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ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(19)


ヘブル語併記:ヨブ記文語訳(19)

v1.4

1.翻訳ポリシー

本翻訳は、聖書本文の忠実な逐語訳ではなく、其の物語の持つ精神を日本の古典文学が持つ格調高い文語の響きの中に再創作した芸術的試みであり、意訳及び脚色を含みます。原典が持つ荘厳さと劇的な展開を、独自の様式で表現することを目的としています。

翻訳にあたっては、以下のポリシーを遵守しました。

簡潔さと律動感: 古典の持つ言葉の経済性を範とし、不要な助詞や装飾を極限まで削ぎ落としました。ヨブ記に特有の激しい苦悩の叫びと、友人の語る因果の法則の対比も、この律動の中に活かされています。

古典文語の基調: 古典文語を基調としつつ、現代の読者にも通じる可読性との均衡を図りました。擬古文の俗調を避けつつ、芸術的文語として再構成することを目指しています。

厳格な様式: ひらがなは必要最小限に留め、可能な限り漢字表記を採りました。また、尊敬語謙譲語を一切用いないことで、神と被造物、そして人間の根源的な関係をより直接内かつ力強く表現しています。

【制作背景について】

この文語訳は、制作者の明確なコンセプトに基づき、AIとの共同作業によって生成・編集されました。聖書原典はパブリックドメインですが、本翻訳はそれを基に独自の文体へと変換した、新たな創作的表現を目指す試みです。教育・研究・私的利用といった非営利の目的において、読者の皆様が自由に引用し、分かち合われることを歓迎いたします。ただし、本文の無断改変や商用利用はお控えください。

2.註解

本訳は、ヘブル語原典の持つ詩的構造と意味の深さを、日本の古典文語の様式美のうちに再構築する試みである。

エリフの結びの言葉と自然の驚異(37章):
エリフの弁論の最終部分であり、雷鳴や雪、暴風といった自然現象を通じて神の測り知れぬ力を讃美する。主の顕現の前触れとして機能してゐる。

旋風の中からの主の応答(38:1):
ヨブの長きにわたる苦悩と問いかけに対し、つひに主御自身が旋風の中から語りかける。ここでは人間の理解を超えた創造の驚異が次々と提示され、ヨブの有限性を浮き彫りにする。

大地の基を据えた時(38:4):
神が天地を創造された時の壮大な情景を描く。人間が存在すらしていなかった太古の御業を語ることで、人間の知恵の限界を悟らせる。

星座(38:31):
プレアデスやオリオンといった星座が引き合ひに出される。天体の運行すらも神の主権の御下にあることを示し、被造物の無力さを際立たせてゐる。

雲の奥の知恵と心の悟り(38:36):
原典の「雲の奥」「心」にあたる語彙は解釈が非常に分かれる難所である。本翻訳では文脈に沿ひて自然界に隠されたる知恵と解して訳出せり。然れども、本節には多様なる神学的解釈の存することを付記しておく。

3.ヘブル語併記文語訳

ヨブ記 第三十七章

37:1 此の事にも我が心震ひ、其の処より躍り上がるなり。
אַף־לְזֹאת יֶחֱרַד לִבִּי וְיִתַּר מִמְּקוֹמוֹ׃
アフ レゾート イェヘラド リッビー、ヴェイッタル ミンメコーモー。
これにもまた/震える/私の心が/そして跳び上がる/その場所から。

37:2 神の御声のとどろきと、御口より出づる響きを能く聞け。
שִׁמְעוּ שָׁמוֹעַ בְּרֹגֶז קֹלוֹ וְהֶגֶה מִפִּיו יֵצֵא׃
シムウー シャーモーア ベローゲズ コロー、ヴェヘゲ ミッピーヴ イェーツェー。
聞け/聞くことを/とどろきを/彼の声の/そしてうなりを/彼の口から/出る。

37:3 神は之を全天の下に放ち、其の光を地の果てにまで及ぼし給ふ。
תַּחַת־כָּל־הַשָּׁמַיִם יִשְׁרֵהוּ וְאוֹרוֹ עַל־כַּנְפוֹת הָאָרֶץ׃
タハト コール ハッシャーマイム イシュレーフー、ヴェオーロー アル カンフォート ハーアーレツ。
下/すべての/天の/彼はそれを放つ/そして彼の光を/上に/四隅の/地の。

37:4 其の後より声吼えとどろき、御稜威の声をもて雷鳴す。御声の聞かるる時、稲妻を留め給はず。
אַחֲרָיו יִשְׁאַג־קוֹל יַרְעֵם בְּקוֹל גְּאוֹנוֹ וְלֹא יְעַקְּבֵם כִּי־יִשָּׁמַע קוֹלוֹ׃
アハラーヴ イシュアグ コール、ヤルエム ベコール ゲオーノー、ヴェロー イェアッケヴェーム キー イッシャーマ コロー。
その後で/吠える/声が/彼は雷鳴をとどろかす/声で/彼の威光の/そしてない/彼は彼らを引き止める/時/聞かれる/彼の声が。

37:5 神は驚くべき御声をもて雷鳴し、我らの測り知れぬ大いなる業を為し給ふ。
יַרְעֵם אֵל בְּקוֹלוֹ נִפְלָאוֹת עֹשֶׂה גְדֹלוֹת וְלֹא נֵדָע׃
ヤルエム エール ベコロー ニフラーオート、オーセー ゲドロート ヴェロー ネーダー。
雷鳴をとどろかす/神は/彼の声で/驚くべきことを/行う/大いなることを/そしてない/私たちは知る。

37:6 神は雪に命じて地に降れと言ひ、大雨と力強き豪雨にも其の如く宣ふなり。
כִּי לַשֶּׁלֶג יֹאמַר הֱוֵא אָרֶץ וְגֶשֶׁם מָטָר וְגֶשֶׁם מִטְרוֹת עֻזּוֹ׃
キー ラッシェレグ ヨーマル ヘヴェー アーレツ、ヴェゲシェム マータル ヴェゲシェム ミトロート ウッゾー。
なぜなら/雪に/彼は言う/降れ/地に/そして雨に/雨に/そして雨に/大雨に/彼の力の。

37:7 神は総ての人を閉じ込め、御手によれる者を悉く覚らしめ給ふ。
בְּיַד־כָּל־אָדָם יַחְתּוֹם לָדַעַת כָּל־אַנְשֵׁי מַעֲשֵׂהוּ׃
ベヤド コール アーダーム ヤフトーム、ラーダアト コール アンシェー マアセーフー。
手に/すべての/人の/彼は封印する/知るために/すべての/人が/彼の業を。

37:8 獣どもは隠れ場に入り、己がねぐらに留まるなり。
וַתָּבֹא חַיָּה בְמוֹ־אָרֶב וּבִמְעוֹנֹתֶיהָ תִשְׁכֹּן׃
ヴァッターヴォー ハイヤー ベモー アーレヴ、ウーヴィムオーノーテーハー ティシュコーン。
そして入る/獣が/に/隠れ場/そしてそのねぐらに/とどまる。

37:9 暴風は南の天幕より出で、寒さは北風より来たる。
מִן־הַחֶדֶר תָּבוֹא סוּפָה וּמִמְּזָרִים קָרָה׃
ミン ハヘデル ターヴォー スーファー、ウーミンメザーリーム カーラー。
から/南の部屋/来る/暴風が/そして北風から/寒さが。

37:10 神の御息によりて氷結び、広き水も凍りて堅くなるなり。
מִנִּשְׁמַת־אֵל יִתֶּן־קָרַח וְרֹחַב מַיִם בַּמּוּצָק׃
ミンニシュマト エール イッテン カーラッハ、ヴェローハヴ マイム バンムーツァーク。
息によって/神の/彼は与える/氷を/そして広さ/水の/凍りつく。

37:11 神はまた雲に水気を負はせ、稲妻の雲を散らし給ふ。
אַף־בְּרִי יַטְרִיחַ עָב יָפִיץ עֲנַן אוֹרוֹ׃
アフ ベリー ヤトリーアッハ アーヴ、ヤフィーツ アナン オーロー。
また/湿気で/彼は重くする/雲を/彼は散らす/雲を/彼の稲妻の。

37:12 雲は神の御導きによりて巡り、地に在る世界の上にて、命ぜらるる総ての事を為すなり。
וְהוּא מְסִבּוֹת מִתְהַפֵּךְ בְּתַחְבּוּלֹתָו לְפָעֳלָם כֹּל אֲשֶׁר יְצַוֵּם עַל־פְּנֵי תֵבֵל אָרְצָה׃
ヴェフー メシッボート ミトハッペーフ ベタフブーローターヴ レファオラーム、コール アシェル イェツァッヴェーム アル ペネー テーヴェール アルツァー。
そして彼(雲)は/巡り/方向を変える/彼の導きによって/彼らの業のために/すべて/彼が彼らに命じることを/上に/面の/世界の/地の。

37:13 或ひは懲らしめの為、或ひは地を潤す為、或ひは恵みの為に、之を臨ませ給ふなり。
אִם־לְשֵׁבֶט אִם־לְאַרְצוֹ אִם־לְחֶסֶד יַמְצִאֵהוּ׃
イム レシェーヴェト イム レアルツォー、イム レヘセド ヤムツィエーフー。
もし/鞭のために/もし/彼の大地のために/もし/恵みのために/彼はそれを臨ませる。

37:14 ヨブよ、之に耳を傾けよ。立ち止まりて神の奇しき御業を思へ。
הַאֲזִינָה זֹּאת אִיּוֹב עֲמֹד וְהִתְבּוֹנֵן נִפְלְאוֹת אֵל׃
ハアズィーナー ゾート イーヨヴ、アモード ヴェヒトボーネン ニフレオート エール。
耳を傾けよ/これに/ヨブよ/立て/そして熟考せよ/驚くべき業を/神の。

37:15 神いかにして雲に命を下し、稲妻を光らせ給ふか、汝之を知るや。
הֲתֵדַע בְּשׂוּם־אֱלוֹהַּ עֲלֵיהֶם וְהוֹפִיעַ אוֹר עֲנָנוֹ׃
ハテーダ ベスーム エローア アレーヘム、ヴェホーフィーア オール アナーノー。
あなたは知っているか/置くとき/神が/彼らの上に(命を)/そして輝かせる/光を/彼の雲の。

37:16 全き知識を持たる者の奇しき御業なる、雲の浮かび漂ふ様を、汝知るや。
הֲתֵדַע עַל־מִפְלְשֵׂי־עָב מִפְלְאוֹת תְּמִים דֵּעִים׃
ハテーダ アル ミフレセー アーヴ、ミフレオート テミーム デーイーム。
あなたは知っているか/について/浮き巡りを/雲の/驚くべき業を/完全な/知識の。

37:17 南風によりて地が静まる時、汝の衣いかにして暖かくなるや。
אֲשֶׁר־בְּגָדֶיךָ חַמִּים בְּהַשְׁקִט אֶרֶץ מִדָּרוֹם׃
アシェル ベガーデーハ ハンミーム、ベハシュキート エレツ ミッダーローム。
その/あなたの衣が/熱い/静まるとき/地が/南風から。

37:18 汝、神と共に大空を広げ得んや。鋳て造りし鏡の如く堅き大空を。
תַּרְקִיעַ עִמּוֹ לִשְׁחָקִים חֲזָקִים כִּרְאִי מוּצָק׃
タルキーア インモー リシュハーキーム、ハザーキーム キルイー ムーツァーク。
あなたは広げることができるか/彼と共に/空の雲を/堅い/鏡のように/鋳て造った。

37:19 我ら神に何と言ふべきか教へよ。我らは無知の闇にありて、言葉を整へ得ざるなり。
הוֹדִיעֵנוּ מַה־נֹּאמַר לוֹ לֹא־נַעֲרֹךְ מִפְּנֵי־חֹשֶׁךְ׃
ホーディーエーヌー マ ヨーマル ロー、ロー ナアロフ ミッペネー ホーシェフ。
我々に教えよ/何を/私たちは言うべきか/彼に/ない/私たちは整えることができる/ゆえに/闇の。

37:20 我語らんとする事、神に告げ得んや。己の滅びを願ふ者あらんや。
הַיְסֻפַּר־לוֹ כִּי־אֲדַבֵּר אִם־אָמַר אִישׁ כִּי יְבֻלָּע׃
ハイスッパル ロー キー アダッベール、イム アーマル イーシュ キー イェヴッラー。
語られるだろうか/彼に/私が話すと/もし/言えば/人が/飲み込まれると。

37:21 今や人は、空に輝く光を仰ぎ見ること能はず。されど風吹き過ぎて空を清むるなり。
וְעַתָּה לֹא רָאוּ אוֹר בָּהִיר הוּא בַּשְּׁחָקִים וְרוּחַ עָבְרָה וַתְּטַהֲרֵם׃
ヴェアッター ロー ラーウー オール、バーヒール フー バッシュハーキーム、ヴェルーアッハ アーヴラー ヴァッテタハレーム。
そして今/ない/彼らは見る/光を/輝く/それは/空に/しかし風が/過ぎ去り/それらを清める。

37:22 北より黄金の如き輝き来たる。神の御周りには恐るべき威光あり。
מִצָּפוֹן זָהָב יֶאֱתֶה עַל־אֱלוֹהַּ נוֹרָא הוֹד׃
ミッツァフォーン ザーハーヴ イェエテ、アル エローア ノーラー ホード。
北から/黄金の輝きが/来る/に/神/恐るべき/威光。

37:23 全能者を我ら見極め得ず。力に優れ、裁きと大いなる義を枉げ給はず。
שַׁדַּי לֹא־מְצָאנֻהוּ שַׂגִּיא־כֹחַ וּמִשְׁפָּט וְרֹב־צְדָקָה לֹא יְעַנֶּה׃
シャッダイ ロー メツァーヌーフー サッギー ホーアッハ、ウーミシュパート ヴェローヴ ツェダーカー ロー イェアンネ。
全能者を/ない/我々は見出す/大いなる/力を/および裁きを/および多くの/義を/ない/彼は曲げる。

37:24 此の故に人々之を畏る。神は自ら智者と思へる者を顧み給はず。
לָכֵן יְרֵאוּהוּ אֲנָשִׁים לֹא־יִרְאֶה כָּל־חַכְמֵי־לֵב׃
ラーヘン イェレウーフー アナーシーム、ロー イルエ コール ハフメー レーヴ。
それゆえ/彼を恐れる/人々は/ない/彼は顧みる/すべての/賢い/心を。

ヨブ記 第三十八章

38:1 時に主、旋風の中よりヨブに答へて宣はく、
וַיַּעַן־יְהוָה אֶת־אִיּוֹב מִן הַסְּעָרָה וַיֹּאמַר׃
ヴァッヤアン アドナーイ エト イーヨヴ ミン ハッセアラー ヴァッヨーマル。
そして答えた/主は/ヨブに/から/旋風/そして言った。

38:2 知識なき言葉をもて、神の摂理を暗くする者は誰なるや。
מִי זֶה מַחְשִׁיךְ עֵצָה בְמִלִּין בְּלִי־דָעַת׃
ミー ゼ マフシーフ エーツァー ベミッリーン ベリー ダーアト。
誰か/これは/暗くする者は/摂理を/言葉で/ない/知識。

38:3 さあ、汝男らしく腰帯を締めよ。我汝に問はん、我に答へよ。
אֱזָר־נָא כְגֶבֶר חֲלָצֶיךָ וְאֶשְׁאָלְךָ וְהוֹדִיעֵנִי׃
エザル ナー ヘゲヴェル ハラーツェーハ、ヴェエシュアルハー ヴェホーディーエーニー。
帯を締めよ/さあ/男のように/あなたの腰に/そして私はあなたに問う/そして私に教えよ。

38:4 我地の基を据えし時、汝何処に在りしや。悟りあらば告げよ。
אֵיפֹה הָיִיתָ בְּיָסְדִי־אָרֶץ הַגֵּד אִם־יָדַעְתָּ בִינָה׃
エーフォー ハーイーター ベヨスディー アーレツ、ハッゲード イム ヤーダーター ヴィーナー。
どこに/あなたはいたか/私が基を据えたとき/地の/告げよ/もし/あなたが知っているなら/悟りを。

38:5 誰か其の寸法を定めしや、汝知るならん。誰か其の上に測り縄を張りしや。
מִי־שָׂם מְמַדֶּיהָ כִּי תֵדָע אוֹ מִי־נָטָה עָלֶיהָ קָּו׃
ミー サーム メマッデーハー キー テーダー、オー ミー ナーター アーレーハー カヴ。
誰が/定めたか/その寸法を/なぜなら/あなたは知っているだろう/あるいは/誰が/張ったか/その上に/測り縄を。

38:6 其の土台は何の上に据ゑられしや。誰か其の隅の石を置きしや。
עַל־מָה אֲדָנֶיהָ הָטְבָּעוּ אוֹ מִי־יָרָה אֶבֶן פִּנָּתָהּ׃
アル マー アダーネーハー ハトバーウー、オー ミー ヤーラー エヴェン ピンナーター。
何の上に/その土台は/沈められたか/あるいは/誰が/置いたか/石を/その隅の。

38:7 其の時、暁の星は共に歌ひ、神の子らは悉く喜び叫びたり。
בְּרָן־יַחַד כּוֹכְבֵי בֹקֶר וַיָּרִיעוּ כָּל־בְּנֵי אֱלֹהִים׃
ベラーン ヤハド コーハヴェー ヴォケル、ヴァッヤーリーウー コール ベネー エロヒーム。
歌ったとき/共に/星たちが/朝の/そして喜び叫んだとき/すべての/子らが/神の。

38:8 海が胎内よりほとばしり出でし時、誰か戸をもて之を閉ざせしや。
וַיָּסֶךְ בִּדְלָתַיִם יָם בְּגִיחוֹ מֵרֶחֶם יֵצֵא׃
ヴァッヤーセフ ビドラターイム ヤーム、ベギーホー メレヘム イェーツェー。
そして閉ざした/戸で/海を/それがほとばしり/胎から/出たとき。

38:9 我雲を其の衣とし、黒雲を其のむつぎと為し、
בְּשׂוּמִי עָנָן לְבֻשׁוֹ וַעֲרָפֶל חֲתֻלָּתוֹ׃
ベスーミー アナーン レヴショー、ヴァアラーフェル ハトゥッラートー。
私がしたとき/雲を/その着物と/そして黒雲を/そのむつぎと。

38:10 之が為に我が境界を定め、閂と戸とを設けて、
וָאֶשְׁבֹּר עָלָיו חֻקִּי וָאָשִׂים בְּרִיחַ וּדְלָתָיִם׃
ヴァエシュボール アーラーヴ フッキー、ヴァアーシーム ベリーアッハ ウードゥラターイム。
そして私は定めた/それに/私の境界を/そして私は置いた/かんぬきと/戸を。

38:11 此処まで来たるべし、之を超ゆるべからず、汝の高ぶる波は此処にて留まるべしと言へり。
וָאֹמַר עַד־פֹּה תָבוֹא וְלֹא תֹסִיף וּפֹא־יָשִׁית בִּגְאוֹן גַּלֶּיךָ׃
ヴァオマル アド ポー ターヴォー ヴェロー トーシーフ、ウーポー ヤーシート ビゲオーン ガッレーハ。
そして言った/ここまで/お前は来る/しかし超えない/そしてここで/留まる/高ぶりの/波は。

38:12 汝世に生れてより此の方、朝に命じ、暁に其の処を知らしめ、
הֲמִיָּמֶיךָ צִוִּיתָ בֹּקֶר יִדַּעְתָּה שַׁחַר מְקֹמוֹ׃
ハミーヤーメーハ ツィッヴィーター ヴォケル、イッダーター シャーハル メコモー。
あなたの人生の日々に/あなたは命じたか/朝に/教えたか/暁に/その場所を。

38:13 地の四隅を捉へて、悪人を其処より振り落とさせし事ありや。
לֶאֱחֹז בְּכַנְפוֹת הָאָרֶץ וְיִנָּעֲרוּ רְשָׁעִים מִמֶּנָּה׃
ルエーホーズ ベカンフォート ハーアーレツ、ヴェインナーアルー レシャーイーム ミンメンナー。
つかむために/四隅を/地の/そして振り落とされるために/悪人が/そこから。

38:14 地は封印の粘土の如くに変り、衣の如くに彩らる。
תִּתְהַפֵּךְ כְּחֹמֶר חוֹתָם וְיִתְיַצְּבוּ כְּמוֹ לְבוּשׁ׃
ティトハッペーフ ケホメル ホーターム、ヴェイトヤッツְヴー ケモー レヴーシュ。
変わる/粘土のように/封印の/そして彼らは現れる/ように/衣の。

38:15 悪人は其の光を奪はれ、高く挙げたる腕は折らるるなり。
וְיִמָּנַע מֵרְשָׁעִים אוֹרָם וּזְרוֹעַ רָמָה תִּשָּׁבֵר׃
ヴェインマーナ メレシャーイーム オーラーム、ウーズローア ラーマー ティッシャーヴェール。
そして取り去られる/悪人から/彼らの光が/そして腕が/高く上げられた/折られる。

38:16 汝、海の源に至りし事ありや。深淵の底を歩みし事ありや。
הֲבָאתָ עַד־נִבְכֵי־יָם וּבְחֵקֶר תְּהוֹם הִתְהַלָּכְתָּ׃
ハヴァーター アド ニヴヘー ヤーム、ウーヴェヘケル テホーム ヒトハッラーフター。
あなたは入ったか/に/源/海の/あるいは奥底を/深淵の/あなたは歩き回ったか。

38:17 死の門、汝に現れし事ありや。死の陰の門を見し事ありや。
הֲנִגְלוּ לְךָ שַׁעֲרֵי־מָוֶת וְשַׁעֲרֵי צַלְמָוֶת תִּרְאֶה׃
ハニグルー レハー シャアレー マーヴェト、ヴェシャアレー ツァルマーヴェト ティルエ。
現されたか/あなたに/門が/死の/あるいは門を/死の陰の/あなたは見たか。

38:18 汝、地の広さを極め知るや。総てを知らば之を告げよ。
הִתְבּוֹנַנְתָּ עַד־רַחֲבֵי־אָרֶץ הַגֵּד אִם־יָדַעְתָּ כֻלָּהּ׃
ヒトボーナンター アド ラハヴェー アーレツ、ハッゲード イム ヤーダーター フッラー。
あなたは理解したか/について/広さを/地の/告げよ/もし/あなたが知っているなら/すべてを。

38:19 光の住まふ処に至る道は孰れぞ。闇の住み処は何処なるや。
אֵי־זֶה הַדֶּרֶךְ יִשְׁכָּן־אוֹר וְחֹשֶׁךְ אֵי־זֶה מְקֹמוֹ׃
エー ゼ ハッデレフ イシュカン オール、ヴェホーシェフ エー ゼ メコモー。
どこに/その/道があるか/住む/光が/そして闇の/どこに/その/場所があるか。

38:20 汝之を其の境に導き得んや。其の家への道を知るや。
כִּי תִקָּחֶנּוּ אֶל־גְּבוּלוֹ וְכִי־תָבִין נְתִיבוֹת בֵּיתוֹ׃
キー ティッカヘンヌー エル ゲヴーロー、ヴェヒー ターヴィーン ネティーヴォート ベートー。
なぜなら/あなたがそれを連れて行くために/へ/その境/そしてなぜなら/あなたが理解するために/道を/その家の。

38:21 汝之を知らん。汝其の時既に生れ、汝の齢の日数多ければなり。
יָדַעְתָּ כִּי־אָז תִּוָּלֵד וּמִסְפַּר יָמֶיךָ רַבִּים׃
ヤーダーター キー アーズ ティッヴァーレード、ウーミスパル ヤーメーハ ラッビーム。
あなたは知っている/なぜなら/その時/あなたは生まれた/そして数が/あなたの日々の/多いから。

38:22 汝、雪の倉に入りし事ありや。雹の倉を見し事ありや。
הֲבָאתָ אֶל־אֹצְרוֹת שָׁלֶג וְאוֹצְרוֹת בָּרָד תִּרְאֶה׃
ハヴァーター エル オツェロート シャーレグ、ヴェオーツְロート バーラード ティルエ。
あなたは入ったか/に/倉/雪の/あるいは倉を/雹の/あなたは見たか。

38:23 我之を悩みの時、戦ひと軍の日の為に蓄へ置けり。
אֲשֶׁר־חָשַׂכְתִּי לְעֶת־צָר לְיוֹם קְרָב וּמִלְחָמָה׃
アシェル ハーサフティー レエト ツァール、レヨーム ケラーヴ ウーミルハーマー。
それらを/私は蓄えておいた/時に/悩みの/ために/日の/戦い/および戦争の。

38:24 光の分るる道は何処なるや。東風の地に散らばる道は何処なるや。
אֵי־זֶה הַדֶּרֶךְ יֵחָלֶק אוֹר יָפֵץ קָדִים עֲלֵי־אָרֶץ׃
エー ゼ ハッデレフ イェハーレク オール、ヤフェーツ カーディーム アレー アーレツ。
どこに/その/道があるか/分けられる/光が/散らされる/東風が/上に/地の。

38:25 誰か大雨の為に水路を引き、雷の響きの為に道を設けしや。
מִי־פִלַּג לַשֶּׁטֶף תְּעָלָה וְדֶרֶךְ לַחֲזִיז קֹלוֹת׃
ミー フィッラグ ラッシェテフ テアーラー、ヴェデレフ ラハズィーズ コロート。
誰が/切り開いたか/洪水のために/水路を/そして道を/雷の/とどろきのために。

38:26 人の住まざる地、人なき荒野に雨を降らせ、
לְהַמְטִיר עַל־אֶרֶץ לֹא־אִישׁ מִדְבָּר לֹא־אָדָם בּוֹ׃
レハムティール アル エレツ ロー イーシュ、ミドバール ロー アーダーム ボー。
降らせるために/上に/地/ない/人が/荒野に/ない/人が/そこに。

38:27 荒れ廃れたる地を潤し、若草を生へ出づらしむる者は誰なるや。
לְהַשְׂבִּיעַ שֹׁאָה וּמְשֹׁאָה וּלְהַצְמִיחַ מֹצָא דֶשֶׁא׃
レハスビーア ショアー ウーメショアー、ウーレハツミーアッハ モーツァー デシェ。
満ち足らせるために/荒廃と/荒れ地を/そして生えさせるために/源を/若草の。

38:28 雨に父ありや。露の滴を誰か生みしや。
הֲיֵשׁ־לַמָּטָר אָב אוֹ מִי־הוֹלִיד אֶגְלֵי־טָל׃
ハイェーシュ ランマータル アーヴ、オー ミー ホーリード エグレー タール。
あるか/雨に/父が/あるいは/誰が/生んだか/しずくを/露の。

38:29 氷は誰の胎より出でしや。天の霜は誰か生みしや。
מִבֶּטֶן מִי יָצָא הַקָּרַח וּכְפֹר שָׁמַיִם מִי יְלָדוֹ׃
ミッベテン ミー ヤーツァー ハッカーラッハ、ウーヘフォール シャーマイム ミー イェラードー。
胎から/誰の/出たか/氷は/そして霜を/天の/誰が/生んだか。

38:30 水は凍りて石の如くになり、淵の面は堅くなるなり。
כָּאֶבֶן מַיִם יִתְחַבָּאוּ וּפְנֵי תְהוֹם יִתְלַכָּדוּ׃
カーエヴェン マイム イトハッバーウー、ウーフェネー テホーム イトラッカーードゥー。
石のように/水は/隠れる/そして面は/深淵の/凍りつく。

38:31 汝、すばるの鎖を結び得んや。オリオンの綱を解き得んや。
הַתְקַשֵּׁר מַעֲדַנּוֹת כִּימָה אוֹ־מֹשְׁכוֹת כְּסִיל תְּפַתֵּחַ׃
ハテカッシェール マアダンノート キーマー、オー モシュホート ケシール テファッテーアッハ。
あなたは結ぶことができるか/結び目を/プレアデスの/あるいは/手綱を/オリオンの/あなたは解くことができるか。

38:32 汝、十二宮を其の時に随ひて引き出し得んや。大熊座を其の子らと共に導き得んや。
הֲתֹצִיא מַזָּרוֹת בְּעִתּוֹ וְעַיִשׁ עַל־בָּנֶיהָ תַנְחֵם׃
ハトーツィー マッザロート ベイットー、ヴェアイシュ アル バーネーハー タンヘーム。
あなたは引き出すことができるか/星座を/その時に/そして大熊座を/と共に/その子ら/あなたは導くことができるか。

38:33 汝、天の法則を知るや。之をして地を支配せしめ得んや。
הֲיָדַעְתָּ חֻקּוֹת שָׁמָיִם אִם־תָּשִׂים מִשְׁטָרוֹ בָאָרֶץ׃
ハヤーダーター フッコート シャーマイム、イム ターシーム ミシュターロー ヴァーアーレツ。
あなたは知っているか/法則を/天の/もし/あなたが確立できるか/その支配を/地に。

38:34 汝、声を雲に挙げて、大水を汝の上に溢れしめ得んや。
הֲתָרִים לָעָב קוֹלֶךָ וְשִׁפְעַת־מַיִם תְּכַסֶּךָ׃
ハターリーム ラーアーヴ コーレーハ、ヴェシフアト マイム テハッセッカー。
あなたは上げるか/に/雲/あなたの声を/そして豊かさが/水の/あなたを覆うか。

38:35 汝、稲妻を遣はし、之を走らせて、我ら此処に在りと汝に言はせ得んや。
הַתְשַׁלַּח בְּרָקִים וְיֵלֵכוּ וְיֹאמְרוּ לְךָ הִנֵּנוּ׃
ハテシャッラッハ ベラーキーム ヴェイェーレーフー、ヴェヨムルー レハー ヒンネーヌー。
あなたは送ることができるか/稲妻を/そして彼らが走り/そして言うか/あなたに/私たちはここにいますと。

38:36 誰か雲の奥に知恵を置き、心に悟りを与へしや。
מִי־שָׁת בַּטֻּחוֹת חָכְמָה אוֹ מִי־נָתַן לַשֶּׂכְוִי בִינָה׃
ミー シャート バットゥホート ホフマー、オー ミー ナータン ラッセフヴィー ヴィーナー。
誰が/置いたか/奥底に/知恵を/あるいは/誰が/与えたか/心に/悟りを。

38:37 誰か知恵をもて雲を数へ、天の水袋を傾け得んや。
מִי־יְסַפֵּר שְׁחָקִים בְּחָכְמָה וְנִבְלֵי שָׁמַיִם מִי יַשְׁכִּיב׃
ミー イェサッペール シェハーキーム ベホフマー、ヴェニヴレー シャーマイム ミー ヤシュキーヴ。
誰が/数えることができるか/雲を/知恵によって/そして水袋を/天の/誰が/傾けることができるか。

38:38 塵の注がれて固き塊となり、土塊の互ひに付き合ふ時に。
בְּצֶקֶת עָפָר לַמּוּצָק וּרְגָבִים יְדֻבָּקוּ׃
ベツェケト アファール ランムーツァーク、ウーレガーヴィーム イェドゥッバークー。
注がれるとき/塵が/固い塊に/そして土塊が/互いにくっつくとき。

38:39 汝、雌獅子の為に獲物を狩り、若獅子の食欲を満たし得んや。
הֲתָצוּד לְלָבִיא טָרֶף וְחַיַּת כְּפִירִים תְּמַלֵּא׃
ハターツード レラーヴィー ターレフ、ヴェハッヤト ケフィーリーム テマッレー。
あなたは狩るか/雌獅子のために/獲物を/そして食欲を/若獅子の/満たすか。

38:40 彼らがねぐらに屈み、茂みに隠れて待ち伏せする時に。
כִּי־יָשֹׁחוּ בַמְּעוֹנוֹת יֵשְׁבוּ בַסֻּכָּה לְמוֹ־אָרֶב׃
キー ヤーショーフー ヴァンメオーノート、イェーシェヴー ヴァッスッカー レモー アーレヴ。
ときに/彼らがうずくまる/ねぐらに/彼らが座る/茂みに/で/待ち伏せ。

38:41 烏の雛が神に向ひて鳴き、食物なくして彷徨ふ時、誰か烏の為に餌を備ふるや。
מִי יָכִין לָעֹרֵב צֵידוֹ כִּי־יְלָדָו אֶל־אֵל יְשַׁוֵּעוּ יִתְעוּ לִבְלִי־אֹכֶל׃
ミー ヤーヒーン ラーオーレーヴ ツェードー、キー イェラーダーヴ エル エール イェシャッヴェーウー、イテウー リヴリー オーヘル。
誰が/備えるか/烏のために/その食物を/ときに/その雛が/に/神/叫び/さまようとき/ないために/食べ物が。

4.ヘブル語単語集

以下に、ヨブ記第37章および第38章において複数回登場する頻出語彙、並びに「旋風」「全能者」等の重要なキーワードを網羅して記載する。

סְעָרָה (セアラー) : 旋風。神がヨブに語りかける際の顕現の形態。(重要語彙)

שַׁדַּי (シャダイ) : 全能者。(重要語彙)

מַזָּרוֹת (マザロート) : 星座、十二宮。(重要語彙)

קִימָה (キーマー) : プレアデス、すばる。(重要語彙)

כְּסִיל (ケシール) : オリオン。(重要語彙)

אֱלוֹהַּ (エローア) : 神。

אֵל (エール) : 神。

אִיּוֹב (イーヨヴ) : ヨブ。

אָמַר (アーマル) : 言う。

אָרֶץ (アーレツ) : 地。

יוֹם (ヨーム) : 日。

בֹּקֶר (ヴォケル) : 朝。

מַיִם (マイム) : 水。

שָׁמַיִם (シャーマイム) : 天。

עָב (アーヴ) : 雲。

עָנָן (アナーン) : 雲。

אוֹר (オール) : 光。

חֹשֶׁךְ (ホーシェフ) : 闇。

קוֹל (コール) : 声。

דֶּרֶךְ (デレフ) : 道。

יָדַע (ヤーダ) : 知る。

שָׁמַע (シャーマ) : 聞く。

אָדָם (アーダーム) : 人。

אִישׁ (イーシュ) : 人、男。

מִי (ミー) : 誰が。

בּוֹא (ボー) : 来る、入る。

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