家エッセイ No1 魅は与によって生じ、求によって滅す
魅は与によって生じ、求によって滅す
無能唱元
住宅展示場を訪れたときのことである。
まだ家づくりのことなど何も分からず、
とにかく「失敗したくない」という思いだけを抱えて歩いていた。
ある営業の人は、
新しい設備や流行の間取りを次々に説明してくれた。
こちらが口を挟む隙もないほど、熱心だった。
もう一人の人は少し違っていた。
家の話はほどほどに、
今住んでいる部屋の不満や、
休日の過ごし方や、
子どもが大きくなったときのことを、ゆっくり聞いてくれた。
帰り道、
どちらの会社の家が良かったのかは、正直よく思い出せなかった。
けれど、どちらの人ともう一度会いたいかは、はっきりしていた。
人の魅力とは不思議なもので、
何かを得ようと前に出てくるときよりも、
何かを差し出そうとしているときのほうが、
静かにこちらの心に残る。
家づくりは大きな買い物である。
だからこそ、性能や価格だけでなく、
誰と一緒に考えていくのかも大切なのだと思う。
あの日、
たくさん説明を受けたことはほとんど忘れてしまったが、
最後に「またゆっくり話しましょう」と言ってくれた
あの穏やかな声だけは、今でも覚えている。
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ひとつアドバイスしておきますネ。
技術的知識の少ない営業マンは、
《人柄に逃げる》傾向を感じます。
ある程度技術に自信が持ててくると
《知識の押し売り》に走る場合もあるようです。
だからこそ、
今のあなたに必要なことがあるのかも知れません。
聞くべき事を確認してから
相談にのってもらうことです。
あなたは家づくりにおいて、
優先順位が高いのは何ですか?
それらをリストアップして、
しっかりまとめて聞き逃すことがないようにして下さい。
営業マンによっては、
話しを自分の得意分野に軌道修正
させようとする人もいますから
気をつけて下さいネ。
たとえば ,
「 そのようなことを気にするよりも、
こちらについては気になりませんか? 」
って誘導されたら、その傾向が強いと思われます。
大切なのは 先ずはあなたの優先順位 を明確にしておくことです。
それ以外は、その次にある必要知識です。
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