サロン経営シリーズ④なぜお客様は通い続けるのか― リピートと関係づくりの考え方
こんにちは。
レディーバード公式note編集部の福島です。
サロン運営の考え方を整理しているこのシリーズでは、
STEP1 ターゲット
STEP2 メニューと価格
STEP3 打ち出し方
と、順番に考えてきました。
ここまで整うと、新規のお客様は少しずつ来店してくださるようになります。
ただ、サロン経営で本当に大切なのは「来店していただいたあと」です。

少し個人的なお話をさせてください。
私は、腸もみと筋膜リリースのサロンに、もう5年以上、月1回通っています。
体のメンテナンスはもちろんですが、どちらかというと心のリセットのような時間にもなっています。
そのサロンでいつも嬉しいことは、「前回との違い」「ここ数カ月の体の変化」「去年との比較」を自然に伝えてくれることです。
「ここ、前より柔らかくなっていますね」
「最近少し疲れが溜まっていますね」
そんな一言から、自分では気づいていなかった体の状態に気づくことが多くあります。
そして、その言葉をきっかけに、日常生活の過ごし方を少し意識したり、体のケアを見直したり。
サロンでの時間が、ただ施術を受けるだけではなく、自分を整える時間になっています。
そしてもう一つ、印象に残っているのが、帰るときに「来月はこのあたりが良さそうですね」と、さりげなく次回の予約を提案してくれることです。
押しつける感じではなく、でも自然に次の来店につながる。
今振り返ると、これも通い続けている理由の一つだと思います。
この体験を通じて感じるのは、リピートは「満足したから」だけではなく、関係性の中で生まれるものだということです。
今回は、そんなリピートと関係づくりについて、少し整理してみたいと思います。
サロン経営は「リピート」で決まる

サロンの売上は、「 客単価 × 来店頻度 × 継続期間 × 新規顧客数」で成り立っています。
この中で、新規顧客数は打ち出し方や集客によって増やすことができます。一方で、来店頻度、継続期間、を左右するのはお客様との関係性です。
つまり、サロン経営はリピートで決まる、と言っても過言ではありません。
リピートとは「また来る理由」をつくること。ここで大切なのは、「リピートは自然に起きるものではなく、設計するもの」だということです。
お客様は、「なんとなく良かったから」「近いから」「安いから」だけでは通い続けません。
むしろ、「また来る理由」があるかどうかが重要です。
その理由を作るための考え方が、「RFMとカルテの活用」です。
RFMとは何か

RFMとは、お客様の状態を整理するための考え方です。
R(Recency)= 最終来店日
F(Frequency)= 来店頻度
M(Monetary)= 累計金額
この3つで、お客様との関係性を把握します。
RFMとカルテは「セット」で考える
ここで、RFMとカルテをどうつなげて使うか、少し整理してみたいと思います。
RFMは「お客様の状態を整理する考え方」、カルテは「その方を深く理解するための記録」です。この2つを組み合わせることで、具体的な行動につながっていきます。
少しシンプルに言うと、RFMは「どのお客様にアプローチするか」を決めるもの。カルテは「そのお客様に何を伝えるか」を決めるもの、です。
「RFM → カルテ → 行動」この流れがリピートをつくる
サロンの現場では、
①RFMでお客様の状態を把握する
②カルテでその方の情報を確認する
③アクション(提案・連絡)をする
という流れになります。
Rが空きそうなお客様(来店間隔が空いている)
RFMで見ると、「最近来店が空いている」と分かります。
ただ、それだけでは何をすればいいか分かりません。そこでカルテを見ます。
すると、「最近、肩こりがひどい」「来月イベントがある」といった情報が残っています。
だからこそ、「その後、お身体の調子いかがですか?」という、その方に合った一言が生まれます。
Fが高いお客様(常連のお客様)
RFMで見ると、「来店頻度が高い」、つまり常連のお客様です。このとき大切なのは、マンネリを防ぐことです。
カルテを見ると、「前回オプションの反応」「新しく気になっている悩み」が分かります。
だから、「今日は前回お話されていた○○も少し入れてみますか?」という変化のある提案ができます。
Mが高いお客様(大切なお客様)
RFMで見ると、「累計金額が高い」つまり大切なお客様です。
カルテには、「好きな香り」「生活リズム」「お仕事の状況」「イベント」などを記録しておきます。
そうすると、「いつものアロマをご用意しています」という、その方に合わせた空間づくりができます。

カルテで必ず残したい3つのこと
カルテは、単なる施術記録ではなく、関係づくりのツールです。特にこの3つは必ず残しておきたいポイントです。
① お悩みの「生の言葉」
例
「鏡を見るのが嫌」
「朝起きるのがつらい」 →そのまま記録
次回、「その後、鏡を見るときの気分はいかがですか?」と聞くことで、覚えてくれている安心感が生まれます。
② 宿題の進捗
例
「ストレッチをやってみてください」
次回、「無理なく続けられましたか?」と確認します。
できていれば褒める、できていなければ改善提案する。これが二人三脚の関係につながります。
③ プライベートの節目
例
・結婚式
・仕事の繁忙期
・イベント
施術中に触れるだけでなく、「お疲れさまでした」と一言添えることで、関係性が深まります。

休眠客へのアプローチも変わる
しばらく来店がないお客様に対して、「キャンペーン中です」と伝えるだけでは、なかなか響きません。
一方で、カルテを活用すると、「以前、腰が辛いとおっしゃっていたのを思い出してご連絡しました」というように、その方に向けたメッセージで連絡することができます。
この違いが、返信率や再来店率を大きく変えます。
データを「おもてなし」に変える
RFMとカルテを組み合わせることで、データは「おもてなし」に変わります。
個人サロンの価値は、どれだけ「自分のことを分かってくれているか」にあります。
RFMで優先順位を決め、カルテで深く理解する。
この2つを組み合わせることで、「指名」ではなく、「あなたじゃないとダメ」という状態をつくることができます。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
サロンづくりは、「ターゲット」「メニュー」「価格」「打ち出し方」「集客」「リピート」と、少しずつ形になっていきます。
リピートは、「また来たい理由」をつくることだと私は思っています。
レディーバードには、開業、機器、施術方法、メニュー、資金など、それぞれの分野にエキスパートがいます。
まだ整理できていない段階でも大丈夫です。気軽にご相談いただけたら嬉しいです。

ここまで、リピートと関係づくりについてお話してきました。
リピートはとても重要ですが、そもそも新規のお客様がいなければ始まりません。サロン経営は、新規顧客(集客)とリピートの両輪で成り立っています。
次回は少し順番を戻って、サロンの集客について整理してみたいと思います。
【サロン経営シリーズ】
STEP1 ターゲットを決める
STEP2 メニューと価格を設計する
STEP3 価格をどう伝えるか
STEP4 リピートと関係づくり(本記事)
STEP5 集客設計(新規顧客のつくりかた)
SETP6 サロン経営の全体設計(まとめ)
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