ほぼ100文字怪談 まとめ6
Xアカウントで毎日更新しているほぼ100文字怪談のまとめです。
【ほぼ100文字怪談_51】
小さい頃、公園の砂場をシャベルで掘ってたら、赤いランドセルが出てきた。母親に言うと、そこから騒ぎになって警察が来た記憶。
その時のことを、この間母親に聞いてみたんだ。
俺が見つけたのは行方不明になった女の子のランドセルだったらしい。
【ほぼ100文字怪談_52】
山田くんの顔には、ヘビみたいな形の痣があった。
みんな山田くんに近づかなかったけど、僕は山田くんを可哀想に思って遊んであげたりしてた。
ある日、僕の顔に山田くんとそっくりな痣ができた。
痣が消えた山田くんは、僕を見てニヤニヤと笑っていた。
【ほぼ100文字怪談_53】
神社の絵馬を眺めるのが趣味。人々の願いを何気なく眺めては、心の中でニヤニヤしている。
ふと目に止まった絵馬に「◯月◯日、迎えに行きます」と書かれていた。
そして◯月◯日、俺の家のチャイムが鳴る。
迎えに来ました迎えに来ました迎えに来ました迎
【ほぼ100文字怪談_54】
どうしても我慢できなくて、家の近くのファ◯マに駆け込んでトイレを借りた。
なんとか間に合った安堵感に息をつきながら、トイレから出る。
あれ、棚の並びってこんなだったっけ?
コンビニから出て振り返ると、駅前の□ーソンだった。
【ほぼ100文字怪談_55】
5歳の息子を連れて家族で潮干狩り。
面白いくらいにアサリが取れて、息子も夫も夢中だった。私も負けじと砂浜を掻く。
ざらりと出てくるアサリに混じって、白い指が1本。
「えっ?!」と思っている間に、指は慌てて砂に潜って行った。
【ほぼ100文字怪談_56】
旅先で立ち寄った街の掲示板に「15年前に5歳で行方不明になった◯◯君を探しています」という貼り紙があった。
その貼り紙にはAIで作成した◯◯君の15年後の姿が印刷されている。
それが俺にそっくりだった。ちなみに俺、20歳。
え、これ、もしかして……?
【ほぼ100文字怪談_57】
同じクラスのYくんは、すぐ泣く子だった。
Yくんが泣き出すと、周りの子が「泣き虫毛虫、挟んで捨てろ」と囃し立てる。
ある日、いつもと同じように囃し立てられたYくんの耳から、するりと長い虫が出ていった。
その日からYくんは泣かなくなった。
【ほぼ100文字怪談_58】
入院してるこの病院、たぶん出るよ。だって深夜にパタパタ走ってる音がするんだ。
昨日、俺がいる大部屋で足音が止まったから見てみたら、仕切りカーテンの下からスリッパを履いた足が見えたんだ。
今朝、スリッパだけ残ってたよ。そう、そこにあるやつ。
【ほぼ100文字怪談_59】
「れーぅ、れーう」
誰もいない深夜の住宅街に、猫のような鳴き声が響く。足を止めて、声の主を探した。
細い路地裏の方から聞こえた気がして、ひょいと覗き込む。
闇に目をこらすと、犬より大きいシルエットの何かが「れーう」と鳴いた。
【ほぼ100文字怪談_60】
私が住んでいるのはマンションの角部屋で、隣は2ヶ月前に引っ越していって今は誰もいない。
誰もいないはずなんだけど、毎晩20時頃に隣から「お風呂が沸きました」って機械音声が聞こえてくる。
誰かに主張するみたいに、毎日徐々に音が大きくなっていく。
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