キューティーセラミー|毎週ショートショートnote|変身磁器
変身ヒロインは、変身しない。
彼女の名前は如月聖良美(きさらぎセラミ)。
正体は少女型アンドロイド「キューティーセラミー」だ。
「セラミーフラッシュ!」と呪文を唱えると、
彼女の手にした磁器の形だけが変わる。
磁器工学研究者・如月博士の発明した「地中元素固定窯」は
土の中の元素を瞬間高熱焼成で自在に結合させ、
ありとあらゆる磁器を作り出すことができるのだ。
「あるときは花瓶、またあるときは壺、しかしてその実体は…!」
彼女は愛用の磁器であるコーヒーカップを片手に、
今日も、世界中の磁器の破壊を企む犯罪組織
「セラミッククラッシャー」と戦っている。
決め台詞は「変わるわ窯」。
番組は1年続く。
毎週、新しい「変身磁器」が発売され、
キューティーセラミーファンのご家庭では、
専用の収納棚に、おもちゃの磁器が並んだ。
コーヒーカップ、花瓶、壺、皿、香炉。
集め続けると――全50種。
ある日、ひとりの視聴者がつぶやいた。
「なに、このディアゴスティーニ?」
(410字)

田原にかさんの「毎週ショートショートnote」の企画、
2回目の投稿です。
今回のテーマ(裏お題)は「変身磁器」。
往年のアニメ「キューティーハニー」をパロってみました。
ちなみに、「セラミー」はセラミックをイメージしています。
セラミック(英語: ceramic)とは、狭義には陶磁器を指すが、広義では窯業製品の総称として用いられ、無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体を指す。
最近は小学生や中学生にも読んでいただき、嬉しいです。
「窯」は難しい漢字なので、ルビを振りました。
・「窯」(かま)は、陶器などを高温で焼く装置のこと。
・「窯」(よう)は、その音読みで、
「窯変」や「窯業」などの熟語に使われます。
本日は以上です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
<本作品を長編化しました>
<シリーズをマガジンに収録しました>
たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
「なんかいいかも」と感じていただけたら、
スキやフォローで合図を送ってもらえると、とても励みになります。
どうぞ、よろしくお願いします。
