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【仙台フィル】小曽根真のパガニーニ狂詩曲とヴェロのシェエラザード

今回は、地方オケの東京公演シリーズ。
仙台フィルがソリストに小曽根真を招いてラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』&リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェエラザード』をサントリーホールで演奏したコンサートを聴きに行った話。

仙台フィルが東京にやってきた

前回、地方オケの東京公演を取り上げたのは岡山フィルのラフマニノフのとき。その時も書いたのだが、地方オケの東京公演は概してお手頃価格であり、聴衆の耳も異なる(概して耳の肥えた聴衆が多いと思われる)ことから、オケも気合が入るので、オススメ
でも、この公演を知ったときはこの時期にコンサートを詰め込み過ぎていたので、ちょっと乗り気でなかった。だが、いざチケット販売サイトの空席情報を見てみると、なんとP席(ステージ裏側の席)の最前列が空いている。たぶん、この位置からだとピアニストの指づかいも見れるという好位置!これは買わざるべからず、ということで衝動的に買ってしまったのだ。

ジャズピアニスト・小曽根真、登場!

しかも、ソリストは純クラシックのピアニストではなく、ジャズピアニストの小曽根真。この人のことはあまり知らなかったのだが、チケットを買った時期にジャズが好きな友人と食事をする機会があり、話題にしたわけでないのに彼の演奏会に行ってお子さんが感激した、という話を聞いたので、えっ、ジャズ界ではかなりの大御所なのか!ということを知り、さらに期待が膨らんだ。

サントリーホールのロビーが名刺交換の場に?!

さて、サントリーホールに到着。ただ、いつもと雰囲気が違う。なんかスーツの人が多い。しかも、お互いに挨拶したり、名刺交換したり…。地方オケの東京公演あるあるなのだが、本拠地のある都市(今回で言えば仙台市)が本社の会社が協賛していて、その会社の東京支店の人たちが大挙して訪れているようなのだ。ま、まあ、いいですけど。
休憩時間に「仕事で来てるのに、ロビーで酒飲んでいいんっすかね?」と言う若手に「今日はいいだろ」と先輩社員がビール片手にリラックス、みたいなシーンもあった🍺

賀詞交換会みたい🎍

やってくれたね!パガニーニ狂詩曲🎹

さて、指定されたP席最前列に着席すると、微妙にベストポジションではないが、ピアノの鍵盤が半分くらいは目視でき、なかなかの好席💺

なかなかいい席(個人的感想)でした💺

時間を少し過ぎて、フランス人指揮者で仙台フィル・桂冠指揮者のパスカル・ヴェロといかにもジャズピアニストといった風貌の小曽根真が登場。演奏されるラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』は生で聴くのは初めて。
演奏が始まって感じたのは、やはり舞台裏のP席は音が変だということ。低音がまずドカンときて、次に金管や木管のソロが際立ち、ピアノの音はそのあと。なので、ピアノの音を注意深く聴く必要がある。とはいえ、ステージから遠くの席はトリフォニーで懲りているし、何と言っても奏者の息づかいや表情、指揮者の一挙手一投足が見れるのは聴いていて飽きない。近くても前方席では見上げるようになり後ろの低音楽器群は見えないし、慣れてしまえばサントリーホールのP席は最高かもしれない。
小曽根真のピアノを注意して聴くが、とても軽い。ホントに同じピアノ?と思うくらい。悪くはないけど、慣れないな、と思っていたとき、違和感に気づく。…あれ、楽譜と違わない?あれ、あれ、この曲にこんな長いカデンツァなんてあった?めっちゃ即興ぶっ込んできてる!指揮者のヴェロもコンマスも、ニヤニヤしている。これは確信犯か!でも、これはこれで楽しい!こちらもニヤニヤしてしまう😁
有名な第18変奏では、ヴェロも指揮棒を止め、目を瞑って聴き入っている。その後も各所で即興風のジャズアレンジが盛り込まれ、盛況のうちにラストへ。
初めて聴いた人はこういう曲って思っちゃうんじゃないか?とか、熱心で敬虔なクラシック・ファンの中には「けしからん!」と怒り始める人もいるんじゃないかとヒヤヒヤしつつ(笑)
演奏が終わると小曽根は「ぐわっはっは!」と笑い出す。クラシックのコンサートでピアノ弾き終わって笑い出すピアニストは初めて。しかも、そのあとピアノの反響板を自分で閉めるという…これも初めて見た。小曽根、ヴェロ、コンマスが3人で笑い合い、ドッキリ大成功‼️みたいな雰囲気😅
アンコールの際には、再び反響板を自分で開けて、指揮者はパーカッションの場所に座ってじっくり鑑賞。アンコール後には再び蓋を閉じて帰って行きました🎹

充実のアンコール🎼

音の洪水、シェエラザードを見聴きする👑

後半はリムスキー=コルサコフの交響組曲『シェエラザード』。この曲も生で聴くのは初めて。なかなかドラマチックで聴きやすいメロディ満載なのだけれど、あまりにメロディアスで「耳もたれ」(昼休みに読んだブルックナーが9割さんの造語?を早速使ってみた)してしまい、聴かない時期が長かった。
しかし、生で聴くとその音の洪水とメロディがどうやって構成されているのかが目と耳でわかってすこぶるおもしろい。コンマスの活躍はもちろん、アルヴァマー序曲で除け者にされていたあの楽器のセカンド・パートがソロを吹いたり、ファースト・トランペットがパガニーニ狂詩曲の時と別の人になっていたり、目の前でハープが直に聴けたり、トライアングルの微音を聴いたり、飽きさせない。クライマックスのトロンボーン3本での主題のソリはよかった。

ヴェロ先生に褒められるの図

地方オケの東京公演にハズレなし

なお、パガニーニの主題による狂詩曲は、一般的な演奏時間約25分に対し、テンポも特段遅かったわけでもないのに今夜は約30分の所要時間。つまり、5分くらいは小曽根真ワールドの即興が追加されていたということで、なかなかやってくれるわ(笑)

興奮冷めやらぬままのコンサート・レポート。次はどこの地方オケを聴こうか、また楽しみが増えました🎶

バイバイ👋と帰っていったよ


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