#バックナンバー【DCプランナーを受けよう!その43】
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.331】
↓ 前回の内容です
§第1問
『一般的に、アロケーションがポートフォリオに与える影響は、運用全体の2割程度である』
解答:×
その程度でないし、そもそも不明である
一部の研究では9割以上という論もある
§第2問
『アセットアロケーションとは、一般的に、債券、株式、短期金融商品等、複数の資産クラスに分散する場合、その資産配分のことをいう』
解答:〇
本問の通り
§第3問
『アロケーションの決定には、外貨建て系商品は、リスクが大きいため、考慮すべきとは言えない』
解答:×
当然ですが、分散投資を念頭にすると、
考慮すべきである
§第4問
『最適なアロケーションとは、投資家の年齢、リスク許容度のみで決定される』
解答:×
もっと複合的な要素によって決めます
例としては…
【年齢】【保有資産】【運用目的】【投資期間】
【投資金額】【リスク許容度】【リスクバッファ】etc…
§第5問
『A商品とB商品のリターンの相関係数は、AのリスクとBのリスクを乗じたものをAとBの共分散で除したものである』
解答:×
これも、かなりわかりにくいです…
【相関係数】
2つのデータまたは確率変数の間にある線形な関係の強弱を測る指標である
相関係数は無次元量で、−1以上1以下の実数に値をとる
『2つのものの関係性を表す数値』
みたいなものだと思ってください
まずは、一度、計算してみましょう
例)
A商品のリターン
1年目:0%
2年目:0%
3年目:1%
4年目:1%
5年目:2%
6年目:2%
B商品のリターン
1年目:3%
2年目:6%
3年目:1%
4年目:4%
5年目:2%
6年目:5%
まず、それぞれの標準偏差を計算します
(算術)平均
A=0+0+1+1+2+2/6=1
B=3+6+1+4+2+5/6=3.5
偏差
A商品
1年目:0% ⇒ -1
2年目:0% ⇒ -1
3年目:1% ⇒ ±0
4年目:1% ⇒ ±0
5年目:2% ⇒ +1
6年目:2% ⇒ +1
B商品
1年目:3% ⇒ -0.5
2年目:6% ⇒ +2.5
3年目:1% ⇒ -2.5
4年目:4% ⇒ +0.5
5年目:2% ⇒ -1.5
6年目:5% ⇒ +1.5
分散
A商品
1年目:0% ⇒ -1 ⇒ 1
2年目:0% ⇒ -1 ⇒ 1
3年目:1% ⇒ ±0 ⇒ 0
4年目:1% ⇒ ±0 ⇒ 0
5年目:2% ⇒ +1 ⇒ 1
6年目:2% ⇒ +1 ⇒ 1
合計=4
4/6=0.666…
B商品
1年目:3% ⇒ -0.5 ⇒ 0.25
2年目:6% ⇒ +2.5 ⇒ 6.25
3年目:1% ⇒ -2.5 ⇒ 6.25
4年目:4% ⇒ +0.5 ⇒ 0.25
5年目:2% ⇒ -1.5 ⇒ 2.25
6年目:5% ⇒ +1.5 ⇒ 2.25
合計=17.5
17.5/6=2.91666…
標準偏差
A商品
√4/6=0.81649… ∴0.82
B商品
√17.5/6=1.7078… ∴1.71
ここまでは復習です
ここから【共分散】を求めます
共分散は、それぞれ同期間のデータの分散
これを併せて分散の計算をします
共分散
A B
1年目:-1×-0.5 = +0.5
2年目:-1×+2.5 = -2.5
3年目:±0×-2.5 = ±0
4年目:±0×+0.5 = ±0
5年目:+1×-1.5 = -1.5
6年目:+1×+1.5 = +1.5
合計=-2
-2/6=-0.333… ∴-0.33
2乗の代わりにそれぞれの偏差を乗じた
ってことですね
数値的にほぼ同義ですね
だから“共”分散ってことですかね
最後に“相関係数”です
公式としては…
共分散/A標準偏差×B標準偏差=相関係数
計算すると…
-0.33/0.82×1.71=0.2353… ∴-0.24
問題は、その数値の“意味”ですね
この数値ですが…
-1≦ r ≦+1
となります
ってことは、数値の意味は…
-1~-0.7:強い負の相関関係
-0.7~-0.5:負の相関関係
-0.5~+0.5:相関なし
+0.5~+0.7:正の相関関係
+0.7~+1:強い正の相関関係
つまり、例題では、-0.24なので、
『相関なし』ってことですね
と、これらの理由も確認します
・なぜ、共分散を標準偏差で除するのか?
・なぜ、-1≦ r ≦+1となるのか?
実は、#323で確認した【偏差値の計算】
これがそのまま答えだったりします
偏差を標準偏差で割ると…
『平均を0、分散を1』となりましたね
詳細は#323で再確認するとして、
今回の共分散もそれぞれの偏差を乗じたもの
同じような結果になるってことです
ただ、共分散では同数値の2乗をしないため、
負の数が計算上、算出されてしまいます
なので、-1~1の範囲になるってことです
分散では、正の数しかありえなかったですもんね
相関関係では、それぞれの関係性、
これを確認したいわけなので、
正の相関関係 ⇒ 比例的な関係性
負の相関関係 ⇒ 反比例的な関係性
って、感じですよ、という理解でいいと思います
で、本問に戻ると…
『AとBの共分散を、Aのリスク(標準偏差)とBのリスク(標準偏差)で、
乗じたもので除したもの』
これが正解となります
§第6問
『A商品が下落した場合、B商品も下落する関係にあるとき、AとBのリターンは負の相関関係にあり、両者の相関係数はマイナスである』
解答:×
正の相関関係であり、相関係数はプラスになります
§第7問
『A商品とB商品のリターンの相関係数が△1の場合、AとBによるポートフォリオのリスクは、理論上、組入率を調整することで0にできる』
解答:〇
本問はどうゆうことかというと、
相関係数が-1ということは、
完全に負の相関関係にある
ということです
つまり…
Aのリターンが+1%なら
⇒ Bのリターンは-1%
Aのリターンが-1%なら
⇒ Bのリターンは+1%
ってことは、理論上ですが、
同数購入したら、リスクもリターンも0ですよね
§第8問
『A商品とB商品のリターンの相関係数が+1の場合、AとBによるポートフォリオのリスクは、理論上、AとBのリスクの加重平均よりも大きくなる』
解答:×
等しくなります
相関係数が+1ってことは、
全く同じ動き方とするってことです
つまり、加重平均しようか、算術平均しようが、
どうやっても同じ数値になってしまいますよね
さて、また重めの数学が入りました
高校の復習って感じですかね?
と言っても、小生はやったことないので、
復習どころか、新たな勉強ってなりますがね…
↓ 次回の内容です
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