『地球の歩き方 水曜どうでしょう四国』にニヤニヤが止まらない。藩士必見のガイドブック

私が水曜どうでしょうにはまったのは大学3年生の20歳の時。今から15年前のことです。当時はすでにレギュラー放送も終了し、その再放送が全国で流れていた時期でした。
そして最初に観たどうでしょうの企画が絶妙でした。四国八十八カ所を巡るという、私にとってドストライクな企画だったのです。
私は一発でのめり込んでしまい、それ以来こうしてどうでしょうさんに影響を受け続けているわけでございます。
「水曜どうでしょう」の知名度は今や全国区であり、ものすごい数のファンが全国津々浦々にいらっしゃいます。
なぜこんなに多くの人に「水曜どうでしょう」は愛されるのでしょうか。
人それぞれ様々な理由がありますでしょうが、私自身が感じたものとしては、「見ているとなんだかほっとする」ということが挙げられるように思えます。
もちろん、番組そのものは爆笑してしまうほど面白いです。ですが単純に面白いというだけでなく、何度も何度も見たくなるような不思議な魅力があるのです。
普通、お笑い番組で同じものを何回も何十回も繰り返し見るというのはなかなかないと思います。オチがわかってしまえばその番組の面白みは薄れていってしまいます。
しかし「水曜どうでしょう」は一味違います。オチがわかっていても全然気にならない。いや、むしろ安心して見ていられるという謎の境地になってきます。これは不思議ですね。何とも説明が難しいです。
これが「水曜どうでしょう」の面白さを伝えるのに難儀する所以です。見ているこっちもよくわからないのです。ですがもうやめられないのです。
まぁ何はともあれ、仕事で疲れていたり、気持ちが落ち込んだ時に「水曜どうでしょう」を見ているとなぜか癒され、ほっとするのです。
これはどうでしょうファンの方々と交流した際にもよく話題に上ります。
きっとどうでしょうファンの多くの方もこの「ほっとする」ということは頷いて下さるのではないかと思います。
そしてそんな私にとって「四国八十八か所」はどうでしょうと出会えた大切な企画であり、とても思い入れのある企画でもあります。
企画自体は極めてシンプル。四国にあるお遍路八十八カ寺を全てお参りする、それだけです。ですがこのシンプルな旅路が何とも奥深い・・・!
「受験生の合格祈願のため」という大義名分を掲げながらもこの過酷な旅路にぼやき続ける大泉さん。そしてふと現れるありがたいお寺の景色。「人生とは旅である」なんて言葉がよく言われますが、このばかばかしくもどこかありがたい奇妙な旅に何とも言えない味わいを感じてしまう私がいます。
本書『地球の歩き方 水曜どうでしょう 四国』ではそんな彼らの旅路を追体験できる素晴らしい構成となっています。彼らが通ったルートやそこで何が起きたのかも詳しく網羅されいて情報量満載です。
そして何より写真も豊富でこの本を読んでいるとニヤニヤが止まりません。「あぁ、こんなことあったなあ」と楽しい思い出を振り返るようなそんな気持ちになります。これはもう藩士は必読です。(※水曜どうでしょう界隈ではファンのことを藩士と呼ぶ文化があります)
そして私個人の話になりますが、このどうでしょうがきっかけで私もお遍路を巡ることになりました。学生時代に2周お遍路を回っています。今思うと少し照れ臭くはありますが2回目の時はカメラも回し自分でどうでしょう風のDVDを作ってしまうほどでした。

どうでしょう班と同じく私もレンタカーで回り、もちろんこちらの装束も着用してお遍路の札所を巡っています。
車でのお遍路でも1週間ほど時間を要する四国八十八カ所。
細いうねうねの山道を走り続けるお遍路は車でもなかなかにハードな旅でしたが、旅の間は不思議な高揚感に包まれていたのを覚えています。
自分はお遍路をしているのだという事実そのものがなんだかありがたい。
実際にやってみて感じたことですが、巡礼というものにはなんだか不思議な魅力があります。
機会があるならばもう一度行きたいと心の底から思えてしまいます。できることならもう一周、次は逆打ち(逆回り)で挑戦したいものです。
私にとってこのどうでしょうのお遍路の旅は自分自身の旅の原点ともなったように思えます。
私は2022年にジョージアやアルメニアの山中の教会を巡ったのですが、その時の行程や景色はまさにお遍路そのものでした。


これらの日程もかなりハードで、私は訪れながらも「なんでこんなことしてるんだろう」と思わず自分を笑ってしまいました。
どうでしょうファンの皆さんならきっとわかってくださる感覚だと思います。
旅はきつければきついほど、アクシデントがあればあるほど面白いのです。
自分で決めたことなのに、「なんでこんなことしてるんだろう」とばかばかしくなってくる瞬間、これはある意味至福の瞬間とも言えるでしょう。旅を楽しむコツはまさにここにあるように私は思うのです。それも「水曜どうでしょう」に教えてもらったことです。
こういうわけで私は今も「水曜どうでしょう」に強い影響を受け続けています。失敗やアクシデントを笑いに変える旅の醍醐味を教えてくれたどうでしょうには今も感謝しかありません。
そして最後に余談となりますが、私の実家であります函館錦識寺には、「水曜どうでしょう」ゆかりのだるまさん夫婦がおります。

左側が高崎の達磨寺さんのだるま。
そして右側が大分県竹田市のごとう姫だるま工房さんの姫だるまです。
私が現地まで行って引き取ってきたお二人でございます。
お寺にお参りに来て下さった皆さんを暖かく出迎えるお二人は当寺のシンボルのようにもなって参りました。
「なんか見ていてほっこりする!」と大変評判が良いです。私もそう思います。この幸福感たるやなかなかお目にかかれるものではありません。
お寺に和やかな空気をもたらしてくれるだるまさん夫婦。
これからも末永くお寺を見守ってくれることでしょう。
以上、「『地球の歩き方 水曜どうでしょう四国』にニヤニヤが止まらない。藩士必見のガイドブック」でした。
※2019年の世界一周の旅で、くしくも水曜どうでしょうゆかりの地を訪ねることになりました。その時の体験を以下の記事でまとめていますのでぜひこちらの記事もどうぞ。
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