英作文添削こそが英語学習指導の奥義:日英作文レッスンの実例4-4ーー「個人商店の豆腐は味と香りが全国ブランドのものとは違います」を最もシンプルな英語で表現する
以下↓の続きです。
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「個人商店の豆腐は味と香りが全国ブランドのものとは違います。」
を英語にします。
以下、最もシンプルな英語にする方法を紹介します。
まず
日本語のなかから「思考の最小単位」を見つけ出します。
それを「原子命題」と呼ぶことにします。思考において物質の原子に相当するものだからです。
この「個人商店の豆腐は味と香りが全国ブランドのものとは違います。」
には
① 「個人商店の豆腐と全国ブランドの豆腐が違う(こと)」
② 「味と香りが違う(こと)」
という2つの原子命題が含まれています。
この2つの原子命題をべつべつの英語で表現すればよいのです
構文は
a) A is different from B.
b) A and B are different.か
です。ここでは、①にはa)構文を、②にはb)構文を使います。
「違う」は、differentです。
「個人商店の豆腐」「全国ブランドの豆腐」
「AのB」のかたちは英語では
AB、A’s B、B of Aなどが使えますが
ここではいちばん簡単な「A B」タイプを使って
private shop tofu, national brand tofu
とします。
「味と香り」はtaste and flavorとします。
これを使って「原子命題センテンス」をつくると、
「個人商店の豆腐と全国ブランドの豆腐が違う(こと)」という原子命題は
Private shop tofu is different from national brand tofu.
になります。
「味と香りが違う(こと)」という原子命題は
The taste and flavor are different.
になります。
並べると
Private shop tofu is different from national brand tofu. The taste and flavor are different.
です。
これで、シンプルグローバル英語の完成です。
これだけでグローバルコミュニケーションツールとして十分に通用します。
もちろん、これよりも洗練された英文表現は他にいくらでもあります。
しかしなによりもまず、こうした最もシンプルな原子命題センテンスを、つねに、きちんと、迅速に作り出せるようになることが、英作文での最初にして最も重要な到達ポイントです。
ところが、この事実を、ほとんどの学習者がわかっていません。ほとんどの英語の教師・コーチもわかっていません。そして、この到達ポイントをないがしろにして、そこに到達しないうちに、それよりもはるかに遠い到達ポイントに狙いを定めるのです。
例えていえば、簡単なパスやトラップもできないサッカー選手が、複雑なフェイントやオーバーヘッドシュートを練習して、それができずに悔しがったり、自信をなくしたりしているかのようです。
やるべきことは、基本的なパスやトラップができるようになることです。それも完璧なフォームで、つねに軽々とできるようになることです。
そして、その方法を明確に示して指導することが、英語の教師・コーチの仕事です。
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Q:
「味と香り」に対してtaste and flavorという英語表現が、ぱっと出てこないときには、どうすればよいですか。
A:
「味と香り」よりももう一段上の概念での表現を考えてみるとよいです。たとえば、ここだと"quality"がよいと思います。qualityなら「クオリティ」というカタカナ語からすぐに思い浮かぶはずです。そうすると、
The quality is different.
となります。
言いたいことの英語表現がぱっと出てこないときには、それを含む一段階上の概念を探して、それを英語で表現します。この方法を覚えて利用すれば、出てこない英語表現を必死で頭のなかで探してそこで言葉が止まってしまうという事態を避けることができます。
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Q:
Private shop tofu is different from national brand tofu. The taste and flavor are different.と、2つのセンテンスに分けないで
Private shop tofu is different from national brand tofu in its taste and flavor.
などとしてしまえば、いいのではないですか。
A:
もちろん、そうしてかまいません。ただ、ここでやろうとしていることは、原子命題ごとに最もシンプルな英語をつくるというトレーニングです。サッカーでいえば、止まったままで簡単なパスやトラップがきちんとできるようになるためのトレーニングです。このように2つのセンテンスを1センテンスのまとめるのは、ゆっくりと動きながらのパスやトラップのトレーニングに当たるものであって、その次のトレーニング段階だと考えてください。
まずは、止まったままでのパスやトラップがいつでもしっかりできるようになりましょう。
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Q:
Private shop tofu is different from national brand tofu.という構文以外に、
Private shop tofu and national brand tofu are different.
Private shop tofu have a difference from national brand tofu.
Private shop tofu differs from national brand tofu.
There are a difference between Private shop tofu and national brand tofu.
などの別構文があると思うのですが、それらを使ってもよいのですか。
A:
もちろんです。このように、ひとつの原子命題をさまざまな構文で表現できるようになることは、とても重要なトレーニング目標です。サッカーでいえば、右足でも左足でもインサイドでもアウトサイドでも、いつも自由にパスとトラップができるようになるトレーニングと同じです。ただ、これについても、ワンランク上のトレーニング項目ですので、そのトレーニングの機会に詳しく説明します。
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Q:
private shop tofu、national brand tofuとなっていますが、aやtheはいらないのですか。複数形にしないのですか。
A:
これは「心と言葉のグローバル英語文法」の「名詞認識・表現」で取り扱うテーマです。そのためのトレーニングも別に用意してありますので、そこで詳しく説明します。
ただ覚えておいていただきたいのは、名詞認識・表現というのは、構文に比べると、その重要性は非常に小さいということです。構文ミスは致命的ですが、名詞認識・表現ミスはそうではない、ということです。
(成瀬より:日英作文レッスンの実例4-5】を近日中にアップします)
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