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106kgで「自分は結婚できない」と思っていた作業療法士が、結婚10年目を迎えるまでの話

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正直に言う。

太っていた頃の私は、「自分は結婚できないだろうな」と本気で思っていた。

体重106kg。対人恐怖あり。女性が怖い時期もあった。自己肯定感はどん底だった。

それでも今年、結婚10年目を迎えた。

どうやってここまで来たのか。今日はその話をしようと思う。


コンプレックスが、動き出すきっかけになった

ジムに通い始めたのは、単純な理由だった。

「痩せれば、彼女ができるかもしれない」

それだけだった。崇高な動機なんてなかった。ただ、このままじゃ何も変わらないという焦りがあった。

水中ウォークから始めた。最初はそれしかできなかった。膝が痛くて走れなかったから。1時間、ただ水の中を歩き続けた。

1年後、体重は77kgになっていた。29kg落ちていた。

体が変わると、少しだけ自分に自信がついた。「人は見た目が9割」という言葉があるけれど、見た目を変えることで内側も変わるということを、身をもって知った。


出会いは、同僚の紹介だった

痩せた頃、地元のデイケアで働いていた。

ある日、以前大阪のリハビリ病院で一緒に働いていた同僚が声をかけてくれた。「紹介したい人がいる」と。

相手は理学療法士だった。同じ医療職ということもあり、LINEでのやり取りはすぐに弾んだ。仕事の話、患者さんのこと、職場のこと。話題に困らなかった。

それまでマッチングアプリも試したし、別の紹介もあった。でもどれもうまくいかなかった。マッチングアプリは「サクラじゃないか」と勘ぐってしまう自分がいた。HSP気質ゆえの、余計な感受性だったかもしれない。

でも今の妻とのやり取りは、違った。


「しんどくない」が、答えだった

遠距離だった。車で片道1時間半、電車だと乗り継いで2時間。

それでも毎日LINEをした。電話もした。1日中やり取りしていても、しんどくなかった。

これがHSPの私にとって、一番正直なサインだった。

人と長時間一緒にいると消耗する。多人数の場では疲弊する。それが私の性質だ。でも彼女とのやり取りは、時間が経っても重くならなかった。むしろ自然だった。

「この人といると、呼吸ができる」

そう感じた瞬間、告白しようと決めた。


告白は、彼女の家で

遠距離が始まって数ヶ月後、ちょうどお互いに東京に行く用事があった。

その数日前、私は彼女の家を訪ねた。

自分に自信があったわけじゃない。対人恐怖が完全に消えていたわけでもない。ただ「可能性があるんじゃないか」という感覚が、私の背中を押した。

告白した。OKをもらった。

遠距離恋愛は5ヶ月続いた。その後、彼女が私の地元に引っ越してきてくれた。大阪から、知り合いもほとんどいない土地に。


結婚生活でわかったこと

趣味は全く合わなかった。価値観のぶつかりもあった。金銭面、家事、同棲生活の中でちょくちょく摩擦があった。

喧嘩になると、女性特有の感情的な言葉が私には深く刺さった。HSP気質の私には、言葉の一つひとつが鋭く響いた。喧嘩の後はいつも眠れなかった。

でも回数は多くなかった。

女性にはホルモンの影響でイライラしやすい時期がある。そういうときに無理に踏み込むと地雷を踏む。相手の感情の機微を感じ取れるHSP気質が、ここでは役に立った。「今日は触れない方がいい」という判断が、自然とできた。

そして気づいたことがある。

結婚前は「適材適所で、お互いの得意なところをカバーし合えればいい」と思っていた。でもそれは少し違った。

苦手なことでも、お互いのことを思って支え合う方が、夫婦関係はうまくいく。得意・不得意の分担じゃなくて、気持ちの向き合い方の問題だったんだと思う。


当時の自分へ

106kgのあの頃、太っていたままで結婚できたかどうかは正直わからない。

でもコンプレックスと向き合って、自分を変えようとしたことが、今の自分につながっている。

当時の自分にかける言葉は見つからない。

でも今の自分にはこう言える。

あの時頑張ってよかったね、と。


今日あなたに伝えたいこと

自分を受け入れてくれる人は、必ずいる。

対人恐怖があっても、自己肯定感が低くても、HSP気質でも、恋愛できる。結婚できる。

一番大事なのは「居心地のよさ」だと思う。

一緒にいてしんどくない人。呼吸ができる人。そういう人がそばにいてくれるだけで、人生はずいぶん変わる。

いてくれるだけで、本当にありがたい。

結婚10年目の今も、そう思っている。


作業療法士・15年目。特養勤務。HSP・ISFJ。結婚10年目。今日も妻と子どもに支えられています。

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