【子育てエッセイ】#28 なにそれ、素晴らしいじゃないか
もちろんね、
我が家にも、
急に吹き荒れる嵐のような日がある。
思い通りにいかない夕方や、
それぞれの余裕が
少しずつ削れていってしまう夜。
そんな日も、ちゃんとある。
・・・ちゃんとあるんだけどさ。
・ ・ ・
僕の帰りが遅い日に、
妻が、少し体調を崩してしまうことが
時々ある。
普段、夕方になるとヘトヘトで、
ひとりでの食事は
寄り道ばかりになってしまうこともある
5歳の長女・いっちゃん。
おもちゃの片付けなんて
後回しになることもあるし、
お風呂あがりのお着替えが
ぐずぐずになることだって、
もちろんある。
だけど、
パパがまだ帰ってきてないけど、
ママがちょっと体調が悪そう
そんな日にかぎってさ、
何も言われていないのに、
自分からおもちゃを片付けて、
さっとお着替えを終わらせて、
さらには、
2歳の次女・つーちゃんのお風呂あがりに、
オムツまで履かせてくれたりする。
普段は自由奔放そのものの
つーちゃんも、
そういう空気を感じ取るのか、
不思議と大騒ぎにはならないことも
わりとあるらしい。
いっちゃんからの関わりにも、
いつもより少しだけ
穏やかに応じてくれるんだって。
あとになって、
「きょうね、こうやってやったんだよ!」と、
キラキラした表情で話してくれるいっちゃん。
そして、その様子を、
すこし安心した声で伝えてくれる妻。
なにそれ、
素晴らしいじゃないか。
素晴らしいチームワークじゃないか。
誰かが頑張れと言ったわけでもなく、
役割を事前に決めていたわけでもないのに、
その場にいるそれぞれが、
自然と動いている。
いやいやいや。
でも、家族って、
こういうものなのかもしれないなとも思う。
もちろん、
いつもこんなふうにいくわけじゃない。
嵐のまま終わる日だって、
いくらでもある。
それでも、
こういう時間が
確かにあるということが、
また次の日を、
少しだけやさしくしてくれる。
そんなふうに、
今日もまた、
家族で過ごしている。

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