【チャールダーシュ】フランツ・リストのピアノ曲紹介
この記事では次の曲を紹介します。
死のチャールダーシュ S.224
チャールダーシュというのはハンガリーの民俗舞曲の1種。先進的な作品で、自筆譜のタイトルの上に「こんなモノを書いたり、聴いたりしていいものだろうか?」というリスト自身の書き込みがある。1881年から書き始め、後年完成させた。バルトークはこの曲の出版準備をしていたが、結局その出版は実現しなかった。
アルフレート・ブレンデルはこの作品を2度録音している(ちなみに執拗なチャールダーシュも1度録音している)。
2つのチャールダーシュ S.225
ハンガリー狂詩曲と違い、ジプシー的というよりハンガリー的。バルトークを予見しているような作品群。
第1曲 チャールダーシュ S.225/1
2つのチャールダーシュの第1曲。1882年作。
演奏はベアトリス・ベリュ。
第2曲 執拗なチャールダーシュ S.225/2
2つのチャールダーシュの第2曲。1882年作。
演奏はガブリエラ・トルマ。
【その他】
ハンガリー狂詩曲 第19番 - K.アーブラーニの「高雅なチャールダーシュ」による S.244/19
ハンガリー狂詩曲の19番はアーブラーニというハンガリーの批評家・作曲家の高雅なチャールダーシュに基づく。「ハンガリー狂詩曲」はまとめて別のページで紹介してます。
演奏はエディト・ファルナディで、彼女はバルトークの弟子なのでリスト直系ピアニストでもある。
ハンガリーのロマンツェーロ 第11番 S.241a/11
ハンガリーの舞踏用軽音楽をシンプルに編曲した「ハンガリーのロマンツェーロ」ですが、その第11番はヤーノシュ・トラヴニクによる「マコーのチャールダーシュ」に基づいた作品。ただそれぞれの旋律自体はトラヴニクのオリジナルではなく、ハンガリー民謡を基にしている。ちなみに後半部の旋律は「ハンガリー舞曲 第9番」でブラームスが使用している。
「ハンガリーのロマンツェーロ」はまとめて別のページで紹介してます。
演奏はレスリー・ハワード。
死のチャールダーシュ 〔サール版〕
死のチャールダーシュの初版は1951年にイギリスリスト協会出版による。その楽譜は大英図書館に所蔵されている自筆譜に基づいて、ハンフリー・サールが復元したもので、校訂の際にピアノ連弾版も参考にしたとのこと。しかしリスト自身によるものだと思っていた連弾版は実はヤーノシュ・ヴェーグによるものだった。これは最終稿とは異なる部分があるので、初期稿と呼んでよいかもしれない。
演奏しているのはイギリスリスト協会の会長であったルイス・ケントナーだが、この曲を史上初めて録音したピアニストでもある。
執拗なチャールダーシュ 〔カツァリス編〕
シプリアン・カツァリスは執拗なチャールダーシュをよく演奏しているが、カツァリスによる編曲がなされている。舌を巻くヴィルトゥオジティ。
● 楽譜紹介
新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・死のチャールダーシュ S.224
・2つのチャールダーシュ S.225
それではみなさま良い一日を
