンクが利用できるようになっていることが確認できます。これで使用を開始できます。

いかがでしたでしょうか。
こちらのドメイン変更の設定は、必須設定ではなく、あくまで任意設定となりますので、購入時のデフォルトのドメインのままでも動きます。但し、顧客が安心してサイトを活用できるように、少なくとも「私のドメイン」の方は設定した方が良いと思いますので、検討してください。
なお、補足です。
外部 Web サイトとランディングページの「eTLD+1」(ネイキッドドメイン、例:「nac-care.com」の部分) が一致している場合、同一のファーストパーティCookieでトラッキングされるようになったとのことです。
その結果、Website Engagement には同じ Individual ID (匿名の識別子)が付与されます。この仕様については現時点でヘルプドキュメントでは提供されていないらしいのですが、実現できているとのことです。
今回は以上です。
