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怖がられていたのは、私だった 🔥3

私は高校2年生になった。

中学3年生の頃から仲の良い友達がいた。
ここでは、彼女と呼ぶ。

彼女といると、安心できた。
一緒にいると、「普通」でいられる気がした。

─────

高校に入って、クラスが別れた。

部活は同じだったけど、
彼女には新しいクラスの友達ができていた。

ある日、部活の途中で、
彼女がその子と楽しそうに話しているのを見た。

その瞬間、胸の奥がざわっとした。
置いていかれた、と思った。


それから、三人でいる時間がしんどくなった。

二人は普通に話しているだけ。
そんなことは分かっていた。

それでも、

会話に入るタイミングが分からない。
笑うタイミングも分からない。

自分だけ浮いている気がして、
胸の奥がざわざわし続けた。

─────

気づくと、私は黙るようになっていた。

話しかけられても、「うん」とか「別に」で返す。
それ以上、言葉が出てこない。

本当は違う。

「私も入れてほしい」
「置いていかないでほしい」
「私を無視しないで」

でも言えなかった。
言ったら、余計に惨めになる気がした。

代わりに、私は態度で出していた。

二人が楽しそうにしていると、
わざと目を逸らした。

会話には入らない。
でも、その場からは離れない。

無言のまま、空気だけが重くなる。

自分でも分かっていた。
今、私、感じ悪いなって。

でも、どうしていいか分からなかった。

どうしていいか分からないまま、
私はそれをし続けた。
それしか、分からなかった。

─────

ある日、部活の帰り道。
彼女の友達が、少し気まずそうに言った。

「彼女がね、あなたのこと、
ちょっと怖いって言ってた」

「怖い?」
思わず聞き返した。

「仲良くしたいとは思ってるんだけど、
いつも怒ってるみたいで、
どう接したらいいか分からないって」


意味が分からなかった。
私は怒ってなんかない。

ただ、悲しかっただけなのに。

なんで?

目の前が真っ暗になった。

─────

後日、三人で話すことになった。

私は聞いた。
「私、何かした?」

彼女は少し黙ってから、静かに言った。

「みのりは気に入らないことがあると、
すぐ不機嫌になる」

「何も言わないで、急に黙るでしょ」
「目も合わせないし、
明らかに怒ってるって分かる顔するから…」

「正直、いつ怒り出すのか分からなくて、怖い」

その瞬間、頭の後ろを殴られたみたいな
衝撃が走った。

嘘でしょう、と思った。

私はただ、悲しかっただけだ。

でも同時に、
黙り込んだ自分。
視線を逸らした自分。
返事をしなかった自分。

いくつもの場面が、頭に浮かんだ。

空気を固めていたのは、他の誰でもない
─── 私、だった。

被害者だと思っていた。

でも、悲しさの仮面を被って人を傷つけていたのは
私の方だった。

──────────
🫧この形の私

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