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ほぼ100文字怪談 まとめ11

Xアカウントで毎日更新しているほぼ100文字怪談のまとめです。


【ほぼ100文字怪談_101】

駅の構内で、前を歩いている人のリュックが開いてて、そこから人の顔がのぞいていた。
マネキン? お面??
まぁ、そういう可能性もあると思うんだけどさ。
まばたきしたんだよね、リュックの中の顔が。


【ほぼ100文字怪談_102】

リビングに置いたベビーベッドで、生後2ヶ月の娘が寝ている。
家事の手を休めて、その可愛い寝顔に見入る。口がむにむに動いてて、どんな夢を見てるんだろうと、頬が緩んだ。
次の瞬間、娘は寝言を言った。
「返して」と、はっきりした口調で。


【ほぼ100文字怪談_103】

夕暮れ時、まだ帰りたくない帰り道。ぐっと誰かに肩を掴まれ引き止められた。
振り返っても誰もいない。
長く伸びた自分の影に目を落とすと、私の影の肩を、電柱から伸びる手の影が掴んでいた。
動きたくても動けない。帰りたくても帰れない、帰り道。


【ほぼ100文字怪談_104】

先輩はバレー部のエース。スパイクを打つ先輩はカッコいい!
先輩のスパイク練習を見ていて、なんだか違和感。違和感の正体は、体育館にある大きな鏡だった。
鏡の中の先輩は心底嫌そうな顔をして立っているだけだった。
先輩、本当はバレー嫌いなのかな。


【ほぼ100文字怪談_105】

仕事帰りに、閉店間際のスーパーに行った。
最近は物価高で値引きシール狙いの客が増えたのか、大したものが残っていない。
おぉ、カツが残ってるぞ!
カツを手に取ると、そのラベルには「ヒト」と書かれていた。
俺はそっと、カツを元に戻した。


【ほぼ100文字怪談_106】

出先で見かけた、古ぼけた神社。参拝客は誰もいない。
寺社巡りが趣味の私は、穴場スポットを見つけた気分でお参りをする。
手を合わせていると、合わせた手がなんだかモゾモゾする。
何だと思って合わせた手を離したら、芋虫が6匹、地面に落ちた。


【ほぼ100文字怪談_107】

同僚と一緒に残業してたら、俺と同僚以外は誰も残ってないのに、どこかのPCからタイプ音がする。
同僚と顔を見合わせて音の出どころを探す。
同僚が課長のデスクを指さした。
誰もいないのにWordが開いていて、課長の名前で遺書が書かれていた。


【ほぼ100文字怪談_108】

彼女と遊園地で初デート!
何に乗っても、何を見ても幸せいっぱい。
ジェットコースターのライドフォトを見ていたら、俺と彼女の間に逆さの生首が、めっちゃエンジョイしてる笑顔で写ってた。
俺達の思い出に割り込んでくんな。


【ほぼ100文字怪談_109】

付き合ってた彼女から、絶縁状が届いた。
未練がましい女だと、絶縁状は軽く読んでから灰皿で燃やした。
翌日、また彼女から手紙。今度は燃えカスが入ってた。
灰皿にあったはずの絶縁状の燃えカスは、いつの間にかなくなっていた。


【ほぼ100文字怪談_110】

書類を提出するのに身分証のコピーが必要で、コンビニでコピーした。
できあがったコピーを確認する。
コピー用紙の余白いっぱいに、印刷された知らない女の顔。
泣き笑いのような顔をして、俺をじっと見つめていた。



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