🍓 いちご栽培3ヶ月目(12月)の勝負!〜9月末定植株を収穫期へ導く重要管理ポイント〜
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。
秋も深まり、いよいよ冬の訪れを感じる12月。9月末に定植したいちごの株は、この時期に「果実肥大」と「品質向上」という大きな課題に直面します。
この3ヶ月目(定植後約90日)の管理が、年末年始の収穫、そしてその後の高品質な果実生産の鍵を握ります。
今回は、9月末定植のいちごにおける12月の最重要栽培管理ノウハウを徹底解説します!
💡 12月管理の全体像:温度・日照・養分バランスが命!
9月末定植の場合、12月は「第一花房の開花〜幼果期(実がつき始める)」に当たります。この時期は、株のエネルギーをいかに効率よく果実に転換させるかが勝負です。
1. 最重要:温度管理の最適化🌡️
12月は寒さとの闘いですが、温度が高すぎても低すぎても問題が発生します。
日中(天候による): 20~25℃を目安に、可能な限り高温を保ち、光合成を促進します。ただし、高すぎると徒長や病害リスクが上がるため注意が必要です。
夜間(重要): 10~14℃を厳守します。
低温(10℃): 生育が停滞し、果実の色づきや糖度に悪影響が出ます。
高温(15℃以上): 徒長しやすく、花粉の質が低下したり、軟弱果になりやすくなります。

✅ ワンポイントアドバイス:
晴天の午後にハウスをしっかり加温し、夕方から遮熱・保温に切り替えることで、日中の熱を夜間も利用(蓄熱)し、燃料費の節約と安定した温度維持を図りましょう。
2. 培地と養分管理:果実肥大のための追肥設計📊
この時期は、「果実肥大期」のため、初期の草勢維持から一転して果実へ栄養を集中させる必要があります。
チッソ(N)の調整: 前期に比べてチッソ分をやや抑え気味にし、カリウム(K)とカルシウム(Ca)の比率を高めます。チッソが過多だと、葉ばかりが茂り、果実の糖度が上がりにくくなります。
カリウム(K)の増強: カリウムは糖度向上と果実の着色、品質向上に直結します。追肥のEC値(電気伝導度:溶液の電気の通りやすさ、養分濃度を示す指標)を上げることを意識します。
カルシウム(Ca)の徹底供給: 尻腐れ果や軟腐病を防ぐため、カルシウム欠乏が起こらないよう、液肥や葉面散布で継続的に供給します。
※追肥の目安:1.5 ~2.0 ※培地環境により変動

3. 葉かき・ランナー処理の徹底✂️
株が旺盛に成長し始めると、不要な部分が増え、エネルギーの分散が起こります。
ランナー(子孫茎)処理: 12月はランナーが頻繁に出始めます。これらは全て切り取りましょう。ランナーに栄養が分散すると、親株の果実の肥大が遅れます。
葉かき:
外側の古い葉や病気の葉は、日当たりと通風を確保するために早めに除去します。
ただし、葉を落としすぎないことが重要です。光合成能力が落ち、果実への糖の供給が滞ります。目安として、1株あたり7〜8枚程度を残すように調整します。

4. 湿度・換気管理と病害対策🌬️
暖房を入れることでハウス内の湿度が上がりやすく、病気が蔓延しやすい環境になります。
高湿対策: 定期的な短時間の積極換気が必須です。特に日中、外気温が高いうちに換気を行い、ハウス内の空気を入れ替えることで、病原菌の活動を抑えます。
灰色かび病対策: 開花期〜幼果期は灰色かび病の発生リスクが最も高まります。
適正な湿度管理(相対湿度70 ~80%を目安)を心がける。
発生初期に適切な薬剤散布を計画的に実施する。

✅ 12月のチェックリスト(9月末定植株)

この12月の丁寧な管理が、あなたのいちごを最高の品質へと押し上げます。来たる収穫期に向けて、あと一踏ん張り頑張りましょう!
【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAILt.ogawa19720117@gmail.com

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