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料理は、人の心をつなぎ、笑顔を育む優しい魔法

『菜の花食堂のささやかな事件簿 人参は微笑む』
東京・武蔵野にある小さな食堂「菜の花食堂」とその料理教室が舞台の穏やかで少しビターな日常です。


菜の花食堂のささやかな事件簿 
人参は微笑む
碧野あおのけい (著)

「じゃあ、靖子先生に相談してみたら、どうでしょう?」
季節の野菜を活かしたランチと予約制ディナーが人気の菜の花食堂のオーナー・靖子先生は、
おいしい料理を作るだけじゃなく、言葉にできない悩みや困った出来事の奥にある大切なものを見抜いて、
謎と心を解きほぐしてくれる──。
おとなしい柴犬が古いアパートの前で動かなくなったのはなぜ?
母親が大切にしていた珊瑚の指輪はどこに消えた?

小さな食堂と料理教室を舞台に『書店ガール』の著者が描き出す、
やさしくて少しビターな大人気日常ミステリー、第6巻。

菜の花食堂のささやかな事件簿
人参は微笑む
碧野圭(著)

✻登場人物✻

  • 下河辺靖子(しもかわべやすこ)
    菜の花食堂のオーナーで料理教室の先生。 季節の野菜を相談した料理作りの名人で、鋭い洞察力で悩みや謎を解くほぐす。

  • 館林優希(たてばやしゆうき)
    菜の花食堂で働くスタッフの一人。 料理教室にも関わり、物語で様々な人の悩みや出来事に触れる。

  • 川島さん
    優希と付き合いはじめた男性で、彼とのや交流生活が物語の一部として描かれる。

  • 小さん
    料理教室の参加者。 瀧彼の飼うおとなしい柴犬が古いアパートの前で動かなくなったことが物語の一つの謎。

  • 保田さん
    川島さんのアパートの大家。文壇フェスに関係し、地域で果物の販売をしている。

  • その他
    母親が大切にしていた珊瑚の指輪の行方や、小さな食堂や料理教室に集う幅広い人々が登場し、心温まるささやかな出来事や秘密を描きます。

✻あらすじ✻

主人公のオーナー兼料理教室の先生、下河辺靖子は、野菜を使ったランチや予約制ディナーで人々をもてなしながら、言葉にできない悩みや困った季節の奥にある大切なものを見抜き、謎と心を解き明かしていきます。

第6巻のストーリーでは、おとなしい柴犬が古いアパートの前で動かなくなった謎や、母親が大切にしていたサンゴ(さんご)の指輪の行方といった小さな出来事が描かれています。
食堂や料理教室の温かな雰囲気の中で、登場人物たちの心の機微とともに、ほろ苦くて温かい物語が展開されます。

◉心に残った一言◉

「料理は、ただの食べ物じゃない。人の心をつなぎ、笑顔を育む優しい魔法なのよ。」

この言葉は、日常のささやかな出来事や謎を解くほぐすだけでなく、料理が持てる温かさや人を癒す力を象徴していて、読むたびにまるでほっとしている美味しいひとときをしているような気分になります。
料理を通して人とつながり、心和らぐテーマが感じられる素敵な言葉です。

◆感想◆

心の奥がじんわり優しくなりました。
季節の野菜をふんだんに使った料理の匂いが、物語の中からふわりと漂ってきますようで、読んでいる間ずっと、優しくてほろ苦い幸せに包まれている気がしました。

菜の花食堂のオーナー・靖子。
今日もおいしいランチやディナーを仕込みながら、料理教室の生徒さんや常連さんの、それぞれが不思議な悩みや心のもつれに気持ちを寄せています。おとなしい柴犬が古いアパートの前で消えた理由も、母親が大事にしていた珊瑚の指輪が消えた謎も、一緒に考えながら、心に寄り添える自分でありたいと願うのです。

この店の厨房で、野菜を刻む音、お鍋の湯気、みんなが「美味しい」と笑顔になる瞬間が、靖子の毎日を満たしてくれる。
悩みごとの奥にも、大切な思いや愛情がきっと隠れていて――そのひとつひとつを、料理という「魔法」でそっと包み込むことができたら、それ以上の幸せはありません。

「料理は、ただの食べ物じゃない。人の心をつなぎ、笑顔を育む優しい魔法なのよ。」 この
言葉通りの一冊。
菜の花食堂の物語に触れるたびに、自分も誰かの心そっとあたためられる人でありたいと思わせてくれる、シリーズです。

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