髪はボサボサなのに、車はピカピカ
車についた傷、どこまで気にしてますか?
僕の車のサイドミラーには傷がある。でも気にしてない。

とはいえ塗装が剥がれてきてるので、良くはないのかもしれないが。
車の傷というものに、人はたいてい敏感だ。
それは小さな擦り傷であったとしても許されないが如く。まるで重要有形文化財。時には大金を叩いてでも修理を急ぐ。
僕の車に付いたこの傷も、人によっては絶対に許容できないのだろう。
「なんで直さんのん!?」と思われるかもしれないが、それでも僕は気にしていない。後々にサビてそれが広がってきて取り返しのつかない状況になるとさすがに困るが、まぁ大丈夫かなと思っている。知らんけど。
第一に、車の傷なんて完全に防ぐことはできない。だって外を走っているんだから。
対向車のタイヤに飛ばされた小石が飛んでくることもある。道によっては木の枝が当たることもある。猫が上に登ることもあるかもしれない。
ドアに擦り傷が入ったから修理に出して塗装から直していた人がいた。
「最悪。3万もかかったわ!」
と言っていたが、それを聞いた僕は「もったいない」と思ってしまった。3万円かけないと外を走ることも許されないほどの傷だったんだろうか。
「そんなに傷付けたくなかったら一生車庫の中でシート被せて寝かせとけばいいのに」
と思うのである。ごめんなさいね口が悪くて。
「大事な車なんだから気にするだろ」
という声も聞こえてきそうだが、他のものは大事にしていますか?と聞きたくなる。
マジックミラー号ぐらいに外の景色を反射している車から降りてきたけれど、メガネには汗や皮脂が長年にわたって塗り重ねられ固まった不要固形粘着財がべっとりと。
確かに車とメガネでは値段だけでも0が2つくらい違うかもしれないが、1日に1時間か2時間しか使わない車は綺麗にしておいて、18時間くらいは使ってるメガネの汚れは気にならないのかなと思う。
車というものは高価で大事なものだ。さすがに凹みがあると僕も直したくなる。フロントガラスが飛び石によって傷が入って、このまま放っておいたら粉砕すると聞いたときにはすぐに直した。
さすがにフロントガラス抜きで走る勇気は持ち合わせていない。
しかし世の中は車だけを重要有形文化財扱いしすぎていないだろうか。
車よりもさらに高額な家はどうだ。毎日窓ガラスを磨いて壁の汚れも高圧洗浄機で流して室内は埃ひとつなく過ごしているのか。
髪はボサボサ、靴もいつ洗ったかわからない、服はヨレヨレ、でも車はピカピカ。
なんだかこのギャップがとてつもなく違和感なのだ。
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路上にチップもらう用のシルクハットを置いてパントマイムするの、実はやってみたかったんです