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700回リツイート&8万ビュー突破!現役エンタメライターが明かす、ドラマ・映画の感想を魅力的に伝える7つのテクニック


 ライター歴は8年。女子SPA!・マイナビウーマン・うれぴあ総研・arwebなどで恋愛、婚活、占いなど数多くの記事を執筆してきました。

 割合の比重は決して多くはないものの、マイナビニュース、マイナビウーマン、リアルサウンド映画部などの媒体でドラマや映画、恋愛バラエティ番組などのエンタメ系記事を執筆したこともしばしば。

↑「あすなろ白書」のあすなろ抱きについて30年ぶりに振り返った記事です。「なぜ今?」という感じですが、反響はよくフォロワーさんも増えました。

 昨今の実績だと、リアルサウンド映画部で執筆した中島健人さん主演映画『知らないカノジョ』の記事がファンの方々を中心に大きくバズりました。

 リアルサウンド映画部公式のX投稿は、523回リツイート、5.4万回再生され……

 私のX投稿は214回リツイート、2.6万回閲覧されました。両方合わせると、700回近くリツイート、8万回ほど閲覧されているので、そう思うと凄い数字です。

↑記事はこちら

 そんな私の元には、時折以下のような相談が届くこともしばしば。

「映画やドラマの感想をnoteに書きたいけど、上手く作品の魅力を伝えられない」

「エンタメ系のメディアで記事を執筆してみたいけど、どんな風に記事を書いたらいいのだろう」

 感想を書くって難しいですよね。私も日々、どうやって書けばいいのか、頭をこねくり回しています。

 ここでひとつ、ちょっと夢を壊すことを言います。実は感想って、コツさえ掴めば誰でも書けるものでもなく。むしろ、そのお仕事を知れば知るほど「気を使わなければならない世界」です。

 エンタメの作品には、相手ありきです。俳優や女優、アイドルの方が関わっている、もしくは熱狂的なファンの多い作品であれば、ご本人様だけではなく「ファンの方々」への配慮が求められます。

 実際にレビューをたくさん書いている方とお話ししてみたり、または自身が記事を書くことで改めて「大変な仕事だ」と思ったことは数知れず。

 とくにエンタメ系のお仕事は、内容によっては労力に見合うような報酬が得られる仕事ばかりでもありません。

 どちらかというと「本当にその世界が好きで、その良さを伝えたい」という信念を持って、記事を執筆している猛者たちの集う世界でもあります。まさに「好きを仕事にする」の真骨頂みたいな感じでしょうか。

 好きを仕事にするという言葉がありますが、実はそれ以外のことをやる比重の方が遥かに多いです。決して自分の好きなことを書ける訳でもありません。

 けれど、私はエンタメ系の仕事が好きです。理由は、自身がドラマや映画の世界が好きだからでしょうか。あとは、記事が公開されるとファンの方から感想を貰えたり、感謝されたり(※その分、めちゃくちゃ神経は使います)するので、その度にやり甲斐や楽しさを感じています。

 今回の記事では、エンタメ系の感想をnoteで書いてみたい、もしくはお仕事で映画やドラマ、恋愛バラエティ番組などのレビュー記事を書いてみたい方向けに、現役エンタメ系ライターが執筆の上で心掛けている7つのポイントを紹介します。

①気になる情景や、印象的なシーンは見た瞬間に細かくメモしておくと便利

 私の場合ですが、気になる情景や、印象的なシーンはドラマの場合であれば、文字起こしレベルでメモしています。

あんぱん 第1回目放送の感想

 映画館で映画を観る場合は、カバンの中にA4の紙を10枚くらいとペンを入れておき、終わった途端に外で気になる部分を思いつく限りブワーッとメモします。

 たくさんメモするので、紙面は耳なし芳一状態並みに文字がびっしり。もちろん全部使う訳じゃなくて、その中から「使える部分」だけをピックアップして紹介していきます。

 なぜこれが必要かと言うと、「いいなと思ったシーン」を紹介する時に、より詳しく伝えられるからです。では、参考に普段からメモしている朝ドラ『あんぱん』の視聴時に残しているメモを参考にして、文章を作成してみましょう。

【メモ】
・パン食い競争で、のぶが参加を拒否されて怒っていた。
・のぶが「女子はつまらん」と、頬を膨らませている。
・嵩がのぶを宥める表情が優しくて、胸がキュンキュンした。

【例文】
 とくに印象的だったのは、のぶ(今田美桜)がパン食い競走の出場を許してもらなかったことを理由に、「女子(おなご)はつまらん」と嵩(北村匠海)に語りかけるシーン。嵩は膨れっ面ののぶを一瞥したのち、どすんとその場に座り優しい声で「なんかあった?」と語りかける。その表情は暖かくて、とても穏やかだ。

※この部分は、あくまで参考例として
今回の記事のために作成しました。

 情景や表情の描写を入れたりすることで、より読み手がどんなシーンか想像しやすくなります。

↑「あんぱん」の北村匠海さんを紹介した記事はこちら

②ドラマを見逃したものの、「名シーン」のみ見返したい時はYouTubeやXの公式アカウントが便利

 ドラマの感想を書く時に、「もう一度、あの名シーンを確認したい」「ドラマを見逃してしまった」ということもあるでしょう。そんな時に便利なのが携帯アプリのTVer。

 ただし、TVerには欠点も。それはドラマによっては全てのお話を視聴できなかったり(最新話のみ視聴できて、過去のお話が閲覧できないケースも)が多い点です。(※NHKのドラマに関しては、見逃し配信であればNHKプラスから閲覧する必要があります)

 「名シーンのみ確認したい」という場合であれば、TVerだと「最初から、もう一度見直す」必要があり、大変です。

 そんな時は、XやYouTubeの公式アカウントを使用するのもひとつの手です。たとえばNHKの大河ドラマであれば、YouTubeでダイジェストを確認できます。

↑こちらは、放送開始前の1分予告ダイジェスト動画です。内容をざっくりと理解できるので、本編が始まってからその世界観をより堪能しやすいと感じました。

 朝ドラの場合は、Xの公式アカウントで名シーンの動画をアップしているので、見直したい時に便利です。

 繰り返して閲覧することで、セリフや表情の細かい部分も拾うことができます。

↑べらぼうの記事はこちら。記事では横浜さんではなく、語りとして魅力的な声の芝居を披露している綾瀬はるかさんの「声の演技」にフォーカスしています。

③伝え方のバリエーションを増やしてみよう

 映画やドラマの感想といえば、ついつい言いたくなるのが以下のフレーズではないでしょうか。

思った/楽しい/よかった/面白い/可愛い/かっこいい/素敵

 これらの言葉って、簡単に面白さや楽しい気持ちを伝えられるのも魅力ですよね。

 少なくとも、私はこれらのフレーズをすぐに使いたくなります。理由はやはり、説明が単純明快で楽だから。自分の率直な気持ちをダイレクトに伝えられますし。

 それに、イケメン俳優が出てきたら「かっこいいー!」って言いたいです。本当なら、一記事の中に「横浜流星がかっこいい」って100回くらい伝えたいところ。

↑この動画の流星くんが大好きです。

 でも、なるべく極力使わないように心掛けています。なぜかというと、このフレーズが同じ記事の中で何回もでてくると、文章が単調になりやすいからこそ。もしくは、ドラマや映画の感想を書く時にこれらの表現を使うと、ありきたりな感想文になってしまうというのもあります。

 実際に、こういったフレーズを使って感想を書くと、どうなるのでしょうか。試しに書いてみましょう。

【例】
・べらぼうの展開がテンポ良く、最後まで飽きることなく楽しめる。
・蔦重を演じる横浜流星の演技が話題だ。彼の素晴らしいところは、横顔のかっこよさと上腕二頭筋ではないだろうか。

うーん。別にダメではないけれども。
読んでいて面白くないですよね。

 Xの投稿ならこれで問題ないのですが、3000文字くらいの記事ならもっと掘り下げたいところ。

 ではどうすればいいのでしょうか。まずは「べらぼうで蔦重を演じる横浜流星のどこがかっこいいと感じるのか」について、細かく書き出していきます。

・睫毛が長くて綺麗で、いつもクルンとカールしている。
・泣き顔、怒り顔。表情がくるくる変わるのに、ずっと顔が綺麗で映える。これは何故か?(睫毛が長くて、カールが崩れないから?)

 ずっと横浜流星のクルンとした睫毛のことばかり話していますが、実は彼の睫毛は「逆さ睫毛」の私にとって理想そのもの。そして、横から見ると芸術的にその睫毛が美しいのですよ。

 伏目がちなシーンの時も、きりっとした瞳から流れるように伸びる長い睫毛が本当に美しくて……。横浜流星の出演するドラマや映画は、必ず彼の長い睫毛に目を向けてしまいます。

 では、その「横浜流星の睫毛」を踏まえた上で、彼の魅力を表現してみましょう。

・蔦重(横浜流星)は、泣き顔の時も。怒りをあらわにした時も、クルンとカールした睫毛が崩れない。だからだろうか。顔がどんなにグシャグシャに歪んだとしても、不思議と画面が映えるのだ。

睫毛の話

 たかが睫毛。されど睫毛。横浜流星がかっこよくて、画面映えする魅力を表現する「ひとつのエピソード」として昇華させてみました。

 素敵やかっこいいを他の言い方で表現する時に、この手法は意外と便利だったりします。まずは「素敵だなぁ」と思う俳優さん、女優さんの魅力を伝えたい時は、いいなと思う部分を紙に書き出してみてください。

 ちなみに私の場合、横浜流星のかっこいいところで上がったのが、以下のとおり。

上腕二頭筋/アキレス腱/睫毛くるん/細マッチョ/すっと切れ長のように見えるけど、実はくっきり二重/姿勢と身のこなしが綺麗/襖の閉め方が美しい

 これらのメモを踏まえた上で、「なぜかっこいいと思ったのか」を掘り下げていくと、表現のレパートリーも増えていく気がします。この手法は、エンタメ系のレビュー以外にも、エッセイや小説の執筆にも役立つかもしれません。

④ファンの多い方が出演する作品の場合は、ファンの方のツイートやYouTubeのコメントもチェックしてみよう

 人気アイドルや俳優の場合、熱狂的なファンを抱えています。ファンの多いスターが出演する作品を紹介する場合、一歩間違えると大惨事です。

 では、どうすればいいのか。Xで、彼らのファンのアカウントを辿り、どんなところを魅力として紹介しているのか、どこが好きと話しているのかをメモしていきます。

 もしくは、彼らのYouTube公式チャンネルでファンの方々のコメントをチェック。そこには、ファンの方が彼らのどんなところに惹かれて、どう紹介してもらったら嬉しいと感じるのか。いろんなヒントが隠されています。

 私の場合は、中島健人さんの映画「彼女はキレイだった」のレビュー記事を執筆した時は、中島さんのYouTubeチャンネルとともに「コメント欄」をチェックしました。

↑参考にしたYouTubeはこちら

 中島さんのファンの方々は「パプリックイメージは王子様だけど、本当は真面目で一生懸命」というお話をコメントの中でよくされていたので、そこにフォーカスを当てて構成を組み立てることにしました。

 リアルサウンドで執筆した中島健人さんの映画感想記事は評判も良く、noteで考察記事を数多く執筆しているlionさんにも感想を書いていただきました。

 たぶんみくまゆたんさんだったら、中島健人に関する上記の一部分のことだけで5000字くらい書けちゃうんですよ。この描写を書くために実際にどのくらいケンティーを見ていたのか、あるいはファンたちの情報をリサーチしていたのか。

 それをここまで凝縮して、しかもすごくあっさり読めるように書いている。こ、これがプロか……と思ってしまいました。

素敵な感想ありがとうございました!

 北村匠海さんが出演する「あんぱん」の紹介記事を執筆した時は、北村さんがメンバーのバンドDISH//のYouTubeチャンネルからコメントを拾っていました。

 「あんぱん」とDISH//自体、何の繋がりもありません。なぜ繋げようと思ったかと言えば、北村匠海さんでXを検索すると、もれなくDISH//の情報も多かったからこそ。

 彼のファンの方の中には演技のみならず、音楽活動も含めて「彼のすべて」を応援していると感じました。

 繋げるのは無謀かなとも思いましたが、それでもあえて「音楽と演技を繋げたい」と思い、演技における彼の声にフォーカスして「DISH//」の話題に繋げていきました。

 DISH//の歌で取り上げたのは「猫」のファーストテイク。歌っている姿を見て、感じたことをメモしていきました。

実際のメモ

 記事が公開されたところ、ファンの方々から「DISH//を紹介してくれてありがとう」と大変感謝されたので、DISH//についても触れることができて良かったと思っています。

 なんとここで奇跡も。記事をXにシェアしたところ、その投稿を通じてファンの方よりDISH//の新曲「群青飛行」も紹介してもらえました。

↑爽やかで、素敵な歌です

 私は、ファンの方々が1番シビアに記事を読むと思っています。その一方で、ファンの方々は記事が良かった場合であれば、拡散に協力くれますし、嬉しいコメントもたくさん書いてくれます。つまり、厳しいのは愛があるからこそ。

 ファンの方々に喜んでもらえると、「記事を認めてもらえた」という喜びで胸がいっぱいになります。

⑤恋愛バラエティの感想は、視聴者に「先入観」を持たせないようフラットに

 筆者は過去に、マイナビウーマンや女子SPA!で、バチェラーの紹介記事を執筆しています。

 恋愛バラエティ番組の紹介記事は、たくさんの方に、その世界観へ興味を持ってもらうことを目的として執筆します。

 ところがいざ視聴がスタートすると、私の場合は特定の誰かに肩入れしたり、「この人は苦手かも」と思ってしまうこともしばしば。

 バチェラー5の長谷川さんを紹介する前、少し複雑な気持ちを抱えていました。長谷川さんはバチェロレッテ2では参加者として出演していたのですが、実はその時の推しが……

 中道理央也くんだったからです。

↑かわいい!!!

 ベビーフェイスなのにマッチョというスタイルと、爽やかイケメンなのに「バチェロレッテにアプローチする際に、手作りのお花の髪飾りを渡す」など、ギラギラしていなくてピュアなところにも萌え萌え。

 正直、本編の時は長谷川さんのこと、ぜんぜん見てなかったというか。(嫌いではなかったけれども、中道くんばかり見ていました。もっと長谷川さんに目を向けておけば良かったと反省)

 けれども。記事を執筆している人間の「好き嫌い」が透けて見えてしまうと、その記事を読んだ人が視聴前に「先入観」を持ってしまうことにもなりかねません。

 たくさんの人が登場する恋愛バラエティは、特定の誰かに肩入れしないよう心がけています。かといって冷静に番組を楽しもうとすると、熱量や思いの感じられない「躍動感のない文章」になってしまいがち。

 そのような理由から、私が紹介する時は、なるべく出演者を好きになるよう努力します。相手を好きになることで、ドキドキワクワク感が伝わる文章になる気がします。

 だから、記事を書く時は「私は長谷川さんが好きである」と、呪文のように唱え続けながら執筆していました。

 長谷川さん、長谷川さん、長谷川さん、中道くん……あっ。

中道くん、結婚おめでとう!

 我が推しの中道くんは、長谷川バチェラーが参加した「バチェラー5」の西山さんと結婚。西山さんも推しだったので、お2人の結婚はとても嬉しいです。本当におめでとうございます。


……と、個人的な「推し」のできやすい恋愛バラエティですが、多くの参加者が登場する番組を紹介する時は、出演者に興味を持ちつつも、基本的にフラットな目線を心掛けています。

⑥出演者が参加するイベント(オンラインも含む)もあれば、参加してみるのもアリ

 バチェラーの記事を執筆する前に、たまたま最寄りの「ジェイアール名古屋高島屋」にて、バチェロッテシーズン1で人気を博した画家の杉田陽平さんと、杉田さんとともに最後の2人まで残り、なおかつ4代名バチェラーに選ばれた経営者の黄皓さんのトークショーが開催されていたので、「これは!」と思い、参加してみました。

↑杉田さんはお肌ツヤツヤで、黄皓さんは話しやすくて気さくな方でした。

 その時は、ちょうどバチェラー4の紹介記事を書く前でした。イベントは抽選。残念ながら外れたのですが「外れた!悔しい〜!」的なツイートをしたら、その投稿を見た方が「お仕事でいけなくなったから」という理由で、チケットを譲ってくださいました。

 その方とは高島屋の前で待ち合わせして、会うことに。穏やかな雰囲気の、優しげな女性でホッとした記憶があります。(※インターネットの出会いは何が起こるかわからないので、会う時は慎重に……)

 イベント会場でチェックするのは、著名人だけではなくファンの方々の熱気や世代、雰囲気など。たとえば杉田さん、黄皓さんのイベントでは、リッチな雰囲気の40〜50代の女性が多めでした。キャーキャーというよりも、ひっそりと穏やかに見守るような応援の仕方をされている女性を多く見かけたので、「読者層」のターゲットを以下のように定めました。

・40〜50代
・高そうな装飾品を身につけている人をチラホラ発見
・穏やかで静かに見守る感じ

 今回、紹介記事を書くのは4代名バチェラーに決まった黄皓さん。直接本人ともお話しできて、名刺も渡せました。

お2人とも背が高い

 記事を書くことも伝えると、嬉しそうに頬を綻ばせてくれたのを今でも覚えています。顔を合わせ、お話ししたことで、より感情移入して記事の執筆に臨めた気がします。

「直接会いに行って、その感想を書いた」というパターンだと、紗栄子さんの記事も執筆しました。

 プロデュースするブランドのポップアップが名古屋で開催され、足を運んだ時の様子をそのまま記事に落とし込みました。

 それだけだとネタが足りないので、彼女がYouTubeで「ジュエリーは思い出とともに、生きていくアイテム」と語りながら、パールジュエリーの魅力を語っている様子を伝えてみました。

 芸能人のアイデンティティやリアルな空気を伝えることで、より記事に臨場感が生まれた気がします。

「地方なので、イベントとか無理なんだけど」

 そのような場合は、オンラインイベントやYouTubeの公式チャンネルの活用がおすすめです。近年では、映画やドラマの公開イベントの様子をYouTubeで公開していたりもします。

 筆者も、広瀬すずさんの紹介記事を書いた時は「クジャクのダンス、誰が見た?」のドラマ放送記念イベントの様子をYouTubeでチェックした上で記事を執筆しました。

 そのイベントについて、記事では一切触れていません。けれども、そこから俳優同士の仲の良さを感じたので、その部分に触れてみたいと思えたのは良い収穫でした。

 そこから、リリーフランキーさんと広瀬すずさんの対談を視聴。


 会話の息がピッタリと感じたので、その部分について記事内で触れてみました。

【完全版】広瀬すず×リリー・フランキーSP対談『クジャクのダンス、誰が見た?』1/24(金)よる10時スタート」では、年の離れたリリー・フランキーに物おじせず、積極的にコミュニケーションを取っていく広瀬の姿が映る。2人の掛け合いはテンポも良く、息ぴったり。その空気感は作品にも見事に反映されていた。

リアルサウンドで執筆した記事より

 広瀬さんの記事では、全国の映画館で同時配信された映画公開記念のオンラインイベントを視聴し、その時に感じた様子についても記事の中で触れてみました。

 広瀬さんが出演した映画「片思い世界」はネタバレNGの内容。映画の感想を書く際に、本編に触れることができませんでした。そこで、少しでもネタを得ようとパンフレットも購入してみした。

 NHKドラマの場合は、書店でガイドブックが販売されているので参考資料として購入しています。俳優の作品における思いなどに触れられるので、レビューを書く上で非常に役立っています。

⑥授賞式、バラエティ番組などなど。役者を紹介する時はいろんな媒体に目を通してみる

 俳優や女優さんの感想を書くときに参考にするものは、ドラマや映画だけではありません。時にはアカデミー授賞式や、ドラマや映画のYouTube公式チャンネルで「対談特集」などがあれば、そこからネタを拾うこともあります。

 過去には、女優の安藤サクラさんがアカデミー賞受賞式で出したコメントをテーマに一記事執筆したことがあります。

 記事内で取り上げた安藤さんのコメントはこちら。

やっぱり子育てと撮影は、今のところ、うまくできない。それはたぶん撮影のシステム的なこともあると思う。それを私はどうしたらいいのかわからないけど悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力し合って、また頑張れたらいいな、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます。

子育てとお仕事について

 子育てとお仕事の両立。子育て中のママならではの難しい問題です。だからこそ、共感されたり、励まされる方も多いのではないかと思い、安藤さんのセリフをベースに「大活躍中の女優・安藤サクラ(37歳)、育児と仕事への本音に勇気づけられる女性が続出したワケ」というタイトルで記事を執筆してみました。

 有名人の声は大きいです。けれど、だからこそ拾う際には「慎重さ」が問われます。

 彼らがインタビューで吐露した本音と、多くの人たちが抱えていそうな悩みがマッチしたら多くの共感を集めるのではないかと。そこを狙った上で、企画・執筆をした記憶があります。

 エンタメの記事を執筆する時は「作品を見て、感動しなきゃ」「いいところを探さないと」と、血眼になって俳優さんたちの動きを見るのも大事ではありますが、目線を変えると意外なところに「企画に良いネタ」が転がっていたりします。

⑦同じ作品でも「目線」を変えることで、感想記事はもうひとつ作れる

 ドラマや映画の感想を書く場合、とくに多いのが作品そのもの、または主役を務めた俳優の演技に関する感想です。

 同じ作品であっても、目線を変えることで実はもうひとつ「感想記事」を書くことができます。たとえば、作品そのものや主演俳優をメインで感想記事を既に執筆している場合、次は助演を務めている役者にスポットライトを当てて感想を書いてみるのもひとつの手です。

 その時には、助演を務める役者が物語の中で、どんな爪痕を残していたのか。その部分にフォーカスして感想記事を執筆する方法がおすすめです。

 そうすることで、作品自体に興味を抱いている人が目を通すようになるので、その役者のファン以外にも感想記事が届きやすくなります。

 感想を書く時は、ドラマや映画の情景がより浮かびやすいように、その人の仕草、表情(目つきや顔つきなど)をよく観察しておきます。印象的な台詞があれば、メモしておきましょう。

 映画の場合は、見終わってすぐに映画館を離れてから、他の場所で忘れないうちにメモをします。

 筆者は先日、連日のように話題になっている映画『国宝』を見にいき、竹野役で助演を務めた三浦貴大さんの感想記事をリアルサウンド映画部で執筆しました。

 こちらの記事を執筆する際に心がけたのは、三浦さんが演じる竹野が、主人公である喜久雄(吉沢亮)と、どんなドラマを展開するのか。

 そして、ストーリー全体を通じて「どのような影響を与えたのか」という部分を、なるべく掘り下げようと感じたことです。

 その理由は、映画『国宝』のストーリー自体と、主演の喜久雄を務める吉沢亮さんの演技が注目されていたからこそ。世間は作品や主演俳優に目を向けていたので、その感想も併せて紹介することで、より多くの方に読まれる記事になると私は考えました。

 もちろん、助演役者の感想を書く時は、その人の演技そのものにフォーカスして記事を書くのも素敵です。ただ、今回はせっかくの話題作だったので、「話題になっている部分も、しっかり記事の中で拾っていこう」と思いました。

 ネットに流れる記事は、誰かに共感されるものであるほど多くの方から反応を得られ、拡散もされるからです。

 記事を書くにあたり、Xやnoteで話題になっている国宝の感想投稿もなるべくチェックして、見た人たちが注目している部分をなるべく拾い上げました。

 竹野に関しては、口が悪くても国宝になる日まで喜久雄を見守り続け、拍手喝采で彼を迎えた姿に感動している人が多いと感じたので、その部分を記事全体の「ラスト」に載せると決めた上で、記事の構成を考えることにしました。

 SNSの感想を見ていくと、多くの方々が映画に描かれていた「歌舞伎の世襲問題(血筋か芸か)」に触れていたので、その部分と竹野が絡んでいるシーンをなるべく拾って紹介することにしました。

映画のラストでは、国宝となる喜久雄に対し「あんなふうには、生きられないよなぁ」と呟く竹野。そのセリフによって、喜久雄は人間ではなく「国宝」になったことを改めて感じられる。そんな貴重なシーンだった。

リアルサウンド映画部に公開された記事より

 こちらの記事を書いたところ、なんと奇跡が起きたのです。

 公開された記事を、竹野役を務めたご本人様(三浦貴大さん)がXで「うれしいなぁ」と一言添えた上で紹介してくれました。

 そこから、一気にアクセス数・SNSシェア率が伸び、大きくバズりました。

 2025年6月25日時点で、その記事はリアルサウンド映画部内のランキング1位、シェア数2位を記録しました。

 このランクインは三浦さん本人の拡散のお陰でもありますが、リアルサウンド映画部内のランキング1位はずっと目標にしていたので、とても嬉しかったです。

【番外編】独自の尖った目線をフルに発揮した場合は、出演者への愛も忘れずに

 エンタメ系記事を執筆している方の中には、自分の目線をフル発揮して面白いレビュー記事を書いている人もいます。その道で私のイチオシは、やまとなでし子さん。

やまとなでし子

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。バチェラーを始めとした恋愛リアリティ番組、ドラマ、合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。インスタでは綺麗めファッションコーデを日々更新。

やまとなでし子さんのプロフィール


 彼女の魅力は、出演者に謎のキャッチコピーをつけるところ。そのネーミングがとにかく面白くて、一文読み進めるたびに腹筋崩壊していました。

「2on1デートが発表されるや否や、ステラおばさんも腰抜かすスピードでクッキーを焼いて手紙と荷物をまとめた、AS SOON ASステラオバな聖士すげぇ」

独特の表現である

 バチェラーやバチェロレッテを見た後は、やまとなでし子さんのレビューを見て、もう一度楽しむことが日課でした。

 彼女のバチェラーに関するレビュー記事は、主観が強めであるものの実にユニーク。不思議と棘は感じず、一人一人に愛も感じられます。自分の目線を活かして恋愛バラエティ番組を紹介したい時は、参加者への愛を忘れないことも大事な要素のひとつと言えそうです。

 そんなやまとなでし子さんは、ドラマレビューを数多く執筆しています。こちらのドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」のレビューも、やまとなでし子さんの光るセンスが炸裂しています。

スマートながら肉食な成田がオコジョなら、資産という武器を失い、まどかの教えに素直に従ってまっすぐに庶民として奮闘する昴はまるで忠犬ハチ公のよう。

かっこいい昴(永瀬廉)が、忠犬ハチ公になっちゃった

↑それにしても、このサムネイル画像の永瀬くんめちゃくちゃかっこいいです。サムネイルの画像の良し悪しで、記事のPVの伸び率が違う気がします(※ライターは、画像を選べないことが多いです)

 すべてのシーンにおいて、彼女らしい表現で変換され、そのどれもが面白すぎて一文読むごとに、頬が緩みっぱなしです。

 彼女のレビューを見ていると「私もこんなに面白いレビューが書けるようになりたい」と、つくづく実感します。面白いレビューを書いてみたい方は、ぜひやまとなでし子さんのレビューもチェックしてみてくださいね。

 最後に、身も蓋もない話をします。エンタメ系のレビュー記事の面白さは、正解のないところです。ですから、本来であれば「エンタメ系記事の書き方」なんてノウハウ記事は邪道です。ここで書いたものは、あくまで「私が意識していること」なので、参考程度に留めておいてください。

 エンタメ系ライターの方には、上述で紹介した「やまとなでし子」さんのように独自の目線を売りにして、大手メディアで執筆している人もいれば、淡々と感想を執筆するタイプ、自身の体験などを活かす方などさまざま。

自身の体験を活かしているエンタメ系では、ハシマトシヒロさんが私の推しです。格闘技の経験をうまくエンタメ記事の中に落とし込み、素敵なレビュー記事として見事に昇華されている気がします。

 自分がどんなスタイルで書くかを探していくには、実は私が書いたようなノウハウ記事を読むよりも「多くの方のレビュー記事」をたくさん読んでほしいです。

 媒体によっては「そのメディアの雰囲気に合わせる必要がある」というケースが多いので、もし執筆するメディアが決まったらそこで書かれている方々の記事にも何本か目を通しておくと良さそうです。私は書く前に、そのメディアの過去記事(直近で50本くらい)に目を通してから執筆に進んでいます。

 そして、noteやブログなどで試しに書いてみるのもよいかも。繰り返し書いていくうちに、感想の練習にもなるし、エンタメ系のメディアに応募する際には「ポートフォリオ」にもなります。

 実際に私の場合、noteに「チ」の感想を書き、ポートフォリオとして提出したら採用となりました。

 たくさん読んだり、書いたりを試していくうちに、自分に合った「書き方」のスタイルがきっと見つかるはずです。

【完】

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