①中古住宅で建築士が最初に確認する事
最初に見るべきは建物ではありません。
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中古住宅概論をご覧になっていない方は、先に
こちら をご覧になることをお勧めします。
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今日は建築士会主催の
無料住宅相談会の日でした。
中古住宅を検討しているというご夫婦が
資料を持って来られました。
「この家、なかなか良さそうなんです」
奥様が少し嬉しそうに言われます。
まさに“わくわく感”が伝わってくると言ったところです。
築30年ほどの木造住宅。
写真を見る限り、外観もきれいです。
価格も、周辺相場より少し安そうです。
なるほど、確かに悪くない印象ですね。
ご主人が続けました。
「建物もまだしっかりしていそうですし、
リフォームすれば住めるんじゃないかと思って」
私は資料を一通り拝見してから、
こうお聞きしました。
「ちなみに、この地域のハザードマップは
確認されましたか?」
ご夫婦は少し顔を見合わせます。
「ハザードマップですか?」
「ええ。
洪水や土砂災害の想定区域を示した地図です」
家を探している方の多くは、
どうしても建物のみに目が向きます。
間取り。
築年数。
価格。
リフォーム費用。
もちろん、それらも大切です。
ですが建築士として、
中古住宅を見るときでも、最初に確認するのは建物ではありません。
土地です。
その土地が
・洪水の想定区域なのか
・土砂災害警戒区域なのか
・液状化の可能性があるのか
※詳しい話しは第4話 地盤回
こうしたことは
各市町村が公開している
ハザードマップでも確認できる部分があります。
誤解がないように、加筆しますね。
これらのチェック項目の全てをクリアしなければ購入すべきではない、といっているのではありません。
可能な限り“想定”をして、理解し納得してからその検討を先に進めることをお勧めしているのです。
「想定外は許されない」などという風潮がある時代ですからね。
あなたもしっかりと“想定”しておく必要がありそうではないですか?
建物は、
直すことも
建て替えることも
できます。
ですが
土地は動かすことができません。
これはとても当たり前のことですが、
家探しをしていると
意外と忘れてしまうことでもあるのです。
ご夫婦は静かにうなずいていました。
「なるほど…。
そういう視点では見ていませんでした」
中古住宅を検討するとき、
建物の状態を見る前に
一度だけでいいので確認してみてください。
この土地は、安全な場所だろうか?
その問いは、中古でも新築でも
家づくりの最初の一歩になるかもしれません。
引続き10個程度、中古住宅の検討に際して重要なチェック項目に関して解説していきます。
例えば
ハザード(今回)
接道
再建築可否
地盤・造成
耐震性能
雨漏り状況
シロアリ
設備寿命
違法増築
周辺環境
その他 を 順次解説いたします
中古住宅の分野で情報発信しているのは、主に不動産屋さんや工務店さんの内容が多いようですネ。
一級建築士視点も参考になると思いますヨ。
ご期待いいただければありがたいです。
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