🍓 いちご栽培5ヶ月目(2月)の戦略:株疲れを癒やし、春のラッシュに備える!
こんにちは!農業経営サポーターの小川隆宏です。
1月の厳しい寒さを乗り越えたいちご達。9月末に定植した株は、現在「第2花房」の収穫真っ盛り、あるいは「第3花房」の開花が始まっている頃ではないでしょうか。
2月は、日照時間が徐々に長くなり、ハウス内の温度も上がりやすくなります。しかし、ここで油断は禁物。「株のスタミナ切れ」と「害虫の目覚め」という2大リスクへの対策が、シーズン後半の収益を左右します。
💡 2月管理の全体像:加速する生育と「根」のケア
2月は光合成量が増えるため、いちごの生育スピードが一段階上がります。このスピードに「根の体力」が追いつけるかどうかがポイントです。
1. 温度管理:日中の「上がりすぎ」に注意! ☀️
2月の太陽は意外と強力です。密閉したハウス内はすぐに高温になります。
変温管理の徹底: 午前中:24~25℃ まで上げ、光合成を最大化させます。
午後: 徐々に換気を強め、夕方に向けて温度を下げていくことで、果実に糖分を蓄積させます。
注意点: 30℃ を超える時間が長いと、果実が急激に色づいてしまい、小玉で酸っぱい「早熟果」が増えてしまいます。

2. 追肥と根圏ケア:第3波に向けたスタミナ補給 🧪
収穫が続くと、株はエネルギー不足(株疲れ)に陥ります。特に2月後半、新葉の展開が弱くなったら黄色信号です。
アミノ酸・微量要素の活用: 根の活力を高めるために、アミノ酸入り液肥や腐植酸資材をかん水に混ぜます。
葉面散布: 根からの吸収が追いつかない場合、カルシウムやマグネシウムを含む葉面散布剤を週1回程度実施し、葉の厚みを維持しましょう。
EC値の微調整: 生育が加速するため、水量を増やしつつ、EC値をわずかに下げる(または維持する)ことで、スムーズな肥大を促します。

3. 受粉の要:ミツバチの体調管理 🐝
春が近づくとミツバチも活発になりますが、同時にハウス内の環境変化に敏感になります。
水切れ・花粉不足に注意: ハウス内が高温になるとミツバチが外へ出たがり、受粉が疎かになることがあります。
薬剤散布時の配慮: 後述する害虫対策で薬剤を使う際は、ミツバチへの毒性が低いものを選び、導入時期を調整してください。
4. 害虫の早期発見:アブラムシ・ハダニの逆襲 🐛
気温が上がると、眠っていた害虫が一気に増殖します。
アブラムシ: 新葉や花の付け根をこまめにチェックしてください。ベタつき(甘露)が見えたら手遅れに近いので、その前に防除します。
ナミハダニ: 葉の裏が白っぽくなっていないか確認します。乾燥する場所(暖房機の近くなど)から発生しやすいのが特徴です。
天敵製剤(カブリダニ等)の導入: 3月以降の爆発的増加を抑えるなら、2月中の導入が最も効果的です。

✅ 2月のチェックリスト(定植後5ヶ月目)

2月は、いちごが「春の顔」に変わっていく準備期間です。ここでしっかりと株に栄養を蓄えさせ、病害虫の芽を摘んでおくことで、4月・5月のロングラン収穫が可能になります。
春の陽光を味方につけて、素晴らしいいちごを育て上げましょう!
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