#4|ろ過バクテリアが共生する水槽の作り方!小学校では教わらないメダカ飼育の裏側
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前回の#3では、
ろ過バクテリアを定着させることの重要性をお伝えしました。
今回は、夏休みの自由研究のように観察と記録を楽しみながら、メダカとバクテリアが快適に暮らせる環境を整える手順を紹介します。
※私なりのポイントをまとめたものです。
※専門的な知識がなくても始められます。
※これが唯一の正解ではありません。
※夏休みの自由研究にするときは、早めに始めてください。
1.水槽を準備する
まずはメダカの飼育するための水槽を準備します。
水槽:
丈夫な虫かごでも代用可能です。
大人メダカ1匹あたり2L以上の飼育水を入れられる容器を準備してください。水槽を立ち上げるときの水質の悪化が遅くなるので安心です。フィルター:
水中のゴミを取る(物理ろ過)だけでなく、ろ過バクテリアが定着する場所にもなる(生物ろ過)ので、水をきれいにするため設置を推奨します。エアレーション:
食べ物もないのにメダカが水面でパクパクしたり、水面に油膜が浮いてたりするのは酸欠の症状です。酸素を補給するために、いわゆるブクブクを追加しましょう。
※たとえば、暑い夏の夜に水草の多い水槽で起こることがあります。その他(砂利や土管など):
水洗い不要と書いてあっても、必ず事前に水洗いします。
水質(pH等)に影響を与えない材質を選んでください。
底に敷く砂利が厚すぎると酸素不足のエリアができ環境悪化の原因になります。砂利の厚みは5cm以下に抑えると安心です。
次に、ろ過バクテリアの居場所を決めておきます。
私の水槽は下の写真のような状況ですが、
砂利、土管、フィルター、フィルター内のろ過材、を居場所にしています。
丈夫な虫かご等を使う場合は、壁面を居場所にしてもOKです。

2.水を準備する
水道水に含まれる塩素(カルキ)は、ろ過バクテリアの天敵です。
カルキを除去する方法は色々とありますが、カルキ抜き剤を使うのが便利です。
私は、カルキ抜き剤さえも面倒なので、キッチンにある浄水器の水を使っています。
カルキを除去できたかどうか不安なときは、塩素テスターで確認できます。
最後に、水槽にメダカを入れる前に水温の調整をします。
メダカへの刺激を減らすため、
しばらく同じ場所に置いて水温を合わせておきます。
3.メダカを水槽に入れる
準備ができたらメダカを迎えましょう。
メダカ:
人が近づくと水面に上がってきて、エサを欲しがるような元気な子が理想的です。光量:
メダカの健全な成長のため、直射日光を避けつつ間接光またはLEDライトを1日6時間くらいは当ててください。ただし、夜間は暗くして規則正しいリズムを作ってあげることも大切です。エサ:
最初は1日1回、1匹あたり爪楊枝の先ですくえる程度の極少量から。食べ残しは過剰に水を汚す原因になります。
4.バクテリアの働きを可視化する
目に見えないろ過バクテリアの働きを、アンモニア検査キットを使って可視化します。
毎日計測:
同じ時間にアンモニア濃度を測り、記録をつけます。水換えの基準:
アンモニア濃度が0.25ppmを超えていたら、時間のあるときに1/3程度の飼育水を換えます。1.0ppmを超えていたら、速やかに1/2程度の飼育水を換えます。
このとき水槽に『ヌメヌメ』が発生しているかもしれませんが、それはバクテリアの集合体です。居場所と決めたところは、できるだけ掃除しないでください。もし洗う場合もすべての居場所を同時に洗わず、日にちを空けて洗うのがコツです。OKサイン①:
1ヶ月くらい経つと、毎日エサをあげていてもアンモニア濃度がほぼ0 ppm(黄色)のままになります。そうなったら次は、硝酸塩と亜硝酸塩の濃度を測ります。OKサイン②:
硝酸塩と亜硝酸塩の濃度を測るには、硝酸塩/亜硝酸塩テストキットを使います。亜硝酸塩が 0.25 ppm 以上、または硝酸塩が 25〜50 ppm 以上になったら1/3程度の飼育水を換えます。
硝酸塩は検出されるが、亜硝酸がほぼ検出されなくなれば、メダカとバクテリアが快適に暮らせる環境の完成です。
ここまでくると、水槽の中に元気なコケも現れてきます。これも環境が整った証。メダカにとっての『おいしいおやつ』が自然に湧いてくる、豊かな生態系ができあがったということです。
今後は定期的に硝酸塩の濃度を調べて、水替えのタイミングを計っていってください。

5.時間を短縮したい場合
この通常1ヶ月かかるプロセスを短縮したいなら、『バクテリア付きのろ過材』を使用します。病気の持ち込みが心配な方には、次の商品がオススメです。
これを水流のあるところに設置します。
私は壁掛けフィルター内にぎっしり詰め込んでいます。
使った直後は飼育水が白濁しますが、私の場合は数日で透明になりました。そして、通常1ヶ月ほどかかる上記のプロセスを、約1週間まで短縮できました。
✔︎ 今回紹介したツール一覧
✔︎ おわりに
今回は、自由研究のような水槽の立ち上げ方をご紹介しました。
まずはメダカの家となる容器を整え、バクテリアの居場所(砂利やフィルター)を確保し、カルキを除去した安全な水を用意する。
そして、目に見えないバクテリアの働きをテスターで見守る。
このようにデータに基づいて丁寧に進めることが、経験が浅くてもメダカ飼育を成功させるコツです。
『家づくり』を中心にお伝えしましたが、実際に飼育が始まってからの『維持の方法(水換え)』についても、また別の機会にご紹介できればと思っています。
実は、この水槽の中で起きている変化は、先人たちの努力によって近似的に数式で表すことができます。次回は、アンモニアが硝酸塩へと変わっていくときの特徴を、その近似式を使って解き明かせればと思います。
🔗 次の記事につづく
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