#3|明暗を分けたポイントはココ!小学校では教わらないメダカ飼育の裏側
前回の#2では、毒性の強いアンモニアを作る 分解バクテリア が数日で増えるのに対し、その毒性を弱める ろ過バクテリア が育つまでには、数週間はかかるというお話をしました。
今回は、この#2をふまえて、#1で紹介した3つの飼育方法について振り返ります。
まずは、それぞれの水槽がどのような状況だったか整理してみます。
① 新しい園長先生の方法:
全ての水を換え、砂利まで洗う「ピカピカ・リセット型」。
場所は日光のおかげで明るい玄関付近でした。
② 小学校の方法:
同じく「ピカピカ・リセット型」ですが、市販のバクテリア剤をプラスしています。場所は日光が射し込む窓際です。
③ 昔の園長先生の方法:
水は半分しか換えず、掃除も最低限にする「ゆったり・維持型」。
場所は自然光がほぼ当たらない廊下でした。
これらの点を踏まえて、明暗を分けるポイントについて考えていきます。
① 新しい園長先生:見た目の追求
メリット:
見た目はとても清潔
一時的には、アンモニアをゼロにできる
リスク:
定着に時間がかかるろ過バクテリアを毎回排除してしまう
日光が長く差し込む環境は、水槽立ち上げ時のろ過バクテリア定着を妨げる要因になることがある
※ろ過バクテリアは、定着してから本領を発揮する。
② 小学校:バクテリア剤という足し算
メリット:
バクテリア剤を使うことで、アンモニアの毒性を弱めようとしている
リスク:
バクテリア剤を投入しても、日当たりの良い場所ではバクテリアの定着を妨げてしまうことがある
定着する前に次の掃除が行われるので、ろ過バクテリアが本領を発揮する前に毎回排除してしまう
③ 昔の園長先生:ろ過バクテリアも育てる
メリット:
部分的な掃除にすることで、増えるのが遅いろ過バクテリアを常に保持
水槽を日陰に置き、バクテリアが活動しやすい環境を維持
リスク:
コケが生えやすい
※ろ過バクテリアが生成する硝酸塩 $${NO_3^-}$$ は、コケや水草の栄養になるため見た目が少し汚れているように見えやすい
周囲からは管理が不十分だと誤解されがち

魚はすぐに水槽に入れられますが、アンモニアの毒性を弱めるろ過バクテリアが定着するには、通常、数週間から一ヶ月という期間がかかります。
私たちが優先すべきなのは、目に見える汚れを追い出すこと以上に、目に見えないバクテリアが定着するのを邪魔しないこと。
彼らの時間軸に合わせてゆったりと見守ることで、水槽は自分たちで水をきれいにする力を持ち、メダカにとって本当に安心できる環境が続いていきます。この状態になると飼育水はキラキラしているので、水道水を入れただけの透明感とは見た目で違いが分かります。
次回は、これらのポイントを踏まえて、初心者でも再現できる自由研究のような水槽の立ち上げ方をご紹介しようと思います!
🔗 次の記事につづく
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