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【PTA改革】入学式の「あの沈黙」をAIでぶち壊した。3時間で作ったアンケートが、回答率70%と『やりたい派』を連れてきた話

全国のPTA会長の皆さん、そして保護者の皆さん。今年も「あの季節」がやってきますね。そう、入学式や保護者会で行われる、地獄のような役員選考会です。

誰も目を合わせず時計の針の音だけが響く、あの「体育館の沈黙」。
「誰かがやってくれるだろう」という期待と、「自分だけは当たりたくない」という恐怖が入り混じるあの空間を、どうにかできないものか。

私はAI(Gemini)と3時間、ある「仕掛け」を突貫工事で作りました。結果、運用開始からわずか3日で回答率は70%を超え、なんと入学式を待たずして役員定員を突破するという奇跡が起きたのです。


1. 3時間で作り上げた「沈黙を壊すシステム」

「あーあ、今年もあの恐怖の沈黙が始まるのか……。Gemini、どうにかできないかな?」そんな私のボヤキから始まったこのプロジェクト。

エンジニアではない私でも、Geminiと二人三脚で、GoogleスプレッドシートとGAS(Google Apps Script)を組み合わせてこんな仕組みを作りました。

  • 完全ペーパーレス: お手紙配布も回収も不要。保護者はスマホで回答するだけ。

  • リアルタイム通知: 「前向きに検討してもいい」という回答が届くと、私のスマホに即座にメールが届く。

  • 爆速フォローアップ: メッセージが届いた瞬間に、私から個別に不安を解消する返信が可能。

  • 自動クラス振り分け: 学校のExcelデータを読み込み、クラスごとの意向を一瞬で可視化。

  • 現場ファースト: 印刷不要。選考担当者はタブレット一枚で、協力的な方を色付けされたリストで確認できる。

……というわけで、Geminiとあーだこーだ言いながら作ったシステムがこちらです。

▼ 3時間で完成した「PTA意向調査」デモ版はこちら

https://x.gd/3TdGb

※個人情報の入力は控え仮名でお試しください。スマホでのサクサク感を体験していただけるはずです。また、いたずら入力が増えた場合は公開を停止することがあります。あらかじめご了承ください。

2. 届いたのは、70%の「悲鳴」と「本音」

実際に運用してみて、正直に言います。
届いた回答内容の多くは、非常に厳しいものでした。

「親の介護がある」「子供がまだ小さい」「職場環境的に時間が取れない」 ……画面越しに伝わってくるのは、保護者の皆さんの切実な「無理」という悲鳴です。

でも、私はこれこそが「DXの成功」だと確信しました。これまでは紙のアンケートすら出してもらえず、当日のクジで「当たってしまった」時に初めて泣きながら事情を話していた。そんな悲劇を、このシステムが「事前に、会長が一人で受け止める」という形に変えたのです。

何より、回収の手間がゼロ。会長である私がスマホ一つで、70%の世帯の本音を回収できたのです。

←左:前向きな回答があればメールが届く←    →皆さん詳細に記載をしてくれました→

3. 「仲間」を見つけ出し、抽選会を回避する

ネガティブな回答の山の中に、キラリと光る「砂金」のような声がありました。「小さい子がいても参加できるなら……」「友達と一緒ならやってもいい」

私はその声を逃さず、すぐに入学前のご本人と対話しました。
「大丈夫ですよ、今までもPTA室はお子さんの賑やかな声がありました」「お友達と同じ係に調整しましょう」など、書いてある連絡先にメッセージを回答したのです。

結果、入学式を前に、役員定員が埋まりました。あの重苦しい抽選会は、もう必要なさそうです。新年度のPTAは「無理やりクジで引かされた人」ではなく、「それならやってもいいよ」と納得してくれたメンバーでスタートできることになったのです。

4. DXは「優しさ」のためにある

クジ引きは平等かもしれません。でも、本当に深刻な事情を抱えている人に無理やり役を押し付けるのは、PTAという組織にとって「脱落者」を生むだけの悲しい儀式です。

今回の取り組みで一番良かったのは、「相談できる窓口」をデジタルで作ったことです。DXで人員をスリム化し、浮いたリソースで一人ひとりの不安に耳を傾ける。たくさんの難しいとおっしゃる声、そして「◯◯でOKならやってみたい」という前向きな意見をダイレクトに拾えること。

やってみて、本当に良かった。


【PTA会長の仲間の皆さんへ】 このシステム、実は仲の良い会長さんにも「使ってみて」とスプレッドシートを丸ごと共有しています。もし「うちの学校でも導入してみたい」という方がいれば、スプレッドシートをコピーしてそのまま使えるように準備しています。
分からないことがあればGeminiに「こんなのもらったけど、どうすれば良い?」や「ここの文言をこう変えたいんだけど」と言えば、こまかな設定もやってくれます。
初心者でも大丈夫、だって私が初心者なんですから

コメント欄などで声をかけていただければ、可能な範囲で設定などの相談にも乗ります。AIと一緒に、日本のPTAをもっと「なだらかな場所」に変えていきましょう!

そして何と!!!
この記事を書いてる最中にも管理画面に1件の通知が届きました!
「協力可能です」と連絡先すら書かずに、実はこの方は一度「多忙」と返答があった人。でも『やっぱり協力したい』という想いだけを届けてくれた人がました。デジタルは効率化のためだけじゃない。一度は閉ざしかけた人の心の扉を、もう一度そっと開けるための道具でもあったんだ。55歳にして涙がちょちょぎれそうです。


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