私は、母で溜めて父で出していた
◎被害者の顔を被った加害者【考察】②
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これは、大人になった私が
あの頃の出来事を振り返り、読み解く話です。
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私は、彼女を傷つけた。
あなたといると、怖いと言われた。
悲しかった。
寂しかった。
なんでこんな目にあうのかと、自分を呪った。
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高校生の私は、不機嫌という形で相手にぶつけていた。
自覚はなかった。
けれど、振り返ると確かに彼女の言う通りだった。
私はなぜ、あんな行動をとったのだろう。
長い間、ずっと分からなかった。
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私は、
母から多くのものを受け取っていた。
愚痴。
重い感情。
吐き出される言葉。
それを、私はずっと聞いていた。
聞くしかなかった。
聞くことで、必要とされる。
聞かなければ、見捨てられる。
そういう中で、
私は自分の感情を外に出さず、
内側に溜めていくようになっていた。
悲しい。
苦しい。
しんどい。
でも、それをそのまま出すことはなかった。
苦しい自覚は当時の私にはほとんどなかった。
感情の出し方も、分からなかった。
ただ、溜まっていった。
一方で、私は父から別のものを受け取っていた。
それは、感情の「出し方」だった。
言葉にしない。
機嫌で伝える。
空気で圧をかける。
「わかれ」と言わなくても、
相手にわからせるやり方。
それを、私は見ていた。
怖いと思っていた。
嫌だと思っていた。
でも同時に、それが「感情の出し方」として
自分の中に残っていた。
私は、溜め込んで溢れ出たものを違う形で外に出した。
不機嫌になる。
黙る。
空気を重くする。
そしてそれは、「大丈夫な人」に向けられた。
怒らない人。
離れていかないと思っている人。
受け止めてくれると思っている人。
私は、そういう相手にだけ、それを出していた。
それは、一つの原因で起きたものではなかった。
私は、母のように感情を抱え、
父のように感情をぶつける。
その両方が合わさって、
あのときの私の行動になっていたように思う。
一番なりたくなかった形に、
知らないうちに近づいてしまっていた。
気づかないまま身につき、
気づかないまま繰り返してしまう。
それが、私の中で起きていたことだった。

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