去年、書いた283本のnote記事を全部4コマ漫画にして、Kindle化してみた
「AIと振り返ってみた」コンテストに参加するにあたり、去年書いた記事、283本すべてを4コマ漫画にして、一冊のKindle本として、出版しました。
AIを使ってみる系企画には何度か寄稿しています。note記事をエクスポートして、メタ分析する話と、GeminiのAPIを使って、4コマ漫画を生成するプログラムを作ってきました。今回はどうしようかなと悩んでいたのですが、ふと「この2つを組み合わせれば、1年分の記事を4コマにできるのでは?」と閃きました。
1年の振り返りは大事なことですけれど、noteの記事を全部読んで振り返るのは大変です。けれど、4コマ漫画になっていたら、さらさらと読めそうです。さらに、Kindle本にしてまとめれば、出版もできるので一石二鳥です。記事単位で振り返る人はいても、全部4コマにする人はそうはいないでしょう。
年末くらいに思いついたので、難しいかなと思いました。以前だったら、諦めていたかもしれませんが、今はGeminiがありますし、パーツはある程度できています。GeminiのUIでやっている作業をうまくプログラムに落とし込むことができれば、すべてのエピソードを4コマ化できます。それに4コマ漫画本ができたら、嬉しいだろうということで、挑戦し、なんとかKindle本という形にすることができました。
2025年の3月から書き始めた283本の記事が4コマにまとめられています。ものすごい圧縮効率です。パラパラと見返してみると、こんなこともあったなしみじみ思います。記事を直接読むとダメージを受けてしまいがちなので、4コマになっているのが適度にショックを和らげてくれます。

言語思考と視覚思考について書いたお話がこんな感じになります。絵柄が安定していてすごいです。AIは結構無理矢理オチを考えるのですが、その中でも一番面白いと思いました。ドヤ顔がいい感じです。こういう思考に関する話は多めですね。

コーヒーの話も定期的に現れます。私はコーヒーが好きなのだなと改めて実感しました。ネタにしようとするから、細かいところに気を配ったり、より深く味わうようになりました。おかげで、コーヒーのことが好きになりましたし、より深く知ることができました。
こんなネタが、無数に現れます。恥ずかしいと思う出来事もありますが、良い意味で客観的に自分のことを見られます。日常の気づきや失敗談などがストーリーとしてまとめられているので、忘れたくないことを思い出させてくれます。こういう何気ない記憶が私を作っているのですね。
書くことがない日や時間がない日もありましたが、何か搾り出してきました。ただの4コマでも、このときは大変だったなとか、しみじみと思い出されます。諦めずに続けて良かったと、こうして形になった今は感じられます。
4コマ漫画化システム
どうやって、283本の記事を4コマ漫画化したのかといいますと、下図のようなシステムを作りました。

自分のnote記事をエクスポートし、Pythonで整理。
Gemini 3.0 Pro で記事を4コマ漫画用に要約(シナリオ化)。
Gemini 3.0 Pro Imagen で一気に画像を生成。
2つ1組にしてKindle用フォーマット(EPUB)へ出力。
最初は、思った通りのイラストが作れなかったのですけれど、サンプルの4コマを参照するように設定したら、再現性をもって画像を生成できるようになりました。あとは、一気に作るだけということで、お正月の間はずっとAIに4コマ漫画を生成してもらいました。GeminiのウェブUIではなく、APIで呼び出しながら使っているので、料金がかかってしまいます。一晩中使っていたら、280本で8,000円くらい請求されて驚きました。
冷静になってみると、1本あたり約30円と考えたら、安いのかなと思います。UIを使うと300回自分で作ったり、イラストを依頼したりするのを考えたら、かなり破格の金額なのではないでしょうか。イラストで自分の一年間を振り返ると色々とやってきたのだなと感慨深くなります。
一年の振り返りとアルゴリズムの魔法
元々は文章力を鍛えるためで、毎日書いていれば成長するだろうと思い始めたわけですけれど、ここにきて毎日書いてきたことが功を奏しました。しんどいときでも諦めなくて良かったですね。あと、文章の上手い方はたくさんいらっしゃって、そっちで勝負するのは得策ではないなと感じました。私の強みは技術力でこうやって、自分の思いついたことを実現することにあるのだと気づきました。
去年の集大成ということで良い振り返りができたのではないかと思います。あとは、他の方でも同じように4コマ漫画を作れるようにしたいなと思います。GitHubにコードをあげたり、マニュアルを整備したいです。
いきなり、この本を作ることはできなかったです。note記事を分析する、4コマ漫画を作るというステップを経たおかげです。AIに投げれば、イラストになるんだから、プログラムにしても意味がないと思われるかもしれませんが、1つの工程をアルゴリズム化することに価値があります。一旦、工程をAIに覚えさせてやれば、あとは「アルゴリズムの魔法」によって、ほとんど自動に一冊の本を作ることができます。
4コマ漫画は、表紙が結構可愛くできたので気に入っています。300ページくらいあって、サンプルだと1/10程度が見られるようで、30ページくらいは無料で見られます。各月にイラストを用意しているのとサンプルはこんな感じです。興味がありましたら、サンプルだけでもご覧いただけますと幸いです。
一番の気づきは、こういったコンテンツを作ることよりも、フォーマットやアルゴリズムを作る方が、私は好きなようです。どうやったら、誰でも同じように作れるか、どういった設定にすべきか、コストと時間を抑えるにはどうしたらよいかなど、作品を作るのとは別の方向で考えることがたくさんあります。



