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【S-books 6】『柏レイソル大解剖 魅惑的なリカルド戦術の正体――サッカーダイジェスト2025年6月号』(日本スポーツ企画出版社)

執筆時点でJ1リーグ2位と好調を維持する柏レイソル。なぜ強いのか、どのような準備をしているのか、選手たちに聞いてみたい!

そんな思いを聞いていたんじゃないかと勘ぐりたくなるほど絶妙なタイミングで、専門誌「サッカーダイジェスト」が柏レイソル特集号を発行した。そこで、サッカーにまつわるおすすめの本を紹介する不定期連載企画「S-books」で、そのおもしろさを紹介しよう。

絶好調だと、驚くようなことまで起こる


2023、2024シーズンと連続してJ1にギリギリ残留したレイソル。苦しかった2シーズンから解き放たれたように、15試合を終えて8勝6分1敗で2位と結果を出し、躍動する2025シーズンのレイソルを象徴するような一冊が発行された。『柏レイソル大解剖 魅惑的なリカルド戦術の正体』という特集タイトルをつけた「サッカーダイジェスト2025年6月号」である。

「どうせ巻頭に10数ページのインタビューとか載せた程度なんでしょ?」と軽く思って手に取ったのだけど、実際は全然違っていた。全82ページのうち、レギュラーのコラム企画をのぞいたほぼすべてにレイソルのことが載っていて驚いた。まさに黄色に染まった一冊に仕上がっている。

リカルドロドリゲス監督の就任から数カ月でチームが明確に変わったことと、その戦術が他のチームと違っていることもこの特集の発行につながったのだろう。

選手インタビューから戦術分析まで


誌面は4名の選手インタビューを軸に、対談や座談会、林 陵平さんのリカルド戦術分析や戦術ライターによる攻守システム解説、2025年全選手のプレー写真つきメンバーリスト、クラブヒストリーやアカデミーが輩出した選手の特集など多彩だ。さらには4月1日に急逝したレアンドロドミンゲスさんの足跡を写真でたどる追悼コラムも掲載されている。

表紙にもなった小泉佳穂は、インタビューで10試合以上を終えてチームに変化を加えるチャレンジをしていると語り、「なんで試行錯誤を続けるのかと言ったら、単純に自分が生き残っていくために必要だから」と話す。序盤戦を終えた今、レイソルのやり方が相手にバレて対策されている部分もあると感じていて、それを超えながら自身も成長させる試行錯誤を繰り返しているそうだ。新たなインプットやレイソルサッカーの意義についても触れている。

このようなインタビューを読めば、スタジアムで否応なく小泉を注視するし、結果を残せばさらにうれしくなってしまうだろう。

小泉の他にも熊坂光希、古賀太陽、小屋松知哉の単独インタビューや仲間隼斗と垣田裕暉のスペシャル対談など、主力選手の声を読むことができる。細谷真大のヘアスタイルの秘密を教えてくれる小ネタ集も載っている(笑)。

レイソルの今を知り、さらに楽しむ


小泉がインタビューでも語っている通り、リカルド戦術はシーズン中に少しずつ変わり続けるだろう。だから今シーズンの終盤にはまた違ったレイソルになっているかもしれない。

そこで今回のサッカーダイジェストをシーズン序盤のレイソルの記録として手にしてはいかが。特に戦術についての記述は、シーズン後には「あの頃はこうだったね」「ここが基準になったね」と振り返ることができそう。写真を中心に眺めるだけでも楽しいし、読めばしあわせなひとときを過ごせる。さらに観戦での楽しみも増やせる。そんな一冊になっている。

今、確認したところ紙の雑誌はAmazonや7net、e-honで品切れの模様。紀伊國屋やジュンク堂のネットストアも在庫なし。近くの書店で探すか、電子書籍のKindleで手に入れるのがよさそうだ。手にするならぜひお早めに!


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連載企画「S-books」。こちらもおすすめサッカーブックです!


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