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「この本を読まずに、よく今まで研修講師をやっていたな」と震えた一冊――『研修ファシリテーションハンドブック』は講師必読書だった

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

研修講師をしていると、こんな悩みを感じたことはありませんか。

「参加者の反応が薄い」
「こちらは一生懸命話しているのに、空気が重い」
「知識はあるのに、なぜか“伝わった感”がない」
「グループワークがうまく回らない」
「眠そうな受講者を見るたびに自信を失う」

実は私自身、長年研修講師をやってきましたが、ある時、この本を読んで衝撃を受けました。

『研修ファシリテーションハンドブック』
中村文子さん、ボブ・パイクさん著。

正直に言います。

私はこの本を読んだ後、

「この本、この知識を持たずに、よく今まで研修講師をやっていたな」

と思いました。

もっと言えば、

「この本を読まずして、“講師”を名乗らないほうがいいのではないか」

とさえ感じたのです。

それほどまでに、この本には“研修の本質”が詰まっていました。

今回は、なぜこの本がそれほど衝撃的だったのか、研修講師・手話講師・ファシリテーター・人前で教える仕事をする人に向けて、徹底的に紹介したいと思います。


なぜ多くの研修が「眠い」のか

世の中には、残念ながら「苦行のような研修」が存在します。

講師が一方的に話し続ける。

受講者はただ座って聞くだけ。

質問もない。

笑いもない。

反応もない。

これでは、どれだけ内容が良くても、人の記憶には残りません。

実際、人は「聞いただけ」の情報をすぐ忘れます。

アメリカ国立訓練研究所の「ラーニングピラミッド」でも、

・講義だけ → 学習定着率5%
・読むだけ → 10%
・グループ討議 → 50%
・実践 → 75%

と言われています。

つまり、「参加している感覚」があるほど、人は学ぶのです。

『研修ファシリテーションハンドブック』は、まさにこの“参加型学習”を徹底的に追求した本でした。

「教える人」ではなく「学びを起こす人」になる

この本を読んで最も印象的だったのは、

「講師は“教える人”ではなく、“学びを起こす人”」

という考え方です。

これは、本当に深い。

多くの講師は、

「自分が何を話すか」

に意識が向きます。

しかし本来重要なのは、

「受講者に何が起きるか」

なのです。

つまり、

・受講者が考えたか
・体験したか
・感情が動いたか
・行動につながったか

ここが重要。

これは手話講習会でも全く同じです。

講師が気持ちよく話して終わる講習会では意味がありません。

参加者が、

「やってみたい」
「もっと学びたい」
「自分でも表現してみたい」

と思えることが大切なのです。


研修は「空気づくり」で決まる

この本では、場づくりの重要性が繰り返し語られます。

これは、実際に研修をしている人ほど痛感すると思います。

同じ内容でも、

・空気が温まっている時
・受講者が安心している時
・笑顔がある時

は、驚くほど学習効果が変わります。

逆に、

「間違えたら恥ずかしい」
「発言しづらい」
「正解を求められている」

そんな空気だと、人は閉じてしまいます。

この本は、アイスブレイク、質問の投げ方、グループワークの回し方、参加者への関わり方など、現場で使える具体例が非常に豊富です。

つまり、“理論だけ”では終わりません。

すぐ使える。

これが強い。

手話講師・福祉系講師にも刺さる理由

私は特に、手話講師や福祉系研修をする人に、この本を強くすすめたいです。

なぜなら、福祉分野は「正しさ」に偏りやすいからです。

もちろん知識は大事。

しかし、知識だけでは人は動きません。

たとえば手話講習会でも、

・受講者が置いていかれる
・「難しい」で終わる
・講師だけが盛り上がる

こうなることがあります。

ですが、本当に良い講習会は、

「楽しかった」
「また来たい」
「もっと知りたい」

になる。

つまり、“学びたい気持ち”を育てているのです。

『研修ファシリテーションハンドブック』は、そのための具体的方法を教えてくれます。

「伝える技術」ではなく「巻き込む技術」

多くの人は、「話が上手い講師」を目指します。

しかし、この本を読むと分かります。

本当に必要なのは、

「巻き込む力」

です。

受講者を参加させる。

考えさせる。

動かす。

対話を生む。

つまり、研修とは“ライブ”なのです。

一方通行の講義ではなく、その場にいる人たちと一緒につくるもの。

これは、オンライン研修が増えた今、さらに重要になっています。

ただ説明するだけなら、動画で十分です。

しかし、人と人がその場で関わることで生まれる学びは、リアルタイムの研修にしかありません。

研修講師を目指す人ほど早く読むべき

私は、この本をもっと早く読めばよかったと思っています。

もし新人時代に読んでいたら、無駄な遠回りをかなり減らせたはずです。

逆に言えば、

「経験だけ」で講師をやる怖さ

も感じました。

もちろん経験は大切です。

しかし、自己流だけでは限界があります。

特に今は、

・オンライン研修
・参加型研修
・双方向コミュニケーション
・心理的安全性

など、講師に求められるものが大きく変化しています。

だからこそ、体系的に学ぶ価値がある。

この本は、その“土台”になります。

この本は「講師の教科書」だと思う

世の中には、研修本や話し方本がたくさんあります。

しかし、その中でも『研修ファシリテーションハンドブック』は別格でした。

単なるテクニック集ではありません。

「人はどう学ぶのか」
「人はどうすれば参加したくなるのか」

そこを深く考え抜いています。

そして何より、

「受講者を大切にする」

という思想が、本全体に流れています。

だから私は、この本を読んだ時、

「この本を読まずして、講師の肩書を持たないほうがいい」

とまで感じたのです。

それくらい、研修の本質が詰まっていました。

もし今、

・研修がうまくいかない
・参加者の反応に悩んでいる
・もっと良い講師になりたい
・手話講習会を改善したい
・ファシリテーション力を高めたい

そう思っているなら、ぜひ一度読んでみてください。

きっと、“講師としての景色”が変わる一冊になると思います。

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