ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(14)
ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(14)
v1.2
1.翻訳ポリシー
本翻訳は、聖書本文の忠実な逐語訳ではなく、其の物語の持つ精神を日本の古典文学が持つ格調高い文語の響きの中に再創作した芸術的試みであり、意訳及び脚色を含みます。原典が持つ荘厳さと劇的な展開を、独自の様式で表現することを目的としています。
翻訳にあたっては、以下のポリシーを遵守しました。
簡潔さと律動感: 古典の持つ言葉の経済性を範とし、不要な助詞や装飾を極限まで削ぎ落としました。ヨブ記に特有の激しい苦悩の叫びと、友人の語る因果の法則の対比も、この律動の中に活かされています。
古典文語の基調: 古典文語を基調としつつ、現代の読者にも通じる可読性との均衡を図りました。擬古文の俗調を避けつつ、芸術的文語として再構成することを目指しています。
厳格な様式: ひらがなは古風なものを含め極力漢字に置き換えました。また、尊敬語謙譲語を一切用いないことで、神と被造物、そして人間の根源的な関係をより直接内かつ力強く表現しています。
【制作背景について】
この文語訳は、制作者の明確なコンセプトに基づき、AIとの共同作業によって生成・編集されました。聖書原典はパブリックドメインですが、本翻訳はそれを基に独自の文体へと変換した、新たな創作的表現を目指す試みです。教育・研究・私的利用といった非営利の目的において、読者の皆様が自由に引用し、分かち合われることを歓迎いたします。ただし、本文の無断改変や商用利用はお控えください。
2.註解
本訳は、ヘブル語原典の持つ詩的構造と意味の深さを、日本の古典文語の様式美のうちに再構築する試みである。
我が理を奪ひし生ける神に誓ひ(27:2):
ヨブの激しい誓ひの言葉である。自らの正当性を主張する為に、他ならぬ己を苦しめる神そのものを引き合ひに出すといふ逆説的な表現が、ヨブの揺るぎなき決意と絶望的な状況を際立たせてゐる。
神を敬はざる者の望みは何か(27:8):
ヨブは自らの潔白を主張する一方で、神に逆らふ悪人の末路の虚しさを語る。これは友人たちの因果応報の論理を受け入れつつも、自らは決して其の悪人の類には属さないといふ峻烈な自己弁明である。
神の御力について(27:11):
ヨブが友人たちに向かつて神の力について教へやうとする場面である。原文の語は直訳すれば「神の御手について」であるが、手は力を象徴する為、文脈と文体の響きを考慮し「御力について」と訳出を微調整してゐる。
鉄は土より取られ(28:2):
第二十八章は旧約聖書の中でも名高い「知恵の賛歌」として読まれてきた章である。前半にて古代の高度な採掘技術を描写し、人間が地の奥深くから貴金属や宝石を引き出す力を持つ事を讃へる。これは人間の探索能力を極限まで描き、其の限界として知恵の不可到達性を浮かび上がらせる構成となつてゐる。なほ、本章の発話主体や構成については議論があり、後代の挿入と見る見解も存在する。
知恵は如何なる処より見出さるるや(28:12):
自然界のあらゆる隠された宝を見出す人間であつても、真の「知恵」と「悟り」のありかを見出す事は出来ない。知恵は被造物の領域を超えた次元にある事を示す、根源的な問いかけである。
貴き縞瑪瑙やサファイア(28:16):
原文の語は伝統的に縞瑪瑙やオニキス系の宝石と訳されてきたが、古代の宝石の同定には揺れがあり、確定は難しい。ここにおいては、極めて高価で得難き石の代表として扱はれてゐる事を示すに留める。
知恵の価は真珠に勝る(28:18):
原文の語は伝統訳において真珠とされる事が多いが、珊瑚とする説も極めて有力である。いづれにせよ、人間が海から得る最も貴重な宝物すらも、知恵の価値には遠く及ばない事を強調してゐる。
主を畏るる事、是知恵なり(28:28):
知恵の在り処を知るのは神のみであり、人間にとつての究極の知恵とは、神を畏れ敬ひ、悪を離れる事であると結論づけられる。ヨブ記全体を貫く主題が凝縮された一節である。なほ、ここで用いられてゐる神の御名は、ヨブ記の中では特異な表現となつてをり、特別な響きを持つ。
3.ヘブル語併記文語訳
ヨブ記 第二十七章
27:1 ヨブ再び其の言葉を取り上げて曰く、
וַיֹּסֶף אִיּוֹב שְׂאֵת מְשָׁלוֹ וַיֹּאמַר׃
ヴァッヨーセフ イーヨヴ セエート メシャーロー ヴァッヨーマル。
そして加えた/ヨブは/取り上げることを/彼の格言を/そして言った。
27:2 我が理を奪ひし生ける神に誓ひ、我が魂を苦しめし全能者に誓ふ。
חַי־אֵל הֵסִיר מִשְׁפָּטִי וְשַׁדַּי הֵמַר נַפְשִׁי׃
ハイ エール ヘーシール ミシュパーティー、ヴェシャッダイ ヘーマル ナフシー。
生きている/神は/奪い去った/私の義を/および全能者は/苦くした/私の魂を。
27:3 我が息の我が内にあり、神の霊の我が鼻にある間は、
כִּי־כָל־עוֹד נִשְׁמָתִי בִי וְרוּחַ אֱלוֹהַּ בְּאַפִּי׃
キー コル オード ニシュマーティー ヴィー、ヴェルーアッハ エローア ベアッピー。
なぜなら/すべての/間/私の息が/私の中にあり/および霊が/神の/私の鼻にある。
27:4 我が唇は決して悪を語らず、我が舌は偽りを発せず。
אִם־תְּדַבֵּרְנָה שְׂפָתַי עַוְלָה וּלְשׁוֹנִי אִם־יֶהְגֶּה רְמִיָּה׃
イム テダッベルナー セファーターイ アヴラー、ウールショーニー イム イェヘゲ レミッヤー。
決してない/語ることは/私の唇が/悪を/および私の舌が/決してない/つぶやくことは/偽りを。
27:5 我汝らを義なりとせん事、決して有るべからず。我死ぬるまで、我が全き事を捨てず。
חָלִילָה לִּי אִם־אַצְדִּיק אֶתְכֶם עַד־אֶגְוָע לֹא־אָסִיר תֻּמָּתִי מִמֶּנִּי׃
ハリーラー リー イム アツディーク エトヘム、アド エグヴァー ロー アーシール トゥンマーティー ミンメンニー。
遠ざかれ/私から/もし/私が義とするなら/あなたがたを/まで/私が死ぬ/ない/私は退けない/私の完全さを/私から。
27:6 我我が義を固く保ちて之を放たず。我が心は我が日々の何れをも責めず。
בְּצִדְקָתִי הֶחֱזַקְתִּי וְלֹא אַרְפֶּהָ לֹא־יֶחֱרַף לְבָבִי מִיָּמָי׃
ベツィドカーティー ヘヘザクティー ヴェロー アルペーハー、ロー イェヘラフ レヴァーヴィー ミッヤーマーイ。
私の義を/私は固く保つ/そしてない/私はそれを手放す/ない/責める/私の心が/私の日々から。
27:7 我が敵は悪人の如くになれ。我に逆らひて立ち上がる者は不義なる者の如くになれ。
יְהִי כָרָשָׁע אֹיְבִי וּמִתְקוֹמְמִי כְעַוָּל׃
イェヒー ハーラーシャー オーイェヴィー、ウーミトコーメミー ケアヴァル。
なれ/悪人のように/私の敵が/および私に立ち向かう者が/不義な者のように。
27:8 神之を断ち、其の魂を取り去る時、神を敬はざる者の望みは何か。
כִּי מַה־תִּקְוַת חָנֵף כִּי יִבְצָע כִּי יֵשֶׁל אֱלוֹהַּ נַפְשׁוֹ׃
キー マ ティクヴァト ハーネーフ キー イヴツァー、キー イェーシェル エローア ナフショー。
なぜなら/何か/望みが/神を敬わない者の/彼が断ち切る時/取る時/神が/彼の魂を。
27:9 苦難彼の臨む時、神其の叫びを聞かんや。
הַצַּעֲקָתוֹ יִשְׁמַע אֵל כִּי־תָבוֹא עָלָיו צָרָה׃
ハッツァアカートー イシュマ エール、キー ターヴォー アーラーヴ ツァーラー。
彼の叫びを/聞くか/神が/時/来る/彼の上に/苦難が。
27:10 彼は全能者を喜ばんや。いかなる時も神を呼ばはんや。
אִם־עַל־שַׁדַּי יִתְעַנָּג יִקְרָא אֱלוֹהַּ בְּכָל־עֵת׃
イム アル シャッダイ イテアンナーグ、イクラー エローア ベホル エート。
果たして/全能者を/彼は喜ぶだろうか/彼は呼ぶか/神を/すべての/時に。
27:11 我神の御力について汝らに教へん。全能者と共にある事を我隠さず。
אוֹרֶה אֶתְכֶם בְּיַד־אֵל אֲשֶׁר עִם־שַׁדַּי לֹא אֲכַחֵד׃
オーレ エトヘム ベヤド エール、アシェル イム シャッダイ ロー アハヘード。
私は教える/あなたがたを/手について/神の/その/共にあることを/全能者と/ない/私は隠す。
27:12 視よ、汝ら皆自ら之を見たり。何故汝ら全く虚しき事と成り果てしや。
הֵן־אַתֶּם כֻּלְּכֶם חֲזִיתֶם וְלָמָּה־זֶּה הֶבֶל תֶּהְבָּלוּ׃
ヘーン アッテム クッレヘム ハズィーテム、ヴェランマー ゼ ヘヴェル テヘバールー。
見よ/あなたがたは/すべて/見た/それなのになぜ/これほど/空しい者に/あなたがたはなるのか。
27:13 是悪しき人の神より受くる分なり。強暴なる者の全能者より受くる嗣業なり。
זֶה חֵלֶק־אָדָם רָשָׁע עִם־אֵל וְנַחֲלַת עָרִיצִים מִשַׁדַּי יִקָּחוּ׃
ゼ ヘレク アダム ラーシャー イム エール、ヴェナハラト アリーツィーム ミシャッダイ イッカーフー。
これ/分/人の/悪しき/神と共なる/および嗣業/強暴なる者たちの/全能者から/彼らが受ける。
27:14 其の子ら増し加はるも、剣の為なり。其の末葉は食物に飽く事なし。
אִם־יִרְבּוּ בָנָיו לְמוֹ־חָרֶב וְצֶאֱצָאָיו לֹא יִשְׂבְּעוּ־לָחֶם׃
イム イルブー ヴァーナーヴ レモー ハーレヴ、ヴェツェエツァーアーヴ ロー イセベウー ラーヘム。
もし/増えても/彼の子らが/剣のために/および彼の子孫は/ない/満ち足りる/パンに。
27:15 其の残れる者は死によりて葬られ、其のやもめらは泣き悲しまず。
שְׂרִידָיו בַּמָּוֶת יִקָּבֵרוּ וְאַלְמְנֹתָיו לֹא תִבְכֶּינָה׃
セリーダーヴ バンマーヴェト イッカーヴェールー、ヴェアルメノーターヴ ロー ティヴケーナー。
彼の残された者たちは/死によって/葬られる/および彼のやもめたちは/ない/泣く。
27:16 彼は銀を塵の如くに積み、衣服を泥の如くに備ふれど、
אִם־יִצְבֹּר כֶּעָפָר כָּסֶף וְכַחֹמֶר יָכִין מַלְבּוּשׁ׃
イム イツボール ケアーファール カーセフ、ヴェハホーメル ヤーヒーン マルブーシュ。
もし/彼が積み上げても/塵のように/銀を/および泥のように/彼が備えても/衣服を。
27:17 彼は之を備ふるも、正しき者之を着、其の銀は罪なき者之を分かたん。
יָכִין וְצַדִּיק יִלְבָּשׁ וְכֶסֶף נָקִי יַחֲלֹק׃
ヤーヒーン ヴェツַッディーク イルバーシュ、ヴェケセフ ナーキー ヤハローク。
彼は備えるが/しかし正しい者が/着る/および銀を/罪のない者が/分ける。
27:18 彼が建つる家は蛾の如く、番人の造りし小屋の如し。
בָּנָה כָעָשׁ בֵּיתוֹ וּכְסֻכָּה עָשָׂה נֹצֵר׃
バーナー ハーアーシュ ベートー、ウーヘスッカー アーサー ノーツֵール。
彼は建てる/蛾のように/彼の家を/および小屋のように/作った/番人が。
27:19 彼は富める者として横たはるも、再び為さず。目を開けば、最早あらず。
עָשִׁיר יִשְׁכַּב וְלֹא יֵאָסֵף עֵינָיו פָּקַח וְאֵינֶנּוּ׃
アーシール イシュカヴ ヴェロー イェアーセーフ、エーナーヴ パーカッハ ヴェエーネンヌー。
富む者として/彼は横たわる/しかし再び集められない/彼の目を/開くと/それは無い。
27:20 恐れは水の如くに彼を襲ひ、夜は暴風彼を奪ひ去る。
תַּשִּׂיגֵהוּ כַמַּיִם בַּלָּהוֹת לַיְלָה גְּנָבַתּוּ סוּפָה׃
タッシーゲーフー ハッマイム バッラーホート、ラーイラー ゲナーヴァットゥー スーファー。
追いつく/水のように/恐れが彼に/夜に/彼を盗み去る/暴風が。
27:21 東風彼を運び去れば彼は去り、之を其の処より吹き払ふ。
יִשָּׂאֵהוּ קָדִים וְיֵלַךְ וִישַׂעֲרֵהוּ מִמְּקֹמוֹ׃
イッサーエーフー カーディーム ヴェイェーラフ、ヴィーサアレーフー ミンメコーモー。
彼を運ぶ/東風が/そして彼は去る/そして彼を吹き払う/彼の場所から。
27:22 神は容赦なく彼に向かひて投げ討ち、彼は其の手より逃れんと急ぐ。
וְיַשְׁלֵךְ עָלָיו וְלֹא יַחְמוֹל מִיָּדוֹ בָּרוֹחַ יִבְרָח׃
ヴェヤシュレーフ アーラーヴ ヴェロー ヤフモール、ミッヤードー バーローアッハ イヴラーッハ。
そして神は投げる/彼に/そしてない/容赦する/彼の手から/逃げようと/彼は急ぐ。
27:23 人は彼に向かひて手を打ち鳴らし、其の処より彼を嘲り退けん。
יִשְׂפֹּק עָלֵימוֹ כַפֵּימוֹ וְיִשְׁרֹק עָלָיו מִמְּקֹמוֹ׃
イスポク アーレーモー ハッペーモー、ヴェイシュローク アーラーヴ ミンメコーモー。
人は打ち鳴らす/彼らについて/彼らの手を/そして彼を嘲る/彼の場所から。
ヨブ記 第二十八章
28:1 誠に銀には出づる鉱脈あり、金には練らるる処あり。
כִּי יֵשׁ לַכֶּסֶף מוֹצָא וּמָקוֹם לַזָּהָב יָזֹקּוּ׃
キー イֵーシュ ラッケセフ モーツァー、ウーマコーム ラッザーハーヴ ヤーゾックー。
なぜなら/ある/銀には/出どころが/および場所が/金には/彼らが精錬する。
28:2 鉄は土より取られ、銅は石より溶かし出さる。
בַּרְזֶל מֵעָפָר יֻקָּח וְאֶבֶן יָצוּק נְחוּשָׁה׃
バルゼル メアーファール ユッカッハ、ヴェエヴェン ヤーツーク ネフーシャー。
鉄は/塵から/取られる/および石から/溶かされる/銅が。
28:3 人は闇に終わりを設け、暗黒と死の陰の石を極みまで探り極む。
קֵץ שָׂם לַחֹשֶׁךְ וּלְכָל־תַּכְלִית הוּא חוֹקֵר אֶבֶן אֹפֶל וְצַלְמָוֶת׃
ケーツ サーム ラッホーシェフ、ウールホル タフリート フー ホーケール、エヴェン オフェル ヴェツァルマーヴェト。
終わりを/彼は置いた/闇に/およびすべての/極みまで/彼は/探る/石を/暗黒と/死の陰の。
28:4 人住む処より離れて坑道を穿つ。足にも忘れられ、人より遠く離れて揺れ下がる。
פָּרַץ נַחַל מֵעִם־גָּר הַנִּשְׁכָּחִים מִנִּי־רָגֶל דַּלּוּ מֵאֱנוֹשׁ נָעוּ׃
パーラツ ナハル メイム ガール、ハンニシュカーヒーム ミンニー ラーゲル、ダッルー メエノーシュ ナーウー。
彼は切り開いた/水路を/住む処から/忘れられた者たち/足から/彼らは揺れ下がる/人から/彼らは離れて動く。
28:5 地は其処よりパンを出すも、其の下は火の如くに覆さる。
אֶרֶץ מִמֶּנָּה יֵצֵא־לָחֶם וְתַחְתֶּיהָ נֶהְפַּךְ כְּמוֹ־אֵשׁ׃
アレツ ミンメンナー イェーツェー ラーヘム、ヴェタフテーハー ネヘパッフ ケモー エーシュ。
地は/そこから/出る/パンが/しかしその下は/覆される/火のように。
28:6 其の石はサファイアの処、其処には金の塵あり。
מְקוֹם־סַפִּיר אֲבָנֶיהָ וְעַפְרֹת זָהָב לוֹ׃
メコーム サッピール アヴァーネーハー、ヴェアフロート ザーハーヴ ロー。
場所/サファイアの/その石は/および塵が/金の/そこにある。
28:7 其の道は猛禽も知らず、鷹の目も之を見ず。
נָתִיב לֹא־יְדָעוֹ עָיִט וְלֹא שְׁזָפַתּוּ עֵין אַיָּה׃
ナーティーヴ ロー イェダーオー アーイト、ヴェロー シェザーファットゥー エーン アッヤー。
道は/ない/知る/猛禽が/およびない/それを見た/目が/鷹の。
28:8 誇り高き獣も之を踏まず、猛獅子も其処を過ぎず。
לֹא־הִדְרִיכֻהוּ בְנֵי־שַׁחַץ לֹא־עָדָה עָלָיו שָׁחַל׃
ロー ヒドリーフーフー ヴェネー シャハツ、ロー アーダー アーラーヴ シャーハル。
ない/それを踏んだ/子らが/誇り高き獣の/ない/過ぎた/その上を/猛獅子が。
28:9 人は硬き岩に手を下し、山を根元より覆す。
בַּחַלָּמִישׁ שָׁלַח יָדוֹ הָפַךְ מִשֹּׁרֶשׁ הָרִים׃
バッハッラーミーシュ シャーラッハ ヤードー、ハーファッフ ミッショーレシュ ハーリーム。
硬い岩に/彼は伸ばした/彼の手を/彼は覆した/根元から/山々を。
28:10 岩の中に水路を穿ち、其の目は総ての宝を見る。
בַּצּוּרוֹת יְאֹרִים בִּקֵּעַ וְכָל־יְקָר רָאֲתָה עֵינוֹ׃
バッツーロート イェオーリーム ビッケーア、ヴェホル イェカール ラーアター エーノー。
岩の中に/水路を/彼は切り開いた/およびすべての/宝を/見た/彼の目が。
28:11 河川の滴るを塞ぎ、隠れたる物を光に引き出す。
מִבְּכִי נְהָרוֹת חִבֵּשׁ וְתַעֲלֻמָהּ יֹצִא אוֹר׃
ミッベヒー ネハーロート ヒッベーシュ、ヴェタアルーマー ヨーツィ オール。
滴るのを/川の/彼は縛った/および隠れたものを/彼は引き出す/光へ。
28:12 然れど知恵は如何なる処より見出さるるや。悟りの処は如何なる処ぞや。
וְהַחָכְמָה מֵאַיִן תִּמָּצֵא וְאֵי זֶה מְקוֹם בִּינָה׃
ヴェハホフマー メアイン ティンマーツֵー、ヴェエー ゼ メコーム ビーナー。
しかし知恵は/どこから/見出されるか/およびどこに/それがあるか/場所が/悟りの。
28:13 人は其の価を知らず、生ける者の地にて之を見出さず。
לֹא־יָדַע אֱנוֹשׁ עֶרְכָּהּ וְלֹא תִמָּצֵא בְּאֶרֶץ הַחַיִּים׃
ロー ヤーダ エノーシュ エルカー、ヴェロー ティンマーツェー ベアレツ ハッハッイーム。
ない/知る/人が/その価値を/およびない/それは見出される/地で/生きている者の。
28:14 淵は曰く、我が内には非ずと。海は曰く、我と共には在らずと。
תְּהוֹם אָמַר לֹא בִי־הִיא וְיָם אָמַר אֵין עִמָּדִי׃
テホーム アーマル ロー ヴィー ヒー、ヴェヤーム アーマル エーン インマーディー。
淵は/言う/ない/私の中には/それは/および海は/言う/ない/私と共に。
28:15 浄金をもつて之に代ふるを得ず。銀を量りて其の代価と為すを得ず。
לֹא־יֻתַּן סְגוֹר תַּחְתֶּיהָ וְלֹא יִשָּׁקֵל כֶּסֶף מְחִירָהּ׃
ロー ユッタン セゴール タフテーハー、ヴェロー イッシャーケール ケセフ メヒーラー。
ない/与えられる/純金が/その代わりに/およびない/量られる/銀が/その代価として。
28:16 オフィルの金をもつて之を量るを得ず。貴き縞瑪瑙やサファイアをもつてしても為し得ず。
לֹא־תְסֻלֶּה בְּכֶתֶם אוֹפִיר בְּשֹׁהַם יָקָר וְסַפִּיר׃
ロー テスッレ ベヘテム オフィール、ベショーハム ヤーカール ヴェサッピール。
ない/それは量られる/金で/オフィルの/縞瑪瑙で/貴い/およびサファイアで。
28:17 金も玻璃も之と並び立たず。純金の器とも之を取り換へられず。
לֹא־יַעֲרְכֶנָּה זָהָב וּזְכוֹכִית וּתְמוּרָתָהּ כְּלִי־פָז׃
ロー ヤアルヘンナー ザーハーヴ ウーズホーヒート、ウーテムーラーター ケリー ファーズ。
ない/並び立つ/金も/および玻璃も/およびその交換が/器とも/純金の。
28:18 珊瑚も水晶も語るに及ばず。知恵の価は真珠に勝る。
רָאמוֹת וְגָבִישׁ לֹא יִזָּכֵר וּמֶשֶׁךְ חָכְמָה מִפְּנִינִים׃
ラーモート ヴェガーヴィーシュ ロー イッザーヘール、ウーメシェフ ホフマー ミッペニーニーム。
珊瑚も/および水晶も/ない/言及される/および価値は/知恵の/真珠よりも。
28:19 クシュのトパーズも之と並び立たず。純金をもつて之を量るを得ず。
לֹא־יַעֲרְכֶנָּה פִּטְדַת־כּוּשׁ בְּכֶתֶם טָהוֹר לֹא תְסֻלֶּה׃
ロー ヤアルヘンナー ピトダト クーシュ、ベヘテム ターホール ロー テスッレ。
ない/並び立つ/トパーズも/クシュの/金で/純粋な/ない/それは量られる。
28:20 然らば知恵は如何なる処より来るや。悟りの処は如何なる処ぞや。
וְהַחָכְמָה מֵאַיִן תָּבוֹא וְאֵי זֶה מְקוֹם בִּינָה׃
ヴェハホフマー メアイン ターヴォー、ヴェエー ゼ メコーム ビーナー。
それなら知恵は/どこから/来るのか/およびどこに/それがあるか/場所が/悟りの。
28:21 総ての生ける者の目より隠され、空の鳥よりも隠さる。
וְנֶעֶלְמָה מֵעֵינֵי כָל־חָי וּמֵעוֹף הַשָּׁמַיִם נִסְתָּרָה׃
ヴェネエルマー メエーネー ホル ハーイ、ウーメオーフ ハッシャーマイム ニスターラー。
そしてそれは隠されている/目から/すべての/生き物の/および鳥から/空の/それは隠されている。
28:22 滅びと死とは曰く、我等其の噂を耳に聞きたるのみと。
אֲבַדּוֹן וָמָוֶת אָמְרוּ בְּאָזְנֵינוּ שָׁמַעְנוּ שִׁמְעָהּ׃
アヴァッドーン ヴァーマーヴェト アメルー、ベオズネーヌー シャーマアヌー シムアー。
滅びと/および死は/言う/私たちの耳で/私たちは聞いた/その噂を。
28:23 神は其の道を悟り、其の処を知る。
אֱלֹהִים הֵבִין דַּרְכָּהּ וְהוּא יָדַע אֶת־מְקוֹמָהּ׃
エローヒーム ヘーヴィーン ダルカー、ヴェフー ヤーダ エト メコーマー。
神が/悟っている/その道を/そして彼が/知っている/その場所を。
28:24 彼は地の果てまで見渡し、天の下の総てを見る故なり。
כִּי־הוּא לִקְצוֹת־הָאָרֶץ יַבִּיט תַּחַת כָּל־הַשָּׁמַיִם יִרְאֶה׃
キー フー リクツォート ハーアレツ ヤッビート、タハト コル ハッシャーマイム イルエ。
なぜなら/彼は/果てまで/地の/見渡す/下を/すべての/天の/彼は見る。
28:25 風の重さを定め、水を量りをもつて定むる時、
לַעֲשׂוֹת לָרוּחַ מִשְׁקָל וּמַיִם תִּכֵּן בְּמִדָּה׃
ラアソート ラールーアッハ ミシュカール、ウーマイム ティッケーン ベミッダー。
設けるために/風に/重さを/および水を/彼は定めた/量りで。
28:26 雨の為に定めを設け、雷雨の為に道を設く。
בַּעֲשֹׂתוֹ לַמָּטָר חֹק וְדֶרֶךְ לַחֲזִיז קֹלוֹת׃
バアソートー ランマータール ホーク、ヴェデレフ ラハズィーズ コロート。
彼が設けた時/雨に/定めを/および道を/雷の/稲妻に。
28:27 其の時彼は之を見て之を語り、之を堅く定め、亦之を探り極めたり。
אָז רָאָהּ וַיְסַפְּרָהּ הֱכִינָהּ וְגַם־חֲקָרָהּ׃
アーズ ラーアー ヴァイェサッペラー、ヘヒーナー ヴェガム ハカラー。
その時/彼はそれを見た/そしてそれを語った/それを堅く定めた/およびまた/それを探り極めた。
28:28 彼は人に言へり。視よ、主を畏るる事、是知恵なり。悪を離るる事、是悟りなりと。
וַיֹּאמֶר לָאָדָם הֵן יִרְאַת אֲדֹנָי הִיא חָכְמָה וְסוּר מֵרָע בִּינָה׃
ヴァッヨーメル ラーアダム、ヘーン イルアト アドーナーイ ヒー ホフマー、ヴェスール メラー ビーナー。
そして彼は言った/人に/見よ/恐れること/主を/それが/知恵である/および離れること/悪から/悟りである。
4.ヘブル語単語集
以下に、ヨブ記第27章および第28章において複数回登場する頻出語彙、並びに「知恵」「悟り」等の重要なキーワードを網羅して記載する。
חָכְמָה (ホフマー) : 知恵。(重要語彙)
בִּינָה (ビーナー) : 悟り。(重要語彙)
אֲדֹנָי (アドーナーイ) : 主。ヨブ記においては特異的に用いられる神の御名である。(重要語彙)
יִרְאַת אֲדֹנָי (イルアト アドーナーイ) : 主を畏れる事。28章28節にのみ現れる特異的な表現。(重要語彙)
שֹׁהַם (ショーハム) : ショハム石、オニキス系宝石。伝統的に縞瑪瑙などとされる極めて高価な石。
פְּנִינִים (ペニーニーム) : 伝統訳において真珠とされる事が多いが、珊瑚とする説も有力な海の宝。
אָמַר (アーマル) : 言う。
אֱלוֹהַּ (エローア) : 神。
אֵל (エール) : 神。
שַׁדַּי (シャッダイ) : 全能者。
אָדָם (アダム) : 人。
אֱנוֹשׁ (エノーシュ) : 人、死すべき人。
מָקוֹם (マコーム) : 処、場所。
זָהָב (ザーハーヴ) : 金。
כֶּסֶף (ケセフ) : 銀。
רוּחַ (ルーアッハ) : 霊、風。
יָד (ヤード) : 手、力。
עַיִן (アイン) : 目。
אֶרֶץ (アレツ) : 地。
יָרֵא / יִרְאָה (ヤレー / イルアー) : 恐れる、恐れ。
דֶּרֶךְ (デレフ) : 道。
אֵשׁ (エーシュ) : 火。
אָבַד / אֲבַדּוֹן (アーヴァド / アヴァッドーン) : 滅びる、滅び。
מָוֶת / צַלְמָוֶת (マーヴェト / ツァルマーヴェト) : 死、死の陰。
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