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【言い訳?】アディショナルタイムの失点での敗戦に、チームビルディングの難しさを考える|柏レイソル×東京ヴェルディ(第2節)

ぽかぽか陽気と、お寒い試合結果


試合直前まで雪が舞った第1節とは打って変わって、柏レイソルのホーム日立台には4月のような暖かな日差しが降りそそぐ。前節、大敗を喫したレイソルに対し、東京ヴェルディは開幕2連勝を目指す。

試合開始からボール支配率五分五分ながら、ゲームを支配していたのはレイソルで、33分には相手のミスを突いて小泉佳穂が先制点を奪う。次々と攻撃を繰り出すレイソルに対し、ヴェルディが放ったシュートは前半アディショナルタイムの染野唯月のヘディンング1本のみだった。

33分に小泉佳穂が技ありのフェイントからゴールを奪う

小泉の存在感は、今シーズンさらに強くなっている。相手のディフェンスやボランチの間でボールを受け取って左右にパスを散らし、レイソルのウイングバックやボランチと連携してサイド攻撃を活性化させる。ときにはフォワードの細谷真大を追い越して最前線からボールをチェイシング。まさに獅子奮迅といった活躍である。

小泉はパスを匂わせながらドリブルで切り込んでくるから、相手からしたら厄介だろう

この日のサプライズは、ゴールキーパーの永井堅梧のスタメン出場か。リカルドロドリゲス監督は「体調不良者がいたため」と表現していたので、そういうことなのだろう。

さらに後半からボランチで野田裕喜が登場したことにも驚いた。こちらの交代は「戸嶋祥郎が早めの時間にイエローカードをもらったために代えた」とリカルド監督が試合後に答えていたが、野田のプレーはよかったと思う。

ハーフタイム明けからピッチに登場した野田裕喜

相手のガス切れを期待するサッカーでは勝てない


後半の立ち上がり、ぽかぽか陽気とレイソルペースは変わらなかった。あまりの心地よさに、ウトウトしてしまいそうなほどである。しかし、59分にヴェルディが3人の選手交代を行い、62分に小泉を山内日向汰へ交代させたあたりから風向きが変わってくる。

小泉がピッチを去った直後、謎のファールによるフリーキックからヴェルディにゴールを奪われてしまい同点に。この日の主審・笠原寛貴さんのレフェリングは、試合を通してずっとよくわからなかった。触れてもないのにファールを取ったり、ハンドを見逃したり(しかも複数回)。アディショナルタイムのあのファールも……。

すでに終わったことなので、出てしまった結末を検証しろとか覆せなどとは思わないが、もしレフェリーに最高裁裁判官の国民審査と同様の審査があったら投票用紙に×印をつける。そう思えるほどに信用を欠くレフェリングだった。

この試合最多の4本のシュートを放った山之内佑成。ポストに阻まれるシーンも

山内の投入後も、レイソルは攻撃の手を止めず、右サイドからチャンスをつくっていたが、ゴールには結びつかず。そして少しずつだが守備から攻撃への局面の切り替えがチグハグになっていった。去年ならつないでいたところで、焦りからか、セイフティーに蹴り出して陣地を回復することに使う。そんな場面が増えていく。

DAZNで試合後に表示されるヒートマップが、全面的に赤くなっていた中川敦瑛

そして後半アディショナルタイム、レイソルのパスミスからボールがヴェルディに渡り、福田湧矢にゴラッソを決められ、逆転。さらにその数分後、原田 亘のスライディングが相手の足を刈り取る形になってしまい一発レッドで退場に。文字通り、踏んだり蹴ったりである。

やりたいサッカーは表現できている。しかし、守備から攻撃への転換と、最後のシュートのディテールのツメが甘く、ちょっとした差が結果には大きく出てしまった。

昨シーズンの後半に強いレイソルは、ある意味、相手の疲労を待つ戦略で、最後まで走り勝つ準備をし、的確に選手交代をしたヴェルディの作戦勝ちだったのだと思う。そんな作戦を思い描いても走り切れるクラブは少ない。悔しいけど、負けるべくして負けたのだと思う。

試合後、くやしさを滲ませる細谷真大

昨シーズン一度も連敗のなかったレイソルが、百年構想リーグでは開幕連敗し、次節は難敵の鹿島アントラーズ戦。しかも、攻守の要の原田は出場停止で、今節の体調不良だった選手たちがどこまで戻ってくるのか不明瞭である。

この大逆境をどう乗り越えるのか、案外吹っ切れてケチャドバ? あるいはこのまま崩れ去ってしまうのか。「苦しい局面をどう打開するのか」という、マゾスティックな愉悦を、鹿島の地で味わい尽くそうじゃありませんか。


【スタッツ】
柏レイソル × 東京ヴェルディ
2026年2月15日(日)14:03 KICK OFF 三協フロンテア柏スタジアム

1−2

得点者:小泉佳穂(33分)、染野唯月(63分)、福田湧矢(90+2分)


[KIIRO ZINE]は、柏レイソルの試合を年間25試合ほどスタジアムで観戦するエディターが、「スキを楽しむ」をテーマに試合の感想やその他レポート、アイテム紹介などさまざまな記事をアップしていきます。

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