忘れたい_14🌏【バッケン】【シロクマ文芸部】
忘れたい、シオンと過ごしたバッケンでの楽しかった日々を…
やっぱり、シオンは…
シオンが大学を辞めてから一ヶ月が過ぎていた。ユースケは大学の寮にいたが、いてもたってもいられず、バッケンの部長であるショーヤの部屋に向かっていた。
惑星ガイアでは非常事態宣言が発令され、人々は外出を禁じられていた。ガイアの上空の大気圏外には、アースの宇宙軍の戦闘機が大量に配備されていたからだ。
アースの宇宙軍は、24時間以内に戦闘機をガイア地上に着陸させるよう要求していた。もし、これを拒否すれば、直ちに戦闘を開始すると警告していた。
ガイアの人々は建屋やシェルターの中で、ガイア政府の決断を待っていた。サイエンス大学の寮内も不安と緊張に包まれていた。
「ショーヤ部長。ガイア政府は、この危機を乗り越えられますかね?」
「大丈夫だ、ユースケ。なんとかなる」
「本当になんとかなるんですか?信じていいんですか?」
「ああ、大丈夫だ」
「みんな、不安がってます。緊張の糸が切れたらパニックになるかもしれません」
「落ち着けと言っても、無理な話だな」
「本当のことを、せめて寮のみんなに伝えてはどうでしょうか?」
「いや、まだやめておこう。伝えるのは、パニックになり始めて収拾がつかなくなりそうになったときだ」
テレビから緊急ニュース速報のアラームが鳴り響いた。テレビには、ガイアの上空に満月のような球体が浮かんでいる映像が映し出されている。
「ショーヤ部長!来ましたっ!」
「ようやく、来たか」
テレビでは、惑星チキュウからの援軍がガイアに到着したと報じていた。
それっぽいフィクション(SF)のショートストーリーをつなげて連載中です。毎週金曜日頃投稿予定です。目次に各話のリンクを貼っていますので振り返りにどうぞ。
小牧幸助さんの企画に参加しています。
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