見出し画像

CGS1次試験で覚えても消える人へ。差がつくのは記憶力より復習設計|忘れる前提で“いつ呼び戻すか”が合否を分ける

こんにちは。Mr.Kです。

CGS1次試験の勉強をしていると、誰でも一度はこう思います。

「自分は記憶力が悪いのではないか」

⤵️ 昨日読んだはずの内容が、翌日には曖昧になっている
⤵️ 戦史の流れを覚えたつもりなのに、いざ論文にしようとすると出てこない
⤵️ 防衛法制の条文や制度趣旨を理解したはずなのに、答案に入れようとすると言葉が詰まる
⤵️ 戦術の原理原則も、読んでいる時は分かる。でも、白紙に戻ると出てこない。


そして、こう思う。

⤵️ 「自分は頭が悪いのかもしれない」
⤵️ 「若い頃より覚えられなくなったのかもしれない」
⤵️ 「やはりCGSは、自分には厳しいのかもしれない」


この感覚は、かなり苦しいです。

なぜなら、CGS受験生の多くは、決して怠けているわけではないからです。

勤務が終わった後に机に向かう。
眠い目をこすりながら教範を読む。
休日も、家族との時間を削って勉強する。

自分なりに努力している。

それなのに、覚えたはずの内容が残らない。

これほど不安になることはありません。


でも、最初に言っておきます。

それは、記憶力の問題ではないかもしれません。

むしろ、多くの場合、問題は別のところにあります。

復習のタイミングがズレているのです。


人は、忘れます。

これは能力が低いからではありません。

脳の仕組みとして、自然なことです。

問題は、忘れることではありません。

忘れ始めた内容を、いつ、どのように呼び戻すか。

ここを設計していないことです。


CGS1次試験は、範囲が広い試験です。

戦術、戦史、防衛法制を含む服務、職種に関する知識など、覚えるべきことは多い。

しかも、ただ覚えるだけでは足りません。

論文答案の中で使える形にしておかなければなりません。

だからこそ、根性で読むだけでは苦しくなります。

必要なのは、記憶力を嘆くことではありません。

復習の時刻を設計することです。


この記事では、なぜ「覚えたはずなのに翌日消える」のか。

なぜ「何度読んでも答案で出てこない」のか。

そして、CGS1次試験に向けて、戦術・戦史・防衛法制をどのタイミングで復習すれば、論文答案に使える知識として残せるのか。

そこを、かなり具体的に整理していきます。


1. 「覚えられない自分」を責める前に、復習の時刻を疑え


CGS受験生は、真面目な人が多いです。

だから、覚えられないと、すぐに自分を責めます。

⤵️ 「自分は記憶力がない」
⤵️ 「努力が足りない」
⤵️ 「集中力がない」
⤵️ 「若い受験生に比べて不利だ」
⤵️ 「昔はもっと覚えられたのに」


しかし、ここで一度立ち止まってください。

本当に、記憶力だけの問題でしょうか。

本当に、能力の差でしょうか。


覚えられないのは、あなたの能力が低いからとは限りません。

復習する時刻が遅すぎるだけかもしれません。


たとえば、ある幹部が防衛法制を勉強しているとします。

勤務から帰ってきて、かなり疲れている。

それでも机に向かい、自衛隊法の条文や制度趣旨を読み始める。

防衛出動、治安出動、武器等防護、警職法の準用、指揮官の命令による武器使用。

読んでいる時は、分かる。

「なるほど、ここはこう整理すればいいのか」
「この条文は、答案でこう使えそうだ」

そう思って、要点をノートにもまとめる。

その日は、かなり勉強した感覚があります。


しかし、翌日。

いざ思い出そうとすると、細かい要件が出てこない。
制度の流れが曖昧になる。
条文名は何となく分かるが、答案に使える形で言葉が出ない。


週末に、もう一度読み返す。

すると、また分かった気になる。

「ああ、そうだった」

でも、模試で出ると書けない。

答案にしようとすると、手が止まる。


本人は思います。

⤵️ 「防衛法制は苦手だ」
⤵️ 「自分には法律のセンスがない」
⤵️ 「やはり自分は記憶力が弱い」

しかし、本当の問題は法律のセンスではないかもしれません。

記憶力でもないかもしれません。

翌日に思い出す時間を取っていないこと。
ここに原因がある可能性があります。


読んだその日に理解して終わる。
翌日は別のテーマへ進む。
数日後、また別の課目をやる。
そして、しばらくしてから戻る。

その時には、かなり忘れている。

だから、また最初から読み直す。

これを繰り返している受験生は、かなり多いです。


あなたも、こう思ったことはありませんか?

⤵️ 「前にやったはずなのに、また初めて見るような感じがする」
⤵️ 「勉強しているのに、積み上がっている感じがしない」
⤵️ 「何度も同じところを読んでいる気がする」


もしそうなら、能力を疑う前に、復習のタイミングを疑ってください。

覚えられないのではありません。
呼び戻していないだけかもしれません。


2. 「読んだ直後の理解」を信用しすぎてはいけない


CGS受験で危ないのは、「分かった気がする」ことです。

読んでいる時は、分かります。
解説を聞いている時も、分かります。
模範解答を読んでいる時も、分かります。

でも、それは本当に覚えたのでしょうか。

本当に答案で使えるのでしょうか。

ここを勘違いすると、かなり危険です。


読んだ直後の理解は、非常に気持ちがいいです。

頭に入った感じがする。
知識が増えた感じがする。
前に進んだ感じがする。

しかし、論文試験で問われるのは、読んだ直後に分かるかどうかではありません。

時間を置いても思い出せるか。
設問に合わせて使えるか。

ここです。


学習科学の世界では、「思い出す練習」の重要性がよく指摘されます。

単に読み返すよりも、自分の記憶から情報を取り出そうとする練習の方が、長期的な記憶に残りやすいと言われています。

つまり、ただ読むだけでは弱い。

一度、自分の頭から取り出す必要があるということです。


これは、CGS1次試験と非常に相性が良い考え方です。

なぜなら、CGSの論文では、見れば分かる知識は使えないからです。

本番では、教範も模範解答も見られません。

問題文を読み、自分の頭の中から必要な知識を取り出し、答案に組み立てるしかありません。

だから、普段の復習でも、同じ状態を作る必要があります。


✅ 模範解答を眺めるだけではなく、何も見ずに出す。
✅ 教範を開く前に、まず思い出す。
✅ 白紙に論点を書く。
✅ 答案の柱を立ててみる。

たとえば、次のように自分に問うのです。


✅ 昨日読んだ防衛法制の論点を、何も見ずに説明できるか。
✅ 先週整理した戦史の教訓を、答案の柱にできるか。
✅ 陣地防御の論点を、何も見ずに言えるか。


この問いに答えられないなら、まだ知識は「見れば分かる状態」にとどまっている可能性があります。

もちろん、最初から完璧に出す必要はありません。

最初は出なくて当然です。

しかし、出ないことを確認することが大切です。

なぜなら、そこに弱点があるからです。


「分かった気がする」は、記憶ではありません。
思い出せて、初めて使える知識になります。


3. 記憶は「一度で入れるもの」ではなく「何度も呼び戻して固定するもの」


多くの人は、覚えることを「頭に入れる作業」だと思っています。

だから、覚えられないと、こう考えます。

「もっと読み込まないといけない」
「もっと集中しないといけない」

もちろん、インプットは必要です。

しかし、CGS受験では、それだけでは足りません。

大切なのは、入れることより、呼び戻すことです。


記憶は、一度読めば固定されるものではありません。

何度も取り出すことで、少しずつ強くなっていきます。


これは、筋トレに近い感覚かもしれません。

一度だけ腕立て伏せをしても、筋肉は大きく変わりません。
一定の間隔で、繰り返し刺激を入れる。
負荷をかける。回復させる。また刺激を入れる。

そうやって強くなっていく。

記憶も同じです。

一度読んで終わりではありません。

忘れかけた頃に、もう一度呼び戻す。

その時、記憶は強くなります。


たとえば、戦史で考えてみます。

ウクライナ紛争やチェチェン紛争の流れを読んだとします。

その場では、非常に興味深い。

背景も分かる。
作戦の流れも分かる。
教訓も、読んでいる時は納得できる。

しかし、一度読んだだけでは、翌日にはかなり曖昧になります。


そこで、翌日、何も見ずに出してみる。

✅ 作戦の背景は何だったか。
✅ 彼我の状況はどうだったか。
✅ 指揮官の判断は何だったか。
✅ 戦闘経過はどう推移したか。
✅ そこから得られる教訓は何か。
✅ 陸上自衛隊の作戦へ反映できる教訓は何か。


このように、自分の頭から取り出します。

出ないところがあれば、そこだけ確認する。

さらに3日後、もう一度出す。

1週間後、今度は論文の柱として整理する。

こうして初めて、単なる知識が「答案で使える材料」になります。


戦史を物語として読むだけなら、比較的楽です。

しかし、論文で使うには、もう一段必要です。

✅ 教訓化する。
✅ 現代的意義に変える。
✅ 陸上自衛隊の作戦や幹部としての視点に結びつける。

ここまでやって、初めてCGSの論文に使える知識になります。

これは、戦術も防衛法制も同じです。


覚えるとは、頭に入れることではありません。

必要な時に取り出せるようにすることです。


4. 復習が遅すぎる人は、毎回「初学者」に戻っている


CGS受験で一番もったいないのは、勉強していないことだけではありません。

もっともったいないことがあります。

せっかく覚えかけた知識を、復習の遅れで毎回リセットしていることです。

⤵️ 昨日の学習が、今日につながっていない。
⤵️ 先週の学習が、今週に残っていない。
⤵️ 1か月前にやったテーマが、また初見のように感じる。

これでは、どれだけ勉強時間を積んでも苦しくなります。


ある受験生の場面を想像してください。

平日は勤務で忙しい。
帰宅も遅い。
だから、週末にまとめて勉強する。
土曜日の午前中、机に向かう。
陣地防御を読む。
攻撃も読む。
職種の資料も確認する。

その日はかなり進んだ感覚がある。

「陣地防御はだいぶ理解できた」
「今週はかなり勉強できた」

そう思う。


しかし、翌週は業務が忙しい。

訓練準備、会議、部隊の業務、家族対応。

平日に復習する時間が取れない。


次の週末。再び同じ資料を開く。

すると、前回の内容が曖昧になっている。

「あれ、ここは何だったかな」
「前に読んだはずだけど、もう一度確認しよう」

結局、また同じページを読み直す。

これが何度も続く。


本人は勉強しています。

決してサボっているわけではありません。

しかし、積み上がっていない。

なぜなら、復習の間隔が空きすぎているからです。


忘れてから復習すると、それは復習ではなく、ほとんど再学習になります。

毎回、最初からやり直しているようなものです。


あなたも、こういう感覚はありませんか?

⤵️ 「前にやったのに、思い出せない」
⤵️ 「同じところを何度も読んでいる」
⤵️ 「勉強しているのに、前に進んでいる感じがしない」


もしそうなら、勉強量だけでなく、復習の間隔を見直してください。

積み上げる人は、忘れる前に呼び戻しています。
伸び悩む人は、忘れてから慌てて戻っています。

この差は、かなり大きいです。


5. 睡眠を削る受験生ほど、記憶を自分で壊している


CGS受験生は忙しいです。

これは本当にそうだと思います。

部隊勤務をしながら、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。

演習もある。訓練もある。部下の指導もある。家庭もある。

だから、多くの人は睡眠を削ります。

夜遅くまで勉強する。
朝早く起きて勉強する。
移動中も資料を見る。
休日も休まず机に向かう。

その姿勢は、本当に立派です。

しかし、ここで一つ注意が必要です。


睡眠を削って覚えようとしている人は、記憶を作る時間を削っている可能性があります。


睡眠は、ただの休息ではありません。

学んだ内容を整理し、記憶として固定するためにも重要な時間です。

脳科学系の研究者も、学習・記憶・睡眠・休息の関係を繰り返し語っています。

Andrew Hubermanのような神経科学の専門家も、睡眠が記憶の定着に深く関わると指摘しています。


もちろん、CGS受験生が毎日十分な睡眠を確保できるとは限りません。

現実はそんなに甘くありません。

しかし、だからといって、睡眠を軽視してよいわけでもありません。


夜中に根性で詰め込む。

その時は、やった感じがある。

しかし、翌朝ほとんど残っていない。

日中の集中力も落ちる。

また夜に無理をする。

この流れは、かなり危険です。


特に戦史や防衛法制のような知識系は、寝る前の学習と翌日の復習をセットで考えた方がよいです。

たとえば、夜に30分だけ防衛法制を読む。

その日は深追いしすぎない。

翌朝、5分だけ白紙に出す。

出ないところを確認する。

これだけでも、勉強の質は変わります。


夜中に2時間無理に読み続けるより、短く学んで、寝て、翌朝呼び戻す

この方が、記憶に残りやすい場合があります。


また、NSDR(Non-Sleep Deep Rest)という考え方も海外では紹介されています。

睡眠そのものではありませんが、深い休息状態を作り、集中や回復を助ける方法として語られています。


休むことを、サボりだと思わないでください。
睡眠や休息も、記憶を作る勉強の一部です。


CGS受験では、根性も必要です。

しかし、根性だけで押し切ると、体も頭も持ちません。

忙しい幹部ほど、睡眠と復習を戦略的に扱うべきです。

覚えた後に寝る。
翌日に呼び戻す。

この流れを作るだけでも、記憶の残り方は変わります。


6. CGS向け「復習時刻」の基本設計


では、具体的にどう復習すればよいのか。

ここが一番大事です。

復習を「気が向いた時」にしてはいけません。

復習は、予定に入れるべきです。

もっと言えば、復習の時刻を決めるべきです。


完璧な計画を作る必要はありません。

部隊勤務をしていれば、予定どおりにいかないことは多いです。

だからこそ、まずはシンプルでいい。

次のような感覚で考えてください。


📅 第1回復習:学習直後(5分)

教範や資料を閉じる。

白紙に要点を書く。

今日読んだ内容は何か。
論点は何か。
答案に使うなら、どの柱に入るか。

これを短く出す。

目的は、読んだ内容をすぐに取り出すことです。


📅 第2回復習:翌朝または翌日中(5〜10分)

前日に学んだテーマを、何も見ずに再現します。

ここで大切なのは、いきなりノートを見ないことです。

まず出す。その後で確認する。

目的は、睡眠を挟んで、どれだけ残っているかを見ることです。


📅 第3回復習:3日後

単なる要点確認ではなく、答案骨格にしてみます。

設問で問われたら、どのような柱にするか。

どの順番で書くか。何を根拠にするか。

目的は、知識を論文用の構造に変えることです。


📅 第4回復習:1週間後

より試験形式に近づけます。

設問形式で考える。
答案の柱を立てる。
できれば短い答案メモまで作る。

目的は、本番で使えるかを確認することです。


📅 第5回復習:2〜4週間後

別テーマと関連づけます。

戦術と戦史をつなげる。
防衛法制と戦術をつなげる。
時事的な防衛問題と幹部としての責任をつなげる。

目的は、忘却防止と応用力の強化です。


もちろん、これはあくまで目安です。

勤務状況によって、ずれることはあります。

演習が入ることもある。
急な業務が入ることもある。
家庭の事情もある。

だから、完璧を目指しすぎなくてよいです。


大事なのは、復習を「気分」に任せないことです。

復習は、気合いではなく予定に入れる。

長くやるのではなく、短くても予定どおり呼び戻す。

5分でも構いません。
白紙に3つ論点を出すだけでもいい。

それだけでも、読みっぱなしとはまったく違います。


7. 戦術・戦史・防衛法制は、復習の仕方を変える


ここは、CGS受験においてかなり重要です。

同じ「復習」でも、課目によってやり方を変える必要があります。

全部を同じように復習すると、効率が悪くなります。

なぜなら、課目ごとに問われ方が違うからです。


📕 戦術の復習

戦術は、単語暗記ではありません。

用語を覚えるだけでは、論文は書けません。

戦術で大事なのは、作戦の流れです。

何が問われているのか。
どの場面なのか。
敵はどう動くのか。
我は何を重視すべきなのか。
各機能はどう連携するのか。
指揮官として何を判断すべきなのか。

復習では、単に「用語を思い出す」のではなく、この状況なら、どう書くかまで戻す必要があります。

陣地防御なら、ただ「陣地防御の原則」を覚えるだけでは弱い。

どのように陣地を組むのか。
火力をどう発揮するのか。
障害とどう連携するのか。
予備隊をどう使うのか。

こうした流れで復習する必要があります。


📕 戦史の復習

戦史は、流れ・因果・教訓が重要です。

年号や出来事だけを覚えても、論文では弱い。

背景は何か。
経過はどうだったのか。
結果として何が起きたのか。
なぜ成功し、なぜ失敗したのか。
そこから得られる教訓は何か。
現代の陸上自衛隊にどう反映できるのか。

ここまで復習する必要があります。

戦史を物語として読むだけでは、教養にはなります。

しかし、CGSの論文対策としては不十分です。

戦史は、暗記ではなく教訓化する。
この意識が必要です。


📕 防衛法制の復習

防衛法制は、条文名だけを覚えても使えません。

根拠条文・制度趣旨・要件・権限・制約をセットで整理する必要があります。

さらに大事なのは、答案上の使い方です。

この条文は、どのような問題で使うのか。
どの論点の根拠になるのか。
幹部としてどのような観点で述べるのか。

ここまで復習して初めて、論文に使える知識になります。


📕 服務・時事的テーマの復習

ここは抽象論になりやすい分野です。

「規律が大事」
「教育が大事」
「幹部の責任が大事」

これだけでは答案として弱い。

復習では、問題の背景を整理する。
陸上自衛隊の中隊長等の幹部としての責任を考える。
具体的施策に落とす。
教育・指導・情報保全・隊務運営へどう反映するかを考える。

ここまで必要です。


つまり、復習とは、ただ覚え直すことではありません。

課目ごとに、答案で使える形へ戻すことです。

戦術は、作戦の流れへ戻す。
戦史は、教訓へ戻す。
防衛法制は、条文と答案上の使い方へ戻す。
服務は、隊務運営へ落とす。

この違いを意識するだけで、復習の質は大きく変わります。


8. 「忘れたこと」を失敗にしない。復習は弱点発見である


復習で一番つらいのは、思い出せないことです。

白紙に向かう。
何も出てこない。
昨日読んだはずなのに、言葉が出ない。
先週やったはずなのに、論点が抜ける。

この瞬間、多くの人は落ち込みます。

「やっぱり自分はダメだ」
「全然覚えていない」
「こんな状態で受かるのか」


でも、ここで考え方を変えてください。

思い出せないことは、失敗ではありません。

本番前に、抜けている場所を見つけられたということです。


本番で初めて忘れていることに気づくより、100倍よい。

本番で答案用紙を前にして固まるより、普段の復習で固まった方がいい。

なぜなら、普段なら修正できるからです。


防衛法制の論点を翌朝出そうとした。
でも、出てこない。

そこで落ち込むのではなく、こう考えます。

「ここが次の補強点だ」

戦史の教訓が出ない。それは、教訓化が浅いというサインです。

戦術の答案骨格が出ない。
それは、状況判断と論点整理がつながっていないというサインです。

服務の具体策が出ない。
それは、抽象論で止まっているというサインです。


このように、忘れた場所は、弱点の地図になります。

だから、復習は自信確認ではありません。

弱点確認です。

できるところを見て安心するためだけのものではありません。

できないところを見つけて、次に修正するためのものです。

忘れてもいい。
出なくてもいい。

ただし、そこで終わらせない。

✅ 出なかったところを確認する。
✅ もう一度、短く出す。
✅ 数日後にまた戻す。

これでいいのです。


忘れることは失敗ではありません。
忘れた場所こそ、伸びる場所です。

この感覚を持てる受験生は、強いです。


9. 頭の良さではなく、復習時刻の設計差で決まる


最後に、この記事の結論です。

CGS1次試験は、頭の良さだけで決まる試験ではありません。

もちろん、理解力や読解力は必要です。

論文を書くための思考力も必要です。

しかし、広い範囲を長期間扱う以上、最後は設計差が出ます。

特に、復習の設計です。


記憶力に頼る人は、調子に左右されます。

今日は覚えられた。
今日は集中できた。
今日は時間が取れた。

そういう日もあります。

しかし、部隊勤務をしていれば、毎日同じ調子で勉強できるわけではありません。

疲れている日もある。
急な業務が入る日もある。
家庭の予定が入る日もある。

だからこそ、記憶力や気合いだけに頼るのは危険です。

必要なのは、仕組みです。


✅ 学習直後に5分戻す。
✅ 翌日に5分戻す。
✅ 3日後に答案骨格にする。
✅ 1週間後に設問形式で確認する。
✅ 2〜4週間後に関連づける。

こうした復習の流れを持っている人は、忙しくても少しずつ積み上げられます。


完璧でなくてもいい。
毎回予定どおりでなくてもいい。

しかし、復習の考え方がある人は、崩れても戻れます。

一方で、復習を気分に任せている人は、忙しくなると一気に崩れます。

そして、また最初から読み直すことになります。


この差は、数週間では小さいかもしれません。

しかし、数か月単位では大きな差になります。

CGS受験は、短距離走ではありません。
長期戦です。

長期戦で大切なのは、一時的な気合いよりも、崩れても戻れる仕組みです。


覚える人が強いのではありません。
忘れる前提で、呼び戻す仕組みを持っている人が強いのです。


記憶力がないと嘆く前に、復習時刻を見直してください。

何を覚えるかだけでなく、いつ呼び戻すかを決めてください。

読むだけで終わらせず、答案に使える形へ戻してください。

そこから、勉強は変わります。


10. おわりに:ただ読む勉強から、忘れる前提で積み上げる勉強へ


ここまで読んで、少し安心した人もいるかもしれません。

「自分は、記憶力が悪いと思い込んでいたかもしれない」
「復習はしていたつもりだけど、ただ読み返していただけかもしれない」
「忘れてから慌てて戻るから、毎回やり直しになっていたのかもしれない」


そう感じたなら、十分です。

そこに気づけた人から、CGS1次試験の勉強は変えられます。


大切なのは、根性で覚え続けることではありません。

✅ 覚えた内容を、いつ呼び戻すか。
✅ どのタイミングで、白紙に出すか。
✅ どの段階で、答案骨格に変えるか。

ここを設計することです。


戦術も、戦史も、防衛法制も、服務も、ただ読んでいるだけでは不安が残ります。

読んでいる時は分かる。
でも、答案では出てこない。

この状態から抜け出すには、復習のやり方を変える必要があります。

ただ読み返すのではありません。

✅ 思い出す。
✅ 白紙に出す。
✅ 答案の柱にする。
✅ 設問に合わせて使う。

この流れを作ることです。


もしあなたが今、

⤵️ 「何を復習すればよいか分からない」
⤵️ 「復習のタイミングが毎回バラバラになる」
⤵️ 「覚えたはずなのに、答案で出てこない」

そう感じているなら、一度、勉強のやり方を変えてください。


必要なのは、記憶力を嘆くことではありません。

復習の時刻を設計することです。


⤵️ 勉強時間を増やしているのに、知識が残らない。
⤵️ 教範を読んでいるのに、論文答案で使えない。
⤵️ 毎回、忘れてから読み直している。

そういう人は、努力が足りないのではありません。

努力の積み上げ方を変える必要があります。


ただ読む勉強から、

忘れる前提で積み上げる勉強へ。

ここから、CGS1次試験の勉強を変えていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Mr.K


関連記事:


CGS受験について、さらに学びたい方へ:

この記事では、CGS受験に関する考え方の一部をお伝えしました。

ただ、CGS受験は、1つの記事だけで全体像をつかむのが難しい試験です。

1次試験、2次試験対策、そして学習を最後まで継続する力など、考えるべきことは多くあります。

そのため、CGS受験についてさらに整理したい方は、以下の記事・教材も参考にしてください。

–––––––––––––––––

◆ 初めてこのnoteに来られた方へ

まずは、こちらの固定記事で、このnote全体の活用方法を整理しています。

▼ Mr.Kのnote活用ガイドはこちら
https://note.com/marine1515jp/n/n9328b03d7d46

–––––––––––––––––

◆ 本気でCGS合格を目指す方へ

自己流で遠回りしたくない方、CGS1次試験・2次試験の全体像を体系的に整理したい方には、CGS試験対策の完全教材を用意しています。

無料記事では、CGS受験に向けた考え方や悩みの整理を中心にお伝えしています。

一方で、有料教材では、CGS1次試験・2次試験に向けて、どのように、何を学ぶのかを体系的に整理しています。
また、効率的に学習を進めるための高品質な教材も提供しています。

本気でCGS合格を目指す方は、こちらも参考にしてください。

▼ CGS1次・2次試験対策の完全教材はこちら
https://note.com/marine1515jp/n/nfe103d74fea7

–––––––––––––––––

◆ CGS受験を最後まで継続したい方へ

CGS受験では、知識だけでなく、最後まで継続する力も問われます。

「分かっているのに続かない」
「仕事や家庭の都合で計画が崩れてしまう」
「不安になるたびに勉強法を変えてしまう」
「やる気はあるのに、学習習慣が安定しない」

そのような方には、CGS受験を最後まで継続するための思考改革プログラムも用意しています。

これは、知識を増やすための教材ではありません。
継続、思考、行動設計を整えるためのプログラムです。

▼CGS受験を最後まで継続するための思考改革プログラムはこちら
https://note.com/marine1515jp/n/n4041aefdd18b

–––––––––––––––––

◆ 努力の方向性を一度確認したい方へ

「今の勉強法で合っているのか不安」
「学習計画を一度見てほしい」
「努力の方向性がズレていないか確認したい」
「自分の場合、何から始めればよいか相談したい」

そのような方には、個別相談も受け付けています。

単発相談だけでも問題ありません。
無理に継続支援をおすすめすることはありませんので、必要な方が、必要なタイミングでご相談ください。

個別相談・お仕事依頼についてはこちら
https://note.com/marine1515jp/n/nfe63ec0d3bc5

すぐに相談内容を送る方はこちら



いいなと思ったら応援しよう!

🇯🇵元3等陸佐Mr.K | 初級/中級幹部のキャリアサポーター 貴重な時間を割いて私の記事をお読みいただき、心から感謝しております。 私の記事が少しでも皆様のお役に立てたら嬉しく思います。 もし、今後の創作活動をサポートしていただけると、さらに質の高いコンテンツを提供する糧となります。皆様のご支援が、私の次の一歩となります。