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🍓 いちご栽培4ヶ月目(1月)の勝負!〜1番果の収穫維持と2番果へのスムーズな移行〜

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。
9月末に定植し、現在収穫の真っ只中にあるイチゴ農家にとって、1月は「収穫のピーク」と「次の一手の準備」が重なる、年間で最も技術差が出る時期です。

外気温が最低となり、日照不足に陥りやすいこの時期、どのようにして「なり疲れ」を防ぎ、「連続収穫」を実現するか。 4つの重要項目に絞って、深掘り解説します。


1. 温度管理:光合成効率を最大化する「変温管理」の極意

1月は「燃料代を惜しんで温度を下げすぎる」のが最も危険です。株が休眠に入り、首(果梗)が伸びなくなると、収穫効率が激減します。

  • 午前中の昇温(光合成の促進): 日の出からハウスを閉め切り、一気に25〜28℃まで上げます。これにより光合成をスタートさせます。ただし、30℃を超えると花粉の寿命が縮まり、受粉不良(変形果)の原因になるため、換気のタイミングには細心の注意を払ってください。

  • 午後の徐冷(養分転流の誘導): 午後は20℃前後で維持し、夕方から段階的に下げます。これにより、葉で作られた糖分を効率よく果実に送ります(養分転流)。

  • 夜間温度と休眠打破: 最低夜温は8〜10℃を死守します。5℃以下が続くと、イチゴは「冬」を感じて休眠(ロゼット化)し、葉が地面に張り付いてしまいます。

    • 対策: 株の状態を見て、草丈が詰まっているようなら、電照時間を30分〜1時間延長するか、夜温を1℃上げてください。


2. 灌水と栄養管理:根の「酸欠」と「なり疲れ」を防ぐ

1月は土壌温度が低いため、水の吸い上げが悪くなります。

  • 地温を意識した灌水: 灌水は必ず「晴天日の午前中」に限定します。夕方の灌水は地温を下げ、夜間の多湿を招くため厳禁です。水温が低い場合は、加温機を通した水を使用するなど、地温15℃以上を目標にします。

  • 追肥のタイミングとEC管理: 1番果の収穫後半は、株が最もエネルギーを消耗している「なり疲れ」の時期です。

    • 液肥のポイント: EC値を無理に上げるのではなく、アミノ酸、フルボ酸、海藻エキスなどの活力剤を混用してください。根の細胞を活性化させ、低温下でも肥料を吸える状態を作ります。


3. 草勢維持のテクニック:摘花・摘果の「引き際」

収穫に追われると、つい摘果が後回しになりますが、これが2月の中休み(収穫空白期)を作る最大の原因です。

  • 2番房・3番房のコントロール: 1番房の残りと2番房の花が混在するこの時期、株の状態を観察してください。

    • 葉の色が薄い、または新葉の展開が遅い場合: 2番房の花を大胆に間引き(1房あたり5〜7果程度)、株の負担を軽くします。

  • 古い葉の整理(下葉かき): 病害虫の住処となる古い葉や、黄色くなった葉は早めに除去します。ただし、1月は光合成面積を確保したいため、「青い葉」をかきすぎないように注意してください。目安は1株あたり常時10〜12枚の展開葉です。


4. 厳寒期の病害虫対策:湿度コントロールが9割

閉めきったハウス内は、イチゴにとっての天敵「カビ」の温床です。

  • 灰色かび病対策: 死花弁(受粉後の花びら)が残っていると、そこから灰カビが発生します。可能な限り手作業で花弁を落とし、ハウス内の湿度を下げるために、日中の換気と夜間の循環扇(空気を動かす)を徹底します。

  • うどんこ病対策: 乾燥しすぎても発生します。通路に打ち水をするなど、極端な低湿度(30%以下)を避ける管理も必要です。

  • ミツバチの活動維持: 1月の低温下ではミツバチの動きが鈍ります。巣箱を日当たりの良い場所に置き、温度を確保してください。ミツバチが動かない時間は、ブロワーなどで人工授粉を補助するのも有効です。


まとめ:1月の管理が「春の収益」を左右する

1月のイチゴ栽培は、いわば「マラソンの30km地点」です。ここで無理をさせて実をつけすぎると、3月に株が潰れてしまいます。逆に、温度と栄養のバランスを保てば、単価の高い時期に高品質なイチゴを出し続けることが可能です。

日々、イチゴの「新葉の伸び」と「葉の立ち上がり」を観察し、微調整を繰り返しましょう。

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAILt.ogawa19720117@gmail.com

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