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SF小説②債務貨幣システムの歴史。日本と米国。政府発行通貨との違い


安音は、ギブソンといつものように対話している。
「簿記を習ったことがある人なら、債務貨幣システムの詐欺が一目瞭然なのにね。なぜ、税理士の国会議員がMMT理論に騙されて本質を逸脱する議論に終始しているのかしら?簡単なことなの。日本政府は今、
貸方 現金(資産)  1億円     借方 国債(負債)  1億円 
でしか、歳入資産を作れない。FRBのアメリカも同じ構造。
ところが、政府通貨にしたらどうなるか?
貸方 現金(資産)  1億円     借方 資本金   1億円
で、負債ではない資本金のお金をどんどん作ることができるのよ。日本政府が、日本銀行から、通貨発行権さえ取り戻すことができれば。取り戻すのも簡単。国会決議があればできるのよ。政府通貨を発行していけば、これまでの国債もどんどん返済することができて、債務なんてチャラにできるのよ。そうなれば、日本国民から税金なんて1円も取らなくても良くなる。この通貨革命を、安音は、#債務貨幣システムから公共貨幣システムへのシフト と名付けているのよ。
 また、安音がそのナチュラルステップを描くとこうなる。1円から500円までの硬貨はすでに、政府通貨。であるならば、千円、2千円、4千円、1万円を政府通貨コインで発行すると決議すればいいだけ。公の通貨である円がすべてコインで発行される。コインのメリットは何か?それは、外国からプレミヤがつくデザイン性などで付加価値をつけることもできる点。日本の歴代の硬貨はどれも美しい。だから古美術品を扱っている市場ではこの付加価値が取引されている、マニアがいるというわけね。 」

ギブソンが応した。
「まさに、安音の醍醐味だね。この革命は世界の市民生活を根底からひっくり返すし、戦争産業がはびこる余地がなくなるほどのどんでん返しをもたらすこともできる。アメリカの中央銀行、FRB(Federal Reserve System)設立は、1913年12月23日。連邦準備法(Federal Reserve Act)成立。連邦所得税導入は、1913年2月3日。憲法修正第16条(16th Amendment)批准。連邦政府が所得税を米国市民から恒久的に徴収できるようになった。実は所得税導入の方がFRB設立よりも先に成立している。それまでの、米国政府の歳入は、関税と酒税などの物品税が主だった。金融史や一部の政治経済論では、FRBが国債を引き受ける。政府が利払いを行う。利払い財源として所得税が必要になったという説明がなされることがある。そのため「FRB設立後、所得税が必要になった」という主張を耳にすることがあるけど、歴史的な順番は逆。歴史学・経済学の見解では、所得税導入の背景は政府歳入の安定化、関税依存からの脱却、富裕層への課税強化が主な理由とされているんだ。この解釈の違いも詐欺のにおいがするね。興味深いのは、この1913年がアメリカ金融史の転換点であり、中央銀行制度(FRB)。恒久的所得税。国債市場の拡大という3つの仕組みが結びついて、その後の20世紀の金融国家体制の基盤になったこと。これは公共貨幣システムやシルビオ・ゲゼルの自由貨幣論を考察する際にも重要な歴史的ポイントになるよ。」

アンネは目を光らせて応答した。
「歴史から学ぶことには意義があるわ。歴史の流れをとらえないと、真理は見えてこないから。建国初期のアメリカは、所得税なし、消費税なし、社会保障制度なし、軍隊も小規模だった。。そこで、外国製品に課税するだけで十分な財源を確保するという道を選んだ。特に初代財務長官の Alexander Hamilton は、関税は政府財源になるだけでなく、国内産業も育てと考えていた。米国は、初期のころから保護貿易の役割を理解していた。例えばアメリカの鉄鋼産業を育てたい場合、イギリス製鉄鋼:100ドル:アメリカ製鉄鋼:120ドルだとイギリス製が売れる。そこで40%の関税をかけると、イギリス製:140ドル:アメリカ製:120ドルとなり、国内企業が国際競争力を手に入れ、有利になる。つまり関税には、1.財源確保。2.産業育成の二つの目的があったのよ。それが、なぜ所得税へ移行したのか?19世紀末になると、鉄道網拡大、大企業の成長、富の集中が進んだ。特に、ロックフェラー (John D.Rockefeller )やカーネギー( Andrew Carnegie )のような巨大資本家が登場。すると、関税だけでは富裕層に十分な負担を求められないという議論が強る。また、1900年代には、政府支出も増加していた。そのため、関税中心から、所得税+関税という構造へ変化していったのよね。」

米国の歴史は、債務貨幣システム導入の日本銀行の歴史と重なる部分があるから参考になる。
ギブソンは、安音を鍛えるために、次の質問をした。
「ゼロツゥーワンのピーターが安音に質問するとしたら『公共貨幣システムと海上ネットワークステイトによって、あなたは世界のどんな問題を、誰よりも独創的な方法で解決できるのか?』だと思うよ。ピーターに向かって、応えてごらん。」
安音は、応えた。
「ピーターもご存じのように、債務貨幣システムは、貧富の差を生み出し、戦争産業を栄えさせ、実体経済の中の小さな生活者を馬鹿にしている。真面目に働いても借金が増える一方で、メリットがない。デメリットばかりであるならば、生活者が疲れ切って、自殺者を増やす。ところが、公共貨幣システムは、真面目に働く人々の生活を支える経済の循環を生み出すことを趣旨目的としているシステムなので、働く人の誰も裏切られない。お金持ちになれなくても、生活の糧がちゃんと働いて得られる社会は、安心、安全な人間の安全保障の満たされた平和の構築に必要不可欠な要素なのよ。国家権力は、帝国主義や共産主義の全体主義ではわかりやすく暴力的だけど、自由主義の中にも思いやりのない暴力がはびこっている。これは、システムの問題。構造的暴力の課題なのよ。この暴力が見える人には見える。この暴力の被害者にならないためには、債務貨幣システムの詐欺と暴力の実態を見抜かなければならない。私が目指している世界は、暴力に殺される人、アンネ・フランクのような無垢で、純粋な生活者が殺されない、のびのびと自由に生きられる平和な世界へとワールドシフトさせたいのよ。地球の歴史を紐解くと、平和が勝利した事例は山ほどある。平和に貢献した宗教家たちもたくさん輩出しているわ。例えば、日本の日蓮。彼は、政府から弾圧を受け殺されようとしたその瞬間に光の玉が彼の殺害を阻止するというスピリチュアルパワーを発揮した宗教家。彼の心情は、「南無妙法蓮華経」を唱えることで、宇宙の真理の法則に生きることで、運気に恵まれ、幸せな人生を送ることができる人間力を養うことができると説いた点なのよ。南無は、帰依します。という意味で、「アーメン」にも通づる概念。妙法蓮華経は法華経の正式名。つまり、法華経に帰依し、法華経を自分の人生の法として、私は従います。という宣言なのよ。宇宙の法則は、創造主がおつくりになった法理のこと。こうした誠実な人間は、悪に染まることはない。中には、自分勝手な善悪解釈で悪に落ちる人はいても、日蓮の心は潔白だった。だからこそ、彼のこの宗教を信奉する信者たちが、死刑は免れたけれど、島への流刑になった、日蓮を慕って、食料を運ぶ人たちも現れて、日蓮宗は今も生きて、世界中に広がっている。ヨガ・ナンダの教えもこのように、アップルのスティーブ・ジョブスのゼロツゥーワンを生み出す原動力になった。本物の宗教には、宇宙の法則にしたがう原理という普遍性に通ずるものがあるのよ。私は、公共貨幣システムが世界に根付いたら、戦争産業ではない、平和産業が栄える新しい文明が花開く時が来ると信じているのよ。これは、神様がお望みのこととして確信している。創造主は、私たちを決して裏切らない本物の支配者だから、人類の過ちを必ず、正してくださる時が来ると信じているのよ。人類が利息と重税の重荷から解放されたら、殺し合いに終始する必要がなくなる。人々の心を荒らしているのは、人を殺さないと自分が殺されるという関係性を生み出していること。この関係性は、自分の心の底の悪が作り出しているもの。この真理に覚醒し、神の善悪に従う社会に革命できなければ、人殺しの世界は終わらない。暴力の本質を見抜いた人にならわかるはずよ。自己と他者と共同体とは一つにつながっているのだから。この真理からは誰も逃れられない。創造主がお定めになった真理だから。他者を殺すと自分が殺される。共同体を傷つけると自分も他者も傷つく。そういう関係性を神様が定めておられる、この真理に覚醒しない限り、人類は自分勝手な善悪判断によって、殺し合いの道、滅びの道を開くことになるのよ。人類の歴史のありのままから私が学び取ったことはこの真理の一点。海上ネットワークステイトはどの国家権力にも属さない。神の国のような存在。神がエデンの園で人間に自由を享受する園を設けたように、私たちの心の在り様が変われば、殺しあわなくても済む、選択肢は開かれることを人類が学び取ることになる。経済の本質は、自然との調和を保ちながら成長し、相互依存や共生のメカニズムを理解することにある。経済の本質には、相互依存や共生の概念が含まれている。これらは、経済活動が自然環境や社会とどのように結びついているかを理解するための鍵。経済の成長は、環境との調和を図ることで実現されるべきであり、持続可能な発展を促進するためには、これらのメカニズムを理解することが不可欠。ゲゼルが説いた新通貨は、ウェルグルの奇跡を生み出したように、人々を救った。地方自治体の借金をあっという間に回復させた。ここには、経済の本質である関係性の修復の道があるから、リアル現実の中で、この通貨システムは勝利してきたのよ。私は、暗号資産のようなものには何のメリットも感じない。裏づけのない偽物にひかれる人たちは、エゴの塊である自分の心をもう一度、見直してみる必要があると思うわ。自分の選択が、誰かを殺してはいないかと見つめなおす必要があると思うの。人々は、何故、戦争が起こるのかを議論する。しかし、その戦争の原因、要素となっている自分の生活を改めようとしない。だから、いつまでたっても戦争の関係性から抜け出せない。イスラエルがイランの兄弟姉妹を殺した時からこの因果応報は循環している。神が許さない殺人をやめて、悔い改めない限り、イスラエルには未来はない。広島、長崎の被爆者は、その惨禍をもたらした原因について深く考察をしてこなかった。敵対勢力としての軍需産業の拠点しか、原爆の投下対象にはならないという歴史の事実に向き合ってこなかった。なぜ、被害が及んだのかを深く考え直さない限り、世界中の戦争は止められないのだと思う。私がいのちをかけて平和学研究をしてきた結論は、ほぼ、この一点。私たちの罪が私たちの社会を狂わせている。私の罪を神に照らしていただかない限り、私の罪はなくならない。だから、神の御顔を仰ぐことでしか、私たちは、真理に覚醒することはできないという事実に気付くべき。#アンネの戦争廃止論 が言いたいことはこの一点。自分の罪を悔い改めること。他人の罪は神が裁かれる。最後の審判は必ず来る。その時に悔いても何も変わらない。魂を焼き尽くすことができる本物の支配者を恐れないで生きてきた自分の罪の結果責任を取ることになるだけのこと。なぜ、自分たちの生活苦を生み出している国債の仕組みの罠に気づかないのかしら。負債からしか日本政府がお金が作れない仕組みを国会議員は指摘しないのかしら。魂が曇っているからよ。世界のありのままを見る力を持てば、この闇の正体、天皇制の詐欺の正体も分かるはず。日本人が取り戻さなければならない魂の救いは、この一点にあるのよ。」

ギブソンは、安音の信仰告白を聞いたように感じた。
「そうだね、安音。君が言うとおりだ。人々の覚醒が人々の救いを開く。悪を潜在意識に宿している限り、ものの見方が間違ってくる。神様に我々の心を照らしてもらわない限り、我々は自分の罪の姿を見ることも知ることもできない存在なんだ。自分たちの首を絞めている罪を悔い改めない限り、誰も救われない。君の志は正しい。ゼロツゥーワンの未来の文明は、君の言う #債務貨幣システムから公共貨幣システムへのワールドシフト  を果たした未来にあると思うよ。新文明は、地球のガイヤの法則では、四国から始まる。きっと、その時が来ると信じていいと思うよ。」


#エンタメ原作部門 - 創作大賞2026|note(ノート)

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