106kgから77kgになった作業療法士が正直に話す、ダイエットが続く人と続かない人の本質的な違い
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彼女が欲しかった。
ただそれだけの理由で、私はジムに通い始めた。
崇高な動機なんてなかった。健康のためでも、医療職としての自覚でもなかった。「痩せれば何かが変わるかもしれない」という、それだけの話だった。
1年後、体重は106kgから77kgになっていた。29kg落ちていた。
今日は、そのリアルな話をしようと思う。
なぜ太っていたか、正直に言う
もともと20年以上テニスをやっていた。運動が嫌いなわけじゃなかった。
でも気づいたら106kgになっていた。
デイケアで作業療法士として働いていた頃だ。仕事のストレス、不規則な生活、食事への無頓着さ。気づいたら体がそうなっていた。
テニスの大会に出ても、スタミナ切れで負けた。何試合も戦えるスタミナがなかった。自分のことが、少し嫌いだった。
最初にやったこと:膝が痛くて走れなかった
ジムに入会して最初にやったのは、ランニングじゃなかった。
水中ウォークだった。
作業療法士として身体のことは知っていた。106kgの体重でランニングをすれば、膝への負担は計り知れない。実際、5分も走れなかった。
だから水の中を歩くことから始めた。浮力が体重の負担を減らしてくれる。関節への負担が少ない。有酸素運動としての効果も十分ある。
最初は1時間、ただ水の中を歩き続けた。
そこにソニーの水中用ウォークマンを持ち込んだ。好きな音楽を聴いていると、時間はあっという間に過ぎた。気づいたら筋トレ10分→プール1時間以上というメニューになっていた。最初は50mしか泳げなかったのに、1時間以上休まずクロールで泳ぎ続けられるようになっていた。
停滞期という壁
2〜3ヶ月目、体重がほとんど動かない時期があった。
毎日ジムに通っているのに、体重計の数字が変わらない。精神的にきつかった。「このまま続けても意味がないんじゃないか」という気持ちが何度も浮かんだ。
でも私はやめなかった。
根性論と言われればそれまでだけど、結局「とにかく休まずに続けた」に尽きる。
本当はダイエットに休息も必要だ。作業療法士として、身体の回復には休養が不可欠だということは知っていた。でも当時の私には「休む=やめるきっかけになる」という恐怖があった。だから続けた。
停滞期は、身体が新しい体重に適応しようとしているサインだ。悪いことじゃない。でもそれを頭でわかっていても、気持ちはしんどかった。
食事でやったこと:完璧を目指さなかった
食事制限は、シンプルだった。
米は朝と昼だけ。夜はそばや豆腐など低GI値のものを中心にした。野菜は正直苦手だったので、無理して食べなかった。
19時以降は食べないと決めた。
空腹になることもあった。でも疲れていたので10時頃には眠ってしまった。眠れば空腹は感じない。結果的にこれが功を奏した。
完璧な食事制限じゃなかった。でも「続けられる範囲」で続けたことが、1年間の継続につながったと思う。
作業療法士として気づいた「身体との対話」
有酸素運動を続ける中で、私はある感覚に気づいた。
ハードトレーニングではないから、目に見えてしんどいわけじゃない。でも身体は常に倦怠感を覚えていた。脂肪を消費するためにカロリーを使い続けているからだ。
その倦怠感と正直に向き合いながら、負荷量を調整した。甘えすぎず、でも無理もしない。
作業療法士として患者さんに「今日の身体の状態はどうですか」と聞き続けてきた。その視点を、自分自身に向けることができた。
身体との対話。これがダイエット継続の本質だったと、今は思う。
アドラーが教えてくれたダイエットの本質
「嫌われる勇気」を読んだとき、ダイエットについてこんなことを考えた。
ダイエットに失敗する人は、「ダイエットをしないこと=今の体型のままでいること」で、何らかのメリットを得る目的が無意識にあるから、失敗する方を選んでいるのではないか。
冷たい言い方に聞こえるかもしれない。
でもアドラー心理学の「目的論」で考えると、人は無意識に自分にとって都合のいい選択をしている。「痩せられない」のではなく「痩せないことを選んでいる」という視点だ。
当時の私はそうなりたくなかった。
言い訳を作らない。環境のせいにしない。自分の目的を、自分でちゃんと持つ。
それが私のダイエット成功の、一番の理由だったかもしれない。
結果と、その後
1年で29kg落ちた。テニスの大会で優勝できた。何試合も戦えるスタミナがついた。そして、妻と出会った。
今は80kgだ。少しリバウンドした。子どもが生まれてジムをやめたから、当時のメニューは難しくなった。
でも妻は「そのままでいい」と言ってくれる。だからそこまで気にしていない。ただ健康は大事なので、子どもが寝た後に夜1時間ほど散歩するようにしている。
動機は変わった。「彼女が欲しい」から「健康でいたい」へ。
動機が変わっても、続けることの本質は同じだと思っている。
今日あなたに伝えたいこと
ダイエットは根性論じゃない。でも根性論が必要な瞬間もある。
完璧な食事制限も、毎日の激しい運動も必要ない。
大事なのは「続けられる範囲で続けること」と「自分の身体と正直に向き合うこと」だと思う。
そしてもう一つ。
なぜ痩せたいのか。その動機を、自分に正直に問いかけてほしい。
動機が本物なら、停滞期も乗り越えられる。
あの頃の私がそうだったように。
作業療法士・15年目。特養勤務。HSP・ISFJ。106kg→77kg→現在80kg。今夜も散歩しています。
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